【インタビュー全文掲載】「芸能人である前に、市民であり国民です」石田純一さんにIWJが直撃取材!「将来に対する義務として、『戦争法案』に反対します」自民党改憲案に強い危機感を示す 2015.9.18

記事公開日:2015.9.18取材地: テキスト動画
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(取材・川島安乃、原佑介 記事・城石愛麻、文責・岩上安身)

 「やっぱりこの平和は、世界に誇っていいと思う」――。俳優の石田純一さんが2015年9月18日、国会前抗議でのスピーチ後、現場でIWJ記者の直撃インタビューに応えた。

 芸能人の政治的発言がタブー視される中、国会前で声を上げた理由について、石田さんは、「芸能人である前に、市民であり国民であるので、将来に対する、我々の『義務』だと思って、こういう『戦争法案』に反対します」と語った。

【スピーチの動画記事はこちら】

 石田さんといえば、2015年6月20日に、安倍総理と東京・若葉のフランス料理店「オテル・ドゥ・ミクニ」で会食をしていたことが報じられ、安倍総理とプライベートな親交があることが話題となった。

 そんななか、安倍総理や、総理が強引に成立をはかる安保法制、そして自民党に対して、公衆の面前で、堂々と批判の声をあげた。IWJ記者が「安倍総理に何か一言、おっしゃりたいことは?」と聞くと、石田さんは、「(政府の進む方向は)戦前と同じなんですよ。だからそういう流れを阻止するのが、僕らの義務ではないか」と声を荒げた。

 石田さんは、2015年8月15日には、東尾理子夫人の第二子の懐妊も報じられたばかり。子をもつ父としての真剣な危機感を感じてのことだろう。手にしていたのは「だれの子どももころさせない」と書かれたプラカード。抗議行動に参加していた女性から、「もしよろしければ、石田さんこれ、使ってくださらないですか?」と手渡されたもの。

 そのプラカードを掲げて「これですよ」と言いながら、インタビューに答える姿は、「華やかな芸能人」ではなく、政治の暴走を許さぬ「一国民」の姿そのものだった。

 以下、IWJ記者による石田氏への直撃インタビューの動画と全文文字起こしを掲載する。

■全編動画

石田純一氏へのIWJぶら下がりインタビュー動画・全文文字起こし

IWJ「芸能人としてここに来るには、さまざまな障害があると思いますが、どうして、ここにいらっしゃったんですか?」

石田「やっぱり、みんながここで声を上げている、立ち上がっているのに、自分たちは何もしない、っていうのは、芸能人である前に、市民であり国民であるので、将来に対する、我々の『義務』だと思って、こういう『戦争法案』に反対します」

IWJ「すごい、すばらしいです。もう一点、安倍総理と親交があるとお聞きしていますが、安倍総理に何か一言、おっしゃりたいことありますか?」

石田「安倍さんも、自民党も、最終的には憲法改正したいと言っておりますけれども、自民党のホームページを見ても、例えば言論の自由のところでも、『何人も、言論、出版、集会、結社の自由がある』と、これは今の憲法なわけです。それに対して、自民党案の場合は、第2項ができて、『ただし、公共の秩序に反するものは、この限りではない』と。つまり、公共の秩序に反したら、言論も、出版も、集会も、結社も、自由がなくなる、っていうのは、『治安維持法』、戦前と同じなんですよ。

 だからそういう流れを阻止するのが、僕らの義務ではないかと。とにかくこれです(手にしていた『だれの子どももころさせない』プラカードを掲げる)」

IWJ「二人目のお子さんも、お生まれになるんですよね?」

石田「そうですね、やっぱりこの平和は、世界に誇っていいと思うんで、我々のこの平和を、次の世代、また次の世代にちゃんと残していく、継承していかなくちゃいけない。そのために、ここはちょっと踏ん張りどころかなと思うんで、声を上げました」

IWJ「ありがとうございます。ジャーナリストの岩上安身のインタビューもぜひお受けいただきたいので、よろしくお願いします。ご連絡させていただきますので、ありがとうございました、石田純一さんでした」

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「【インタビュー全文掲載】「芸能人である前に、市民であり国民です」石田純一さんにIWJが直撃取材!「将来に対する義務として、『戦争法案』に反対します」自民党改憲案に強い危機感を示す」への2件のフィードバック

  1. 清沢満之 より:

    【IWJブログ】NHKでサザンがヒトラーの「チョビ髭」、タモリが「憲法改正」を疑問視―自主規制によってひたすらトボケ続けるメディアの中で、政府の暴走に “国民的著名人” が堂々プロテスト(抗議)発言!
    http://iwj.co.jp/wj/open/archives/223444

    1. 清沢満之 より:

      2015/09/12 岩上安身による栗田禎子・千葉大学文学部史学科(中東現代史)教授インタビュー(動画)
      ※連休中も公開続行!会員以外の方にも特別公開中!!
      http://iwj.co.jp/wj/open/archives/263722

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