2015年2月19日(木)17時30分から、東京電力定例記者会見が開かれた。福島第一原発2号機海水配管トレンチの立坑Aの水位が上昇し、管理基準OP+3.0mを超えたため、立坑滞留水をタービン建屋に移送した。
2015年2月19日(木)17時30分から、東京電力定例記者会見が開かれた。福島第一原発2号機海水配管トレンチの立坑Aの水位が上昇し、管理基準OP+3.0mを超えたため、立坑滞留水をタービン建屋に移送した。
■全編動画
福島第一原発2号機にて、海水配管トレンチがタービン建屋と接続する箇所にある立坑Aの水位が上昇し、OP+3.1mを超えた。タービン建屋内の水位はOP+2.4m前後であることから、タービン建屋からの流出ではなく、雨水の流入だと東電は判断。立坑Aの滞留水を2号機タービン建屋へ移送したことを発表した。東電はグラウト充填管の貫通部から雨水が流入したものと推定、対策を行うとしている。
IWJは、立坑A以外の箇所でも同様の雨水の流入があるのではないかと質問。東電広報官の川村氏は、他でも同様のことは起こる。今回は、水位を見て滞留水の移送を行ったと回答した。
2号機海水配管トレンチの充填では、OP+3.0mを超えた場合、ポンプで滞留水を移送し、トレンチ水位を下げるような水位管理を行っている。立坑A以外では水位がOP+3.0mまで達していなかった。
(参考)下記の7ページ目
特定原子力施設監視・評価検討会(第29回)資料1(平成26年11月21日)
ただし、2号機タービン建屋と立坑Aとの間の止水性については、原子力規制委員会の検討会でも検討事項となっており、東電は状況を確認、評価している状況で、いまだ結論を出すに至っていない。
新潟県の原子力発電所の安全管理に関する技術委員会の委員らが、2月21日(土)に福島第一原子力発電所1号機4階部分の現地調査を行う予定に先立ち、東電が事前の現場調査を行った。
調査現場となる1号機4階部分の線量を測定した結果、SLC室の入口付近は2~3mSv/h、タンク近くは2.3mSv/h、タンクまわり4.0mSv/h、SLC室奥で3.5mSv/hだという。現場写真も撮影しており、技術委員会の調査が終了した2月23日以降に東電のWebに掲載する予定だ。
1号機4階部分の調査は、前回2014年2月26日に行って以来、およそ1年ぶりになる。1号機IC(非常用復水器)を東電社外の人が調査するのは、2013年3月に川内博史・前衆議院議員、2013年5月に事故分析検討委員会が行って以来になる。
■■■■■■
以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2015年2月19日
2015年2月18日
2015年2月17日
2015年2月17日
■その他の東京電力会見はこちらからご覧いただけます。→ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/tepcopress