福島第一原発5、6号機道路両脇土手で火災、移動中の協力会社作業員が発見、原因は調査中~東京電力定例記者会見 2015.3.23

記事公開日:2015.3.23取材地: テキスト動画
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 2015年3月23日(月)17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発5、6号機西側の道路脇土手で火災が発生したことを、移動中の協力会社作業員が発見、連絡し、無事に消火したと東電は報告。プラントパラメータやモニタリングポストに影響はないという。原因は現在調査中で、まだわかっていない。

■全編動画

  • 日時 2015年3月23日(月)
  • 場所 東京電力本社(東京都千代田区)

構内道路脇土手の火災を協力企業作業員が発見、消火できたが原因は調査中

 福島第一原発5、6号機西側の道路脇土手で火災が発生しているのを、3月21日11時48分頃に現場付近をバスで移動中の協力会社作業員が発見し、バス運転手を通して東電に連絡、無事に消火した。東電によると、プラントパラメータやモニタリングポストに影響はないという。

 延焼した現場付近の道路上に、車両の破損したブレーキドラムが落ちているのが見つかっており、それが原因かどうかも含めて、火災の原因を調査中だという。

 ブレーキドラムが損傷したなら、運転に支障が出てくるため、当該車両はすぐ特定できそうだが、会見終了時点では、まだ特定できていないとのこと。また、火災延焼中に、偶然通りかかった作業員が発見したため、2m×15m程度の延焼範囲で消火できたのだという。

陸側遮水壁に関する実施計画変更を申請

 陸側遮水壁の山側部分にて、地下ダクト等を貫通する”貫通孔”は、70本中58本まで削孔工事が終わっている。貫通孔は地下水が地下ダクトへ流入しないよう、あるいは流出しないように止水して工事している。

 しかし、今後サブドレンピットから地下水の汲み上げを開始した後、地下水位が低下し、かつ貫通孔の止水効果が弱くなった場合、地下水が流入あるいは流出する危険性がある。そのような場合の対策について、東電は、実施計画の変更申請を行った。

 ダクト内の水位が周辺の地下水位より低い場合は、流入する方向なので周辺に汚染を拡散しない。一方、万が一にも地下水低下によって滞留水が流出することがあっても、環境に与える影響は非常に小さいと、数値解析して判断しているという。

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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2015年3月23日

2015年3月22日

2015年3月21日

2015年3月20日

プレスリリース

2015年3月23日

2015年03月21日

2015年3月20日

福島第一原子力発電所の状況について(日報)(東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響)

道関係各位一斉メール

2015年3月21日

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