2018.8.1(水)に築地市場豊洲移転問題について、築地女将さん会・築地市場営業権組合による農林水産省への要請行動と意見交換会が行われた。
東京中央市場労働組合執行委員の中澤誠氏は「小池都知事は4度に渡って公開質問状を無視し、築地の人たちとの約束を何一つ守っていない」と小池都知事の「不誠実」な姿勢を指弾した。
土壌汚染問題はもはや調査すらしていないし、また新たに懸念すべき事案が発生し続けている。衛生問題、遮水壁の高さ不足、耐震問題、動線問題、駐車場不足など危険な問題が山積みだ。意見交換会を担当した、農水省卸売市場室長・武田裕紀氏は、この現状を真正面から受け止めて、東京都からの豊洲市場問題の移転認可申請は健全な判断を下すことを求めたい。
中澤氏の言葉通り小池都知事は、マスメディアが潮が引くようにこの問題を扱わなくなってから、有権者に対して確約した話も棚ざらしにし、解決のための努力を一切放棄してしまったかに見える。こんな現状で豊洲新市場を開設し、営業を開始してしまえば、大混乱となるのは必須である。
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世界の諮問機関たる「国連」は来年からの10年間を「家族農業(家族漁業を含む)の10年」と定めました。
地球人口が増える中で「家族農業の10年」を定めた大きな理由はイザという時でも仕事を持続できるのは大手企業や中小企業ではなく「家族農業」なのだ、だから「家族農業を守ろう!」と判断したのです。
その中小企業や家族経営の魚介類の受け皿となってきたのは築地市場です。それが出来たのは安心・安全は当り前、魚種や入荷数量が多くても少なくても経験に基づく五感を武器とした職人気質の目利き力を活かした多くの仲買人さん達と競り人達の「常に生産者と消費者の双方の事情を考慮」しながら「客観的な判断に基づく値決め」と「小分け」の仕事を日々行ってきたからです。
だから食文化を都会でも維持してこられたのです。
しかしながら、あまりにも築地市場の建物が老朽化しており緊急の手直しと立て直しが必要な個所が多々あります。無論、場内は全て禁煙にする必要があります。
豊洲市場では人の動線よりも衛生管理と温度管理を優先したハセップ機能構造なので長期的に見ると「旨い食材」の質も落ち、入荷する魚種の種類と数量も減少する可能性があり得ます。又、目利き人達の五感力も徐々に鈍る可能性すらあります。即ち、日本の食文化の質と種類も変化する可能性があり得るのです。
原因となる理由のひとつとして「入荷する魚介類」が「高鮮度の天然の生鮮魚」よりも「予約が可能な養殖魚と冷凍魚」が主流になる可能性があると思われるからです。
豊洲市場では新たな「地盤沈下」や「汚染物質」などなどの問題も起き、まだ未解決のままだと思われます。神経質な市場労働者であれば自分の子供や孫達を豊洲市場の空き地などで遊ばせるのはとても怖いです。新たなる風評被害も怖いです。