「この地震を2011年東北地方太平洋沖地震の余震と考えられる」「地震発生から一週間程、最大震度6強程度の地震に注意してください」!~2.14気象庁 記者会見 2021.2.14

記事公開日:2021.2.14取材地: テキスト動画
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(取材、文・田上壮彌)

 東日本大震災から10年。

 2021年2月13日の23時8分に福島県沖で最大震度6強となる地震が発生した。

 気象庁は2021年2月14日午前1時10分から緊急の記者会見を開き、「この地震を2011年東北地方太平洋沖地震の余震と考えられる」と発表した。

 発生地は福島県沖で深さ55㎞、規模はマグニチュード7.3と発表した。

 6強を観測した地域は、宮城県の蔵王町(ざおうまち)、福島県の国見町(くにみまち)、相馬市(そうまし)、新地町(しんちまち)で、北海道から中国地方にかけて震度6弱~1を観測した(2021/2/14 1:10時点)。

 また、「揺れが強かった所では、家屋の倒壊や土砂災害の危険性が高まっており、今後の地震活動や降雨の状況に十分注意し、やむを得ない事情がない限り外出等をしないなど、身の安全を図るように心がけてください、また地震発生から一週間程、最大震度6強程度の地震に注意してください」と呼び掛けた。

 この気象庁の発表の中で、一番重要なところは「地震発生から一週間程、最大震度6強程度の地震に注意してください」という部分である。

 今回、地震の大きさに比べて、被害は大きくなかったが、これで安心していいというわけではない。

 過去に東日本大震災が起きた二日前に、今回と同等程度の地震が起きており、熊本地震でも、同じように、連結して大地震が起きている。

 今回も同じように、この地震の後に、今回と同程度、あるいは今回以上の大規模な地震が起きる可能性があり得る。

 さらなる地震が起きた場合、コロナ禍のもとでの、複合災害となる可能性も否定できない。コロナ禍で避難所に人々が多数逃げ込んだ場合、陽性者が混じっていたら、たちまち避難所がクラスター化してしまう危険性がある。避難している人々への全量検査の実施を政府は、早急に検討すべきではないか。

 また、外国から運ばれてきたばかりの、ファイザー製のワクチンは、マイナス70度で保管しなくてはならないのだが、地震の振動や停電による影響は出ていないのだろうか。また、今後余震が起きた場合、同様のリスクがないかについても、現時点では、誰も疑問視していないし、チェックもしていない。

 政府は原発について「何も問題がない」とアナウンスしていたが、実際には、福島第二原発の燃料プールから漏水していたことが明らかになった。福島第一原発の燃料プールの壊れ方は、さらにひどい。福島第一原発からの、漏水はないといえるのか。地震が再度起きた場合、燃料プールは耐えられるのか。

 政府には常に、最悪の状況を念頭において対応を、市民の皆様には、安全の確保をしていただきたい。

■全編動画

  • 日時 2021年2月14日(日)1:10メド~
  • 場所 気象庁会見室(東京都港区)

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