福島第一原発、豪雨による汚染水流出は福島県の申し入れを受けて対策の検討に着手 ~東京電力定例記者会見 2015.7.23

記事公開日:2015.7.23取材地: テキスト動画
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 2015年7月23日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発3号機の燃料プールに落下している、重量35トンの燃料交換機の吊り上げを7月後半の予定で調整していることが報告された。

 豪雨の影響でK排水路から汚染水が流出した件については、福島県が必要な対策を講じるよう申し入れを行ったことを受けて、「どういう追加の暫定対策ができるかは検討して報告したい」との方針を示した。

■全編動画

3号機燃料プール、燃料交換機の吊り上げは7月後半の予定で調整中

 3号機の使用済燃料プールに落下した重量35トンの燃料交換機の吊り上げ、取り出しが予定されているが、東電は工程をいまだに公表していない。記者の質問に対して東電は「7月後半に向けて、関係各所との調整をしている状況だ」と答えている。

 7月後半は来週しかないが、来週は1号機建屋カバーの解体工事の再開も予定されており、いろいろな工事が立て込んでいる。

K排水路の堰の逸水問題、福島県からの申し入れを受け、急遽対策を検討

 7月20日の豪雨により、堰を逸水してK排水路から汚染水が流出した件について、福島県が必要な対策を講じるよう申し入れを行った。

 K排水路をC排水路へ付け替え工事を行っている最中で、完成までは暫定的にポンプでくみ上げるような対策を行っている。しかし、ポンプの能力から14mm以上の降雨量に対応できない。

 東電は、設置後「よくよく見ると年に何回は対応できないことがあるかもしれない」と、あらかじめ十分に検討した暫定対策でなく、「少しでも早くできることをしていこう」という対策であると説明した。排水路の付け替えが根本対策であることから、降雨による堰の逸水は特に検討していなかったが、今回の福島県からの申し入れにより、「どういう追加の暫定対策ができるかは検討して報告したい」と方針を示した。

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