2015年7月16日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。豪雨により、K排水路から雨水があふれ、汚染水が外洋へ流出した。排水路出口水の採水分析の結果、全βで1100Bq/Lだったという。港湾出口箇所の連続海水モニタでは有意な変化がなく、外洋への影響はないと東電は見ている。
2015年7月16日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。豪雨により、K排水路から雨水があふれ、汚染水が外洋へ流出した。排水路出口水の採水分析の結果、全βで1100Bq/Lだったという。港湾出口箇所の連続海水モニタでは有意な変化がなく、外洋への影響はないと東電は見ている。
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東京電力は7月17日の朝8時24分ごろ、台風11号の接近に伴う、K排水路の汲み上げポンプ能力以上の豪雨により、排水路出口付近の堰を越え汚染水が港湾内へ流出したことを発見。K排水路の流水を分析した結果、全βが前日7月15日採水分は39Bq/Lだったのに対し、7月16日採水分は1100Bq/Lと上昇していたという。港湾口連続モニタよる海水の分析結果では有意な変動はなく、外洋への影響はないと東電は判断している。
K排水路は出口が港湾外へ流出しており、降雨時に汚染を巻き込んで外洋へ流出した。それを阻止するため、出口を港湾内へ付け替える工事を行っているが、完成は年度内の予定。それまでの外洋流出を抑制するため、出口手前に堰を設け、ポンプで汲み上げC排水路へ流すようにしている。C排水路の出口は港湾内にある。
K排水路出口部分の汲み上げポンプは8台で、時間当たり2000トンの移送量がある。これは雨量換算で約14mm/hに相当するという。ところが、7月16日の福島第一構内の降雨量は、8時以降1時間あたり、21mm/h、19.5mm/h、19.5mm/h、19.5mm/h、8.5mm/hと推移した。これはポンプの能力を大幅に上回っており、堰をオーバーフローした。
東電は、過去3年間の降雨量実績から、年間4、5日は14mm/hを超えると言っている。それだけオーバーフローし、外洋へ流出するのは必然のことだということになる。
本件は午前の福島での記者ブリーフィングで公表され、ニュースとして流れている。東京本店の会見では、開催時間の関係から夕刻に発表になった。しかし、東電の公式英語版のツイッターでは昼過ぎに流れているが、日本語版では流れていない。情報公開の姿勢にも疑問が残る。
ダスト放出を防止するバルーンがずれ、その対策を検討するため工事が進まなかった1号機建屋カバーの解体工事が、ようやく再開することが発表された。
直近の工程は、17~18日に飛散防止剤を散布する。27日までに防風カーテンを大物搬入建屋内に設置する。28日から屋根パネルの取りはずしを再開する予定だ。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2015年7月16日
2015年7月15日
2015年7月14日
2015年7月15日
2015年7月14日
2015年7月16日
2015年7月15日
2015/07/16 福島第一原発、豪雨で排水路出口堰から雨水があふれ、汚染水が外洋へ流出~東京電力定例記者会見 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/253402 … @iwakamiyasumi
どうすることも出来ない原発事故。報道されない=安全ではない。怖ろしい事態が進行中だ。
https://twitter.com/55kurosuke/status/622006881029001217