元検察官で総務省の顧問としてコンプライアンス室長もつとめた経歴を持つなど、企業コンプライアンスに詳しい郷原信郎弁護士が、調布外環道大深度トンネル工事事故の被害者弁護団を結成し、弁護団長として記者会見を行った。
▲郷原信郎弁護士(横田一氏提供2021年2月24日)
折しも2月19日には、2019年7月の参院選をめぐる公職選挙法違反(買収)で有罪となった河井案里氏の辞職にともなう広島選挙区再選挙(4月25日投開票)の候補者として、立憲民主党内で郷原氏の名前があがっているとの報道が出たばかり。
記者会見では、フリージャーナリストの横田一氏が、出馬の可能性について質問した。
調布で大規模陥没事故が起きた外環道工事の被害住民無料相談会を開いた郷原弁護士が被害者弁護団を結成!
東京都調布市の住宅街で、東日本高速道路(NEXCO東日本)による東京外かく環状道路(外環道)の「大深度地下法」と呼ばれる工事により、大規模な陥没事故が2020年10月18日に発生。
その後の調査で、他にも地盤沈下や陥没、地下の空洞化や野川での致死濃度の酸欠ガス噴出や地表面への地下水噴出など、さまざまな公害が発生していることが明らかになった。
2021年2月23日、調布市内で被害住民向け講演会と無料法律相談会を開催した郷原信郎弁護士(郷原総合コンプライアンス法律事務所)は、被害住民の立場に立って問題解決のために活動する郷原弁護団を結成し、無料相談会翌日の2月24日午後、新宿で記者会見を行った。
「事故はNEXCO東日本の重大な不祥事! 原因究明の有識者委員会は中立性に欠ける」と批判!
▲郷原弁護団記者会見(横田一氏提供2021年2月24日)
企業のコンプライアンス(法令遵守)に詳しい郷原弁護士は、会見で「NEXCO東日本の重大な不祥事だ」と指摘。工事前の調査が不十分だったと批判して、NEXCO東日本との補償交渉や原因調査を進めていくことを表明した。
さらに郷原弁護士は、NEXCO東日本が原因究明のために設置した有識者委員会について、「事業推進の立場の専門家を集めたものであり、中立性に欠ける」と批判した。
参院広島選挙区再選挙への出馬の話題は避けながらも「弁護団をお引き受けした以上は、どういう状況になってもしっかり責務を果たしたい」と断言!
記者会見でフリージャーナリストの横田一氏が、郷原弁護士に、参院選広島選挙区再選挙(4月25日投開票)への出馬の可能性について質問した。