東電が事故直後の福島第一原発の写真を発見後3か月公表しなかったことを更田委員長が厳しく批判!「福島で信用されない組織が柏崎刈羽で信用される事はあり得ない!」~1.13原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見 2021.1.13

記事公開日:2021.1.14取材地: テキスト動画
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(取材、文・渡会裕)

 2020年1月13日、東京都港区の原子力規制委員会で、更田豊志(ふけたとよし)原子力規制委員長による定例の記者会見が行われた。

 昨年12月、3.11事故直後の福島第一原子力発電所の原子炉上空から撮影された空中写真などが、700枚以上に及び公開されたが、それらは同年9月にすでに発見されていたものだった。

 会見で記者から、10年経って今頃出て来たことを踏まえ「規制委員会は今、事故後の原因究明をやっているが、写真はその資料として貴重なものと思えるが、(写真は)委員会としてどういう意味を持つのか」との質問に対して更田委員長は「写真は撮った人の思い以外に、思わぬものが写っている可能性がある。視点によって得られる情報が違う」と前置きし「写真にしろ、データにしろ、東京電力が東京電力の内部で、これは重要でないというような判断をしてしまうことは危険だ」と述べた。

 また、委員長は「(東電は)柏崎刈羽(原発)6号機、7号機の再稼働を目指している」「福島の廃炉で信用されない組織が、柏崎刈羽の運転では信用されるという事はあり得ない」と述べ「情報が遅れて出てくるとか、所在を把握してから公表までに時間がかかるという事は、彼ら(東電)にとって明らかに不利だという事をキッチリと自覚してもらいたい」と話して、東電の姿勢を厳しく批判した。

■全編動画

  • 日時 2021年1月13日(水)14:30~
  • 場所 原子力規制委員会 B・C・D 会議室(東京都千代田区)

 

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