8月27日午前10時40分頃より、東京都千代田区の厚生労働省にて、武見敬三厚生労働大臣の定例会見が行われた。
冒頭、武見大臣から、「近未来健康活躍社会戦略」、「今年度の地域別最低賃金」、「令和6年7月の有効求人倍率等」の3点について、報告があった。
- 「近未来健康活躍社会戦略」を公表します(厚労省、2024年8月30日)
- 全ての都道府県で地域別最低賃金の答申がなされました(厚労省、2024年8月29日)
- 一般職業紹介状況(令和6年7月分)について(厚労省、2024年8月30日)
武見大臣からの報告に続き、大臣と各社記者との質疑応答となった。
IWJ記者は、前回、時間切れとなり、質問できなかった「新型コロナワクチン接種と献血・輸血の問題」について、以下の通り質問した。
「6月25日の閣議後会見において、新型コロナワクチン接種者が献血した血液が、ワクチン未接種者に輸血された場合の問題について、質問しました。
その質問に対して、武見大臣からは、『mRNAワクチン接種者由来の血液製剤により、副作用を生じたとする報告は、今のところない。また、献血および輸血の際に、接種者と未接種者の区別は、今のところ行っていない』との答弁をいただきました。
しかしながら、8月23日に行われた『mRNAワクチン中止を求める国民連合』の『レプリコン差し止め訴訟緊急記者会見』にて、先ほどの武見大臣の答弁を含め、あらためてこの輸血の問題について質問をし、東京理科大学名誉教授の村上康文氏より、『新型コロナワクチン接種者由来の血液が未接種者に輸血された場合、様々な健康被害のリスクがある』旨の説明をいただきました。
健康被害のリスクが想定される以上、それを確認・分析するための調査を実施すべきだと考えますが、いかがでしょうか?」。
この質問に対し、武見大臣は、以下の通り答えた。
「血液製剤の安全性については、『医薬品医療機器等法』にもとづきまして、医師や製造販売業者から常に国内外の情報にもとづきまして、国内外の情報を、まずは収集をするというところであります。
これまで、新型コロナワクチン接種者の献血血液由来であることを原因として、血液製剤の副作用が生じたとする報告は、承知しておりません。
今後も引き続き、血液製剤の安全性については、しっかりと確保することに努めていきたいと思います」。
まったく回答になっていない武見大臣の答弁に対して、IWJ記者は、次のように質問を重ねた。
「武見大臣は、『今のところmRNAワクチン接種者由来の血液製剤による副作用の報告はない』とおっしゃいますが、接種者・未接種者の区別が行われていない現状では、接種者・未接種者いずれかに特定した報告は、そもそも不可能ではないかと考えますが、いかがでしょうか?」
これに対して武見大臣は、次のように、答えにならない答えを重ねた。
「いや、これはもう、引き続き、血液製剤の安全性の確保に努めるということで、我が厚生労働省の中では、そうした対応をしっかりとさせていきたいと、こう考えます」。
会見の詳細については、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。