【IWJ号外】SBI北尾吉孝会長記者会見! フジをかつて助けた恩人もフジの腐敗にキレた! かつてホリエモンのフジ買収を阻止したことを後悔! フジに残存する日枝支配体制に宣戦布告! 2025.4.18

記事公開日:2025.4.18 テキスト
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(文・IWJ編集部)

 米ダルトン・インベストメンツ(以下、ダルトン)から16日付で、株主総会で提案するフジ・メディア・ホールディングス(以下、フジ・メディアHD)の社外取締役候補の1人として名前に上がった、SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長が、17日午後1時30分から記者会見を行いました。

 北尾氏は、第3者委員会の報告書を読んで、「つくづく、僕は『堀江君に悪いことをしたな』と。僕の当時の20年前の(日枝フジテレビを擁護した)判断は、珍しく外れていた」と後悔の言葉を口にし、「日枝体制のもとで(経営)理念が消失した」と、強く日枝氏を非難。40年間不動の日枝体制を支えた「3000億円持合(株式)」を「ぶっ潰さないかん、日本のために」と怒り心頭でした。

 冒頭、北尾氏は、急遽会見を開催した経緯と目的について、多くのメディアから取材要請が相次ぎ、自宅前に記者が集まるなど混乱が生じていたためと説明しました。

北尾氏「今日は、突然こういうカンファレンスを設けることにしたんですけど、まああんまりそのつもりもなかったんですけども。

 あまりにも多くの方、メディアの方を中心に、インタビューの時間を取ってくれと(要望があった)。そして、家の前には、大体2人か3人か、いつも、いろんなところの記者さんがおられると。

 これ、いつまでもご迷惑かけておくのも、あるいはこっちも迷惑かかるのかなと思って、じゃあもうまとめて、今現在の状況についてお話ししようと」。

 以下、ほぼ40分に渡った北尾氏の会見での発言の主要論点を抜粋でお送りします。

・SBIグループのメディア戦略とフジテレビ問題

・ライブドア問題を振り返る

・オールドメディアへの信頼度低下、新しいメディア環境の誕生

・メディア・IT・金融の融合が進んでいる

・AIによる信頼性向上と偽情報対策

・フジ・メディアHDに対する提言 3つの改革「意識改革、人事・組織改革、ビジネスモデル改革」

・不動産部門を切り離し、メディアコンテンツ事業の割合を増やす

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<SBIグループのメディア戦略とフジテレビ問題>

 北尾氏は、フジテレビ問題を契機に急にメディアに関わろうとしているのではなく、SBIグループでも、メディア事業への関与は以前から戦略的に進めていた、と説明しました。

北尾氏「私は、『メディアとIT企業の融合』を我がグループの大戦略として行っていくんだというお話をさせていただいている。それぐらい金融にとっても、ITにとっても、メディアというものが大事なものになってきていると。

 そういう中で、奇しくも、今回、フジの問題が出てきて。

 私としては、一応、中間報告書を見て、第三者委員会のですね、そしてもう、いや、もう少し動くかなと。これではフジメディアグループはガタガタになるだろうなと。

 何とかしないといけないと。我々の事業と関連づけるということも考えていこうというようなことで」。

<ライブドア問題を振り返る>

 北尾氏は、20年前のライブドア事件で、フジテレビの「ホワイトナイト」を果たした経験を振り返り、現在の状況と比較しました。

北尾氏「考えてみれば、20年前の私が、(フジテレビの)ホワイトナイトになった。

 その時、対象は堀江(貴文)さんだったわけですけど。片方に村上(世彰)さん、僕、その奥にフジの当時の社長日枝(久)さんが、その奥におられるという状況だったわけですけれども。

 そういう状況がまた、村上さんも随分(株式を)買われて、5%以上、3月末の時点でお持ちになり、さらにそこから買い進められているということですから、今12%近くお待ちになっているわけですね。

 そして、堀江さんはネットでいろいろ発言されててと。

 たまたま宇宙の打ち上げロケットの打ち上げで、ホリエモンさんとは、『日経新聞』に言わせれば『歴史的和解』ということで、私も和解をしておりました(※)。

 そして、あの第三者委員会の報告書で、つくづく、僕は『堀江君に悪いことをしたな』と。僕の当時の20年前の(日枝フジテレビを擁護した)判断は、珍しく外れていた、と。

 そういう中で、いよいよ本格的に動くことを決意したんです。

 冒頭申し上げましたように、この激変するメディアの立ち位置の中で、新たなメディア環境が当然誕生している。そのメディア環境の中で、金融事業とITとを一体化させていくというのが、僕の構想だったんですね」。

(※)北尾吉孝SBIホールディングス会長兼社長と堀江貴文氏(インターステラテクノロジズ(株)創業者)は、過去に、フジテレビを傘下としたニッポン放送株の買収を巡って対立した経緯があったが、近年は宇宙事業を通じて協働する機会が増えている。具体的には、SBIが堀江氏らが創業したロケット開発ベンチャー、インターステラテクノロジズに出資。過去の対立を乗り越え、宇宙事業における連携を模索と伝えられる。

<オールドメディアへの信頼度低下、新しいメディア環境の誕生>

 北尾氏は、2024年の大統領選挙で、新しいメディア環境が誕生し、いわゆる『オールドメディア』が後退し、マスメディアに対する信頼度が低下している、メディアのあり方の変化を指摘しました。

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