政治資金問題から見える「維新の正体」その9(2015年「維新の党国会議員団」からの寄付金収支計800万円不記載疑惑)~ブログ「上脇博之 ある憲法研究者の情報発信の場」より 2019.7.6

記事公開日:2019.7.6 テキスト
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(文・上脇博之)

特集 「ゆ」党再編の要!? 橋下徹と維新の「正体」
※2019年3月30日15:25投稿の本ブログは、上脇博之氏の許可をいただき掲載しています。

(1)2015年の「維新」の政治資金問題については、「その5」「その7」で、「維新の党本部」からの受領交付金の収支計2400万円不記載疑惑「維新の党本部」を、「その8」で「大阪維新の会」からの受領寄付金の収支計1000万円不記載疑惑を紹介したが、ここでは「維新の党国会議員団」からの受領寄付金収支の不記載疑惑を紹介する。

(2)早速、関係する政治資金収取報告書の記載を紹介しよう。
ただ、注意を要するのは、2015年の「維新の党」の時代は、それとは別に、「維新の党国会議員団」という政党支部があり、そこが独自の政治資金の収支報告書を作成したことである(これはその後の「日本維新の会」でも同様である)。

①2015年「維新の党国会議員団」(代表・松野頼久)の政治資金収支報告書(http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/SS20161125/0011000036.pdf)には、次の支出が記載されていた。
31頁目
・寄附金 200万円 2015年6月10日 「下地ミキオ後援会」
33頁目
・寄附金 200万円 2015年6月10日 「清水貴之後援会」

しかし

②2015年「下地ミキオ後援会」(代表・下地幹郎)の政治資金収支報告書(https://www.openpolitics.or.jp/pdf/470303/2015.pdf)には、「維新の党国会議員団」からの寄附金200万円(2015年6月10日)の受領は記載されてはいない。
なお、念のために、当時の政党支部「維新の党衆議院沖縄県第1選挙区支部」(代表・下地幹郎)の2015年政治資金収支報告書(https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/senkan_i/syushihoukoku/h27tekiyou/documents/isinnotousyuugiinokinawakendaiitisenkyokusibu.pdf)も確認したが、上記「維新の党国会議員団」からの寄附金200万円(2015年6月10日)の受領の記載はなかったし、「政党そうぞう」(代表・下地幹郎)の2015年政治資金収支報告書(https://www.openpolitics.or.jp/pdf/470302/2015.pdf)も確認したが、上記「維新の党国会議員団」からの寄附金200万円(2015年6月10日)の受領の記載はなかった。

また、③2015年「清水貴之後援会」(代表・清水貴之)の政治資金収支報告書(https://www.openpolitics.or.jp/pdf/283202/2015.pdf)には、「維新の党国会議員団」からの寄附金200万円(2015年6月10日)の受領は記載されてはいなかった。

なお、「維新の党参議院兵庫県選挙区第1支部」(代表・清水貴之)の2015年政治資金収支収支報告書(https://www.openpolitics.or.jp/pdf/283201/2015.pdf)も確認したが、上記「維新の党国会議員団」からの寄附金200万円(2015年6月10日)の受領の記載はなかった。

(3)「維新の党国会議員団」の政治資金収支報告書の記載が真実であれば、「下地ミキオ後援会」と「清水貴之後援会」は、各200万円の寄付金の受領を記載していないことになる(政治資金規正法違反の不記載罪)が、「下地ミキオ後援会」と「清水貴之後援会」の各記載が真実であれば、「維新の党国会議員団」の記載は虚偽になる(政治資金規正法違反の虚偽記載罪)。

いずれが真実なのかについては、それぞれに確認するしかない。

(4)「維新の党国会議員団」が寄付したと記載していた他の政治団体は「維新の党国会議員団」からの寄付を記載しているので、可能性の高さの点でいえば、「維新の党国会議員団」の記載の方が真実である可能性が高い。

もしそうであれば、「下地ミキオ後援会」と「清水貴之後援会」の合計400万円の受領寄付金収入が政治資金収支報告書に記載されなかったということになり、そうなると、当然、その分が何に支出されたのかも記載されなかったことになるので、その収支不記載合計額は、800万円になる。

すでに紹介した、「維新の党本部」からの受領交付金の収支不記載額計2400万円と「大阪維新の会」からの受領寄付金の収支不記載計1000万円を合わせると、不記載収支合計額は4200万円になる。

(5)2015年5月には大阪都構想住民投票があったが、各200万円(2015年6月10日)、計400万円を受け取った側は、それぞれ、その時の裏金支出の補填にしてしまったのだろうか?

もうそうであれば、前述の「維新の党本部」からの受領交付金計1200万円と「大阪維新の会」からの受領寄付金計500万円と合わせると、2100万円が裏金として投入されてしまったことになる。

この疑惑は解明されなければならない。

いずれにせよ、マスコミの記者の皆様
「維新の党国会議員団」の記載が真実なのか、それとも、「下地ミキオ後援会」と「清水貴之後援会」の記載が真実なのか、前者が真実であれば、「下地ミキオ後援会」と「清水貴之後援会」は各200万円をなににししゅつしたのか、是非取材をして真実を明らかにしてください。

(つづく)

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