2021年3月9日、東京都千代田区の原子力委員会で、定例の第7回原子力委員会が開催された。
日本は、原子力利用について「利用目的のないプルトニウムは持たない」との原則のもと、平和利用に係る透明性向上等の観点から、原子力委員会は、電気事業者及び国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(JAEA)に対し、プルトニウム利用計画の毎年度公表を求めてきた。
原子力委員会によれば「2020年度末の日本のプルトニウム保有量は、国内でのプルトニウムの消費及び回収がない一方、英国に保管されている約0.6トンのプルトニウムが、新たに在庫計上されるため、2020年度末時点の保有量は約46.1トンになる見込み」とのこと。
また、2022年度及び2023年度のプルトニウム利用計画について委員会は「今後、様々な取り組みの進捗に応じて状況が変わり得ることから、2022年度及び2023年度の利用計画については、現時点での情報をもとに暫定的にコメントする」とした。