2015年8月6日(木)17時30分から、東京電力定例記者会見が開催された。地下水量を抑制するため、サブドレンピットから地下水を汲み上げて海洋放水することについて、現在、地元漁港の協議結果を東京電力が待っている状態で、いつから運用に入るのか、まだ決まっていないことが報告された。
2015年8月6日(木)17時30分から、東京電力定例記者会見が開催された。地下水量を抑制するため、サブドレンピットから地下水を汲み上げて海洋放水することについて、現在、地元漁港の協議結果を東京電力が待っている状態で、いつから運用に入るのか、まだ決まっていないことが報告された。
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建屋の地下へ流入する地下水量を抑制するため、建屋周辺のサブドレンピットと呼ぶ井戸から地下水を汲み上げ、海洋へ放出することが検討されている。
必要な設備は完成し、地下水汲み上げ、各種分析などの試験は終わっている。現在、サブドレンの運用に際して東電から地元漁港への説明を経て、地元漁港での協議が進んでいる状態だという。
東電は、漁協者が検討している結果を待っている状況。いつ結論が出るのか、本格的な稼動をするその具体的な工程は、「現時点では言えない」と東電は答えている。
なお、サブドレン運用に必要な原子力規制委員会の許認可関係は、すべて終わっている。
3号機の使用済燃料プールに落下した、20トンもある燃料交換機の取り出しが終わり、その後、中をチェックした結果、4体ほど燃料集合体のフックに曲りがあったことを東電は発表している。
3号機使用済み燃料プールの中に、今回新たに分かったフックの曲りではなく、破損燃料が4体あった。現段階では、これら破損燃料とフック曲り燃料は別物だという。しかし、今後、まだ残っている小さながれきの撤去が進むにつれ、新たなことが判明する可能性もある。
なお、2011年の震災前に、3号機にはMOX燃料を32体装荷している。それは全て炉心にあり、使用済燃料プールにはないということだ。