ロシア・ウクライナ戦争が始まって7ヶ月となりますが、この間の大手メディアの報道の偏向ぶりは、まったく揺らぐことがありません。
「ロシアの戦争犯罪」だけが、日本を筆頭に、西側のメインストリームメディアでは大々的に報じられ続け、「ウクライナの戦争犯罪」はほぼまったく報じられません。
大新聞・テレビのニュースを見続け、これだけ内容に偏りがある情報と、連日、浴びせられていると、「ロシアだけが悪」「ウクライナは善」という固定観念が誰の頭の中にも、植えつけられていってしまいます。恐いことですが、これが「戦時」の「洗脳報道」です。
日本は間違いなく、「戦時」の「情報戦」のただ中にあり、日本国民は、テレビを見るだけでも、「洗脳」が進行しつつあるのです。
これに対抗すべく、事実をありのままに知るために、「脱洗脳」を行い続けていくには、公正に、何が起こっているか、事実を「中立」的に調べ、同様に、その根底として、ロシア人も、ウクライナ人も、大きく違わない、人間なのだから、他方が「天使」で、他方が「悪魔」であるということはありえない、という偏りのない認識をもつことが重要です。
私たちは、むしろウクライナ・ロシア戦争の「伝えられている事実」をお伝えしてゆく過程で、その認識が「確信」に変わるのを強く感じています。
本日は、「ウクライナの戦争犯罪」について現地取材するエヴァ・カレン・バートレット記者の記事を全文仮訳し、号外としてお届けします。
ぜひ御覧ください。
米ニューヨークに本拠を置く非営利団体「コバート・アクション・クォータリー」のメディア『コバート・アクション・マガジン』が、9月23日付けで「ウクライナ軍によるドンバス共和国での救急車、消防車、救助隊への砲撃などの戦争犯罪〜イスラエルや米国が支援するシリアのテロリストと同様のもの」と題した記事を掲載しました。
執筆したのは、カナダ系米国人ジャーナリストで、中東の紛争地帯、特にシリアとパレスチナで長年取材してきたエヴァ・カレン・バートレット記者です。
「(ドンバスの)地元住民は、米国から多額の資金提供を受けているこれらの犯罪の加害者(ウクライナ軍)を『恥知らず』で『卑劣な』『テロリスト』と表現している。
ドンバスの英雄的な救助隊員は、国際法の下で、標的とされずに人々を助ける権利を与えられるべきである」
記事の冒頭には、このようなサマリー(要約)が付されています。この記事は「洗脳」に加担していない、多くの人々に読まれるべき記事であると我々は考えます。
この『コバート・アクション・マガジン』の記事を、IWJで仮訳しました。
※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!(会員限定・続きを読む:https://iwj.co.jp/wj/member/archives/511228)