築地市場で働く仲卸業者らが市場の豊洲移転差し止めを求めて提訴!弁護団長の宇都宮健児弁護士、築地女将さん会・山口タイ氏らが記者会見「人格権が侵害される危険性が極めて大きい」 2018.9.19

記事公開日:2018.10.8取材地: テキスト動画
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(取材・文:須原拓磨)

特集 築地市場移転問題
※緊急、公共性に鑑み、ただいま全編特別公開中です。

 次々と問題が噴出する豊洲市場。10月11日の開場予定日が刻一刻と迫る中、築地市場で事業を営む仲卸業者や関連事業者、その家族らが司法の場に訴え出た。

 2018年9月19日、原告らは築地市場の豊洲移転差し止めを求める訴訟と、差し止め仮処分の申し立てを東京地裁に申請。その後、東京・霞ヶ関司法記者クラブで、豊洲市場移転差し止め弁護団・団長の宇都宮健児弁護士、築地女将さん会の山口タイ氏ほか、原告らが記者会見を行った。

 宇都宮弁護士は、「(被告の)東京都は、市場関係者や都民に約束してきた豊洲市場の『無害化三条件※』を全く履行していないために、豊洲市場の土壌汚染問題は全く解決されておりません。したがって、食の安全・安心も確保されていません」と指摘。続けて「もしこのような状態で豊洲市場に移転すれば、消費者の不安も大きくなり、原告申し立て人らの営業は大打撃を受けて、事業を継続していくことは困難となり、ひいては生活が脅かされることになります」と、豊洲市場への移転がもたらす影響について述べた。

※無害化三条件…平成23年(2011年)2月23日の予算特別委員会で、岡田至(いたる)中央卸売市場長(当時)が答弁で示した以下の三条件

汚染土壌が無害化された安全な状態とは、
①技術会議により有効性が確認された土壌汚染対策を確実に行うことで
②操業に由来いたします汚染物質がすべて除去、浄化され、土壌はもちろん、
③地下水中の汚染も環境基準以下になることであると考えてございます。

 今回の訴訟について宇都宮弁護士は、「原告申し立て人・仲卸業者さんたちにとって、生命・身体・精神及び生活に関する利益、すなわち人格権が侵害される危険性が極めて大きいと言えるので、原告申し立て人らは、人格権にもとづいて豊洲市場の移転の差し止めと仮の差し止めを求めて提訴した次第です」と話し、人格権をもとに争う姿勢を示した。

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  • 参加者 豊洲市場移転差止弁護団

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  1. 伊豆哲一郎 より:

    宇都宮弁護士が代理人で東京都を提訴しても敗訴するでしょうね😥もう1つの差し止め訴訟は武内弁護士が代理人ですが、東京都に勝訴する可能性が高いでしょうから、調べてみたらいかがですか?裁判は一点突破しか勝ち目はないと思いますがいかがですか?一点突破の内容は違反建築物の証明です。土壌問題では無理です😥

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