「検察は、巨悪を逃して被害者をバカにした」 東電幹部ら全員の不起訴処分に対して、告訴団から怒りの声 ~第57回 日本の司法を正す会 2013.9.13

記事公開日:2013.9.13取材地: テキスト動画
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(IWJ・芹沢あんず)

 「黙っていてはこのまま潰される、負け戦でも闘います」ーー。

 福島原発告訴団団長の武藤類子氏と告訴団弁護団長の河合弘之弁護士が招かれ、9月13日、東京都千代田区の村上正邦事務所で、福島第一原発事故の刑事責任について議論をした。

 福島県民らおよそ1万4700人からなる「福島原発告訴団」は、福島第一原発事故をめぐり、東京電力の勝俣恒久前会長ら約40人を業務上過失致死などの疑いで、告訴・告発していたが9月9日、東電幹部ら全員の不起訴処分が決定した。

 河合弁護士は、福島第一原発事故以前から津波による原発事故が発生する可能性を、東電幹部らは察知しながらも対策を取らなかったことを指摘し、「刑事責任がある」と述べた。

 また、告訴団は東京電力の本店に強制捜査を行うことを東京と福島の両地検に再三訴えていたが、強制捜査が行われることはなかった。この経緯で出された「不起訴」処分は「納得できない」として、「もう一度、福島県警に告訴します」と再び告訴・告発を行うことを報告した。

 今回の不起訴処分に対し、武藤氏は「黙っていてはこのまま潰される、負け戦でも闘います」と涙を流しながら述べた。河合弁護士は「検察は、巨悪を逃して被害者をバカにした」と、検察の対応について強く批判した。

■ハイライト

  • テーマ 福島原発事故の刑事責任を考える
  • ゲスト 武藤類子氏(福島原発告訴団長)/河合弘之氏(福島原発告訴団弁護団代表)
  • 進行 青木理氏(ジャーナリスト)

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