築地市場の閉場が約1週間後に迫る2018年9月29日、雨が降りしきる中、築地市場で「世界の築地を守れ 築地市場まだあと100年!街宣&デモ」が行われた。この行動では、約300名(主催者発表)の市民らが、築地市場の豊洲移転に抗議。デモに参加した参加者は、築地市場正門前からスタートし、農林水産省前を通過して、日比谷公園まで練り歩いた。
街宣では、築地市場の豊洲への移転差し止め訴訟と仮の移転差し止め申立てを行う弁護団の団長・宇都宮健児弁護士が発言。「行政が全く仲卸業者、女将さん会たちの考え、意見を聞いてくれない」と話し、「(小池百合子都知事が出した)安全宣言は、都民や市場関係者を欺く安全宣言だったと考えております」とスピーチした。
デモ終了後、IWJは築地市場で働く仲卸業者の方二名へインタビュー。35歳・男性の方は、「仲卸の仲間がたくさんいるんですけれども、ほとんどの人が不平不満とか、『行きたくない』と言っていて、困っている。『行くしかない』というか、迫られている、というのが現場の声なんですよ」と、仲卸業者の間で広がる不安を語った。
さらに41歳・男性の方は、「新築マンション買って鍵渡す時に、たまにトイレ逆流しますとか、ちょっと壁ヒビ入ってるけど想定内です、とか言って鍵を渡しませんよね?再工事とかしますよ」と述べ、豊洲市場にみられる数々の欠陥を指摘し、批判した。