2013年4月22日(月)14時から、東京都千代田区の村上正邦事務所で「第53回 日本の司法を正す会」が行われた。今回の議題は「排除社会と『高山若頭』判決~弘道会会長、高山清司さんの事件を考える~」。高山被告への有罪判決は暴力団追放が国是とされる中での冤罪ではないか、との視点に立った議論が熱気を帯びた。
(IWJテキストスタッフ・富田/奥松)
2013年4月22日(月)14時から、東京都千代田区の村上正邦事務所で「第53回 日本の司法を正す会」が行われた。今回の議題は「排除社会と『高山若頭』判決~弘道会会長、高山清司さんの事件を考える~」。高山被告への有罪判決は暴力団追放が国是とされる中での冤罪ではないか、との視点に立った議論が熱気を帯びた。
■ハイライト
冒頭、主催者側から、今回取り上げる事案の概要説明があった。建設業団体幹部の男性から、みかじめ料の名目で4000万円を脅し取ったとして、恐喝罪に問われていた高山清司被告(暴力団山口組ナンバー2で弘道会会長)に対し、この3月22日、京都地裁は懲役6年(求刑は同10年)の実刑を言い渡すも、高山被告はこれを不服とし、弁護側が即日控訴したという内容で、「実際に犯罪が行われたとすれば、適正に処罰されるべきだが、捜査機関が、特定の団体に打撃を与えることを意図しているのであれば、大変な問題だ。保釈金の15億円という金額も異例」と述べた。
司会役の青木理氏(ジャーナリスト)は「90年代以降の暴力団対策法や、暴力団排除条例の施行を背景に、暴力団にも言い分はある、との報道姿勢は、大手メディアの世界ではタブー扱いされている」と懸念を表明。高山被告の事案でも、一面的な報道しか存在しないことを指摘し、この件の取材を続けてきた宮崎学氏(作家・評論家)にマイクを譲った。
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