2012年12月19日(水)、東京都港区の原子力規制庁舎で、「第20回原子力規制委員会」が開かれた。東京電力の柏崎刈羽原発で問題となっているウォーター・ロッドの歪みによる影響がファイバースコープにより調査され、通常すきまがなければならない燃料棒の間に一部接触している個所があることが報告された。また、福島第一4号機使用済み燃料プールの燃料取り出しのための構造物の設計変更とその耐震評価報告、核セキュリティに関する検討会の設置などが議論された。
会議終了前には、池田克彦規制庁長官が、もんじゅの1万件弱の保安規定違反に対し13日に措置命令を日本原子力研究開発機構 (JAEA) 鈴木篤之理事長に手渡したことについて報告した。池田長官は、鈴木理事長がこのとき「ミスは起こりうるもの」との趣旨の発言をしたとして、これを「現場のモラル低下にもつながる由々しき問題だ」などと強く批判した。田中俊一委員長もこれを「驚くような報告」とし、監督官庁の文科省がこの件をどう考えているか確かめたいとした。