米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題が大きな争点となる名護市長選(19日投開票)に向けて、立候補者の末松文信氏の総決起集会が9日に開かれた。末松氏は無所属で出馬、自民党の推薦を受けている。小泉進次郎内閣府大臣政務官や、仲井眞弘多沖縄県知事などが応援に駆けつけ、壇上に上がったスピーカー全員が、緑のはちまきを頭に巻いて意気込みを示した。
(IWJ・ゆさこうこ)
特集 2014年 沖縄県名護市長選挙|特集 日米地位協定
米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題が大きな争点となる名護市長選(19日投開票)に向けて、立候補者の末松文信氏の総決起集会が9日に開かれた。末松氏は無所属で出馬、自民党の推薦を受けている。小泉進次郎内閣府大臣政務官や、仲井眞弘多沖縄県知事などが応援に駆けつけ、壇上に上がったスピーカー全員が、緑のはちまきを頭に巻いて意気込みを示した。
■ハイライト
末松氏は、「これまでの問題に終止符を打って、新しい名護の政治を始めていかなければいけない」と述べた。米軍普天間飛行場の移設をめぐって、仲井眞知事が名護市辺野古沿岸部の埋め立てを昨年末に承認したことについて、末松氏は「大変な英断」「大きな一歩」と表現し、仲井眞知事に対して感謝を示した。そして、「現政権から下りてくる260億円の交付金をしっかり活用して、県と国のバックアップを得ながら、名護の街づくりをしっかりとやっていく」と抱負を語った。
仲井眞知事による応援演説では、埋め立て承認について触れられた。この承認によって、名護市には大きな負担が押し付けられたかたちになったが、仲井眞知事は「普天間の代替施設を踏み台にして、名護の皆さんにはぜひとも元気になっていただきたいと思います」と言い、「雇用、子育て、医療の問題を、国と一緒になってやっていきたい」と述べた。
小泉進次郎内閣府大臣政務官は、18年間にわたる普天間基地の混迷を詫びた後、「積年の課題を前に進める時がきた」と述べ、「末松さんが当選したら、後は国の問題としてしっかりやっていく」と強調した。