<岩上安身によるインタビュー初配信>本日午後7時より「激戦州ミシガンの民主党上院予備選で、進歩派のエルサイエッド氏が、イスラエル・ロビーの全面支持を受けた対立候補を破って勝利! 岩上安身によるインタビュー第1232回ゲスト 放送大学名誉教授・先端技術安全保障研究所会長 高橋和夫氏<アメリカ編>」のエッセンス版を撮りおろし初配信します! 完全版は会員向けアーカイブで公開しますので、ぜひとも会員となって全編御覧ください!!
岩上安身は8月24日、米国内政治の新たな潮流について、放送大学名誉教授で先端技術安全保障研究所会長の高橋和夫氏に、インタビューを行いました。
このインタビューのエッセンス版を、本日午後7時から、IWJのYouTubeチャンネルで撮りおろし初配信いたします。リアルタイムでお見逃しになった方も、御覧になれますので、ぜひ、御覧になってください。
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米国で11月に行われる中間選挙に向け、ミシガン州で8月4日に行われた上院選の民主党予備選挙で、アブドゥール・エルサイエッド氏が勝利し、民主党の指名を獲得しました。
エルサイエッド氏は、エジプトからの移民の2世で、イスラム教徒。民主党内では、民主社会主義を掲げる「進歩派」とされています。
エルサイエッド氏が指名を獲得したミシガン州は、大統領選や上院選での勝敗を握る「スイングステート」のひとつです。民主党と共和党の支持率が拮抗しているため、選挙のたびに、わずかな差で勝利する政党が変わる激戦州です。
高橋氏は、ミシガン州のイスラム人口が、全米の平均より1〜2%高いとした上で、「本当にわずかな差で(選挙結果が)動く」スイングステートでは、「1%余分に(票が)入るというのは、すごく大きなこと」だと解説しました。
高橋氏によると、エルサイエッド氏はイスラエルのパレスチナ政策に批判的で、予備選では全米最大のイスラエル・ロビーAIPACが、莫大な資金を注ぎ込んで主流派の対立候補を全面支援したものの、わずかな差でエルサイエッド氏が勝ちました。
民主党では、上院トップでユダヤ人のチャック・シューマー氏の動向も注目されます。「イスラエルの親友」とも呼ばれる、民主党主流派のシューマー氏は、次の大統領選が行われる2028年(正確には2029年1月3日)が任期です。
シューマー氏が2028年の上院選で再び立候補するか、引退するかは不明ですが、高橋氏によると、上院選ニューヨーク州選挙区で、チャック・シューマー氏と、民主党進歩派のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス(AOC)下院議員が争うことを想定した世論調査の結果では、「チャック・シューマーさんに勝ち目はない(オカシオ=コルテスが勝っている)」とのことです。
高橋氏は、「オカシオ=コルテスという人は人気があり過ぎて、『上院議員ではもったいないから、(2028年の大統領選挙で)大統領選挙を目指したら』という声がある」と紹介し、「彼女はスピーチが本当にうまいんです。彼女のスピーチを聞いて、『将来のアメリカ大統領の声を聞いた』と思った人は、多いと思います」と絶賛しました。
その上で高橋氏は、「仮に、オカシオ=コルテスが大統領選挙に出るとしたら、副大統領候補に誰を指名するかという問題が出てくる」と述べ、以下のように続けました。
「考え方の一つは、彼女が進歩派だから、主流派の人を持ってくる。
でも、そうやっても、どうせ主流派からは支持を得られないんだったら、同じ進歩派の人を選ぶ。しかも(大統領選では)絶対に取らないといけない激戦州のミシガン州を取ることを考えると、エルサイエッドの名前が出てくる」。
さらに高橋氏は、「仮に、オカシオ=コルテスが大統領選挙に出ないとしたら、民主党は誰を大統領候補に立てるか?」と述べ、次のように続けました。
「もちろん、バーニー・サンダースというオプションもあるわけですけど、でも、もう若くはない(84歳)ですよね。
だったら、一気にエルサイエッドでいくか、という議論もある」。
高橋氏は、「エルサイエッドという人に注目しておくと、次、あるいはその次(の大統領選挙)に、必ず名前が出てくる人かなと思う」と述べました。
高橋氏は、「今のアメリカの体制に失望した人達、絶望した人達、2016年はバーニー・サンダースを支持した人達が、トランプに入れた」と述べ、「だから、『救いはトランプだけじゃないですよ』と。『民主社会主義という救いもありますよ』というメッセージが、今、受け入れられつつあるのかなと思います」との見方を示しました。
高橋氏は、「アメリカが変われば、中東政策が変わる」という点について、以下のように解説しました。
「基本的に、この人達(民主党進歩派)が言っているのは、『軍事費を削って、福祉に使う、健康保険に使う、国民のために使う』ということです。
ということは、イスラエルに対する軍事援助もやめる、ということです。
アメリカの支持がなくなれば、イスラエルはやっていけないわけですよね。だから、アメリカが変われば、イスラエルが変わると思いますね」。
民主党の進歩派では、ニューヨーク市長のゾーラン・マムダニ氏も注目を集めています。
高橋氏は、イスラム教徒であるマムダニ氏が、イスラエルのパレスチナ政策を批判しているにもかかわらず、ユダヤ人が世界で一番多いニューヨークで、ユダヤ人票の3分の1を取っていることを指摘し、次のように語りました。
「イスラエルを批判しているのはアラブ人ばかりではなくて、ユダヤ人自身も、『あれは、自分達の宗教を代表する国ではない』という感覚を持っている。
ある意味、アメリカの世論が変わって、それがマムダニを生み出し、エルサイエッドを生み出した。
イスラエルを批判することが可能になって、今までのアメリカ・イスラエル関係を支えてきたアメリカ世論が、もうないんですよ」。
さらに高橋氏は、オカシオ=コルテスやマムダニが、米国内でも特に進歩的なニューヨークだから選挙に勝てたと思われていたが、「保守的な人もたくさんいるミシガンでのエルサイエッドの勝利は、マムダニがアメリカの先端を走っている、という議論に重みを加える勝利だった」との考えを示しました。
以上の話は、岩上安身による放送大学名誉教授・先端技術安全保障研究所会長 高橋和夫氏インタビュー<アメリカ編>のエッセンス版に収められています。以下のURLにて御覧になってください。
- 激戦州ミシガンの民主党上院予備選で、進歩派のエルサイエッド氏が、イスラエル・ロビーの全面支持を受けた対立候補を破って勝利! 岩上安身による放送大学名誉教授 高橋和夫氏インタビュー<アメリカ編>
https://youtu.be/RS6833t6pTg
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