【沖縄名護市長選】「平和を守るために、立ち上がらなければならない」~岩上安身によるインタビュー 第388回 ゲスト かりゆしグループCEO平良朝敬氏 2014.1.16

記事公開日:2014.1.16取材地: テキスト動画独自
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(IWJ・ゆさこうこ)

 沖縄でリゾートホテルを経営する「かりゆし」。那覇に3軒、名護市・恩納村・石垣島にそれぞれ1軒の合わせて6軒のホテルを持つ。このかりゆしグループのCEOである平良朝敬氏は、名護市長選挙に立候補している現市長・稲嶺進氏の決起集会で、名護市の経済ビジョンを打ち出すインパクトのあるスピーチをした。1月16日、岩上安身が平良氏にインタビューを行なった。

■イントロ

地域に根づいたホテル経営

 「ホテルは衣食住が揃っている複合産業。ホテルには専門家が集まる」と言う平良氏。そうした専門家をホテルにだけ置いておくのは「もったいない」という思いから、地域との連携を深めている。たとえば、かりゆしが実験した栽培方法を地域の農家に受け渡す。そして、その農家で作られた野菜はかりゆしが全て買い取る。現在、220の農家と契約していると言う。

 かりゆしとは「縁起がいいことが寄ってくる」すなわち「幸せ」という意味。平良氏は、ホテルを「幸せを与える産業」と考えている。そうして築いてきたホテル事業の前に立ちこめた暗雲が、基地問題だった。

 「われわれの仕事は平和産業。平和を守るために、障害があれば立ち上がらなければいけない」と、平良氏は語る。基地があるということは、ホテル経営にとってもダメージを与えかねない。たとえば、「オスプレイが100機以上も飛べば、癒やしが求められるようなホテルではなくなる」。

稲嶺進市長を支援するまで

 平良氏は、かつては自民党を応援し、辺野古への米軍基地移転も容認していた。ところが、その方針を覆し、会社をあげて稲嶺進市長を応援している。その経緯はどのようなものだったのか。

 平良氏が稲嶺惠一・前沖縄県知事を支援したのは、経済を活性化しなければいけないという思いからだった。そして、「辺野古移転を受け入れるなら、15年という期限を設け、北部振興のために民間機も使えるようにするという条件」とするよう稲嶺前知事に対し提案した。ところが、稲嶺前知事がいったん容認姿勢を見せると、滑走路一本がいつの間にかV字にと変更になっていったという。その頃から、平良氏は、辺野古移転は絶対に反対だと考えるようになった。

 昨年12月27日、つまり、仲井真知事が辺野古埋め立てを承認した日、平良氏は行動を決意する。「今やらなければ一生後悔すると思い、社員一人ひとりと話し、行動することを決めた」。

「辺野古は基地に依存しなくても発展できる」

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■報告ツイート

「【沖縄名護市長選】「平和を守るために、立ち上がらなければならない」~岩上安身によるインタビュー 第388回 ゲスト かりゆしグループCEO平良朝敬氏」への3件のフィードバック

  1. 仲宗根 勇 より:

    素晴らしいインタビューです。経済人平良氏の経済人らしからぬ自由かつ高邁で柔軟性ある発想
    は、まさに「青年の思想」そのものです。こういう人物こそが沖縄の痛苦の近代史が生み出した
    真に偉大な人物と言えよう。仲井眞などという能無しのノンポリが跋扈することを許す沖縄では
    ないことを19日の名護市長選ではっきり日本、世界に発信しよう。
     沖縄人ひとりひとりが皆「平良朝敬」であることを示そう。和製ナチ党=安倍一派の反憲法的
    独裁を打ち砕こう。
     

  2. 松本恵里子 より:

    今日のテレ朝のそもそも総研で沖縄市長選の影響を見ました。全く平良さんの云う通りです。石破幹事長の恫喝ともとれるあの記事に、どこまで沖縄県民を愚弄するんだろうと怒りがわきました。ねねん仲井真知事のゆ公約違反にははら腹が立ち、お沖縄名護市長選か気がかりでした。今日のテレ朝て大差をつけての圧勝と聞き良かったです。
    11かに普天間、辺野古、高江村と行き日

  3. 松本恵里子 より:

    11かに普天間、辺野古、高江村に行き、沖縄の海に基地はいらないとの思いを強くし、名護市長選が気がかりでした。大差をつけての圧勝で良かった。今日のテレ朝でのそもそも総研を見て、平良さんに同感です。石破石破幹事長のとど恫喝ともとれるあの記事にははら腹が立ち、仲井真知事の裏切りの公約違反に、どこまで沖縄県民を愚弄するんだろうと怒りました。あれで沖縄県民に火がついたんですね。経済の事、安全保障の事、なかなかマスコミが取り上げませんでした。やっとメディアが取り上げました。私達本土の人間が知らされてないのです。一緒に
    声を上げていきましょう!

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