2012年12月19日(水)、東京都港区の原子力規制庁舎で、原子力規制委員会 田中俊一委員長の定例会見が開かれた。19日で原子力規制委員会発足から3ヶ月となり、これを受け、田中委員長は、「3ヶ月とは思えない、1年2年にも思えるほど長かった」と述べた。産経新聞の記者に総選挙で「原発ゼロを唱えていた党が全て敗退し自民党政権となることでどういう影響を考えているか」と問われると、田中委員長は「どのようになろうが(安全規制を)変えるつもりもなく、変わらないと思う」と述べ、政治からの独立を保つ意志を強調した。
一方で、現在は政治判断として稼働しているとされている大飯原発を、来年7月の規制委員会の新安全基準施行後にも稼働し続けておく場合の法的根拠について時事通信の記者に問われると、田中委員長は苦笑し、森本英香規制庁次長が「法技術的にも難しい点。今は基準を検討している段階なので、法的にどうするかはその後(7月までに)検討する」と答えた。