(1)丸山穂高衆議院議員の「文書通信交通滞在費」問題については、これまで以下の投稿をしてきた。
「その46」(丸山穂高議員の「文書通信交通滞在費」支出における3つの問題点)
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51915952.html
「その45」(丸山穂高議員の「文書通信交通滞在費」の27カ月間約2017万円「ちょろまかし疑惑」)
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51915930.html
(2)丸山穂高議員が「文書通信交通滞在費」から「穂高会」に寄付したことについては、
2014年10月からで、これまでの投稿で以下の金額になることを確認した。
2014年 182万0051円(10月~12月)
2015年 986万7676円
2016年 981万0612円
2017年 961万4521円
(3)「穂高会」の2018年分政治資金収支報告書はまだ公表されていない。
一方、丸山穂高議員の2019年以降の「文書通信交通滞在費」の使途については、
すでに紹介したように「日本維新の会」がネット公表しているので確認できる。
2018年1月以降も「資金管理団体への繰入」
(「事務所賃料」「駐車場代」「複合機リース費」)
がなされており、各月の合計額も確認できる。
ただし、
2018年11月分(https://o-ishin.jp/news/bunsho/2018/11/)
2018年12月分(https://o-ishin.jp/news/bunsho/2018/12/)
2019年2月分(https://o-ishin.jp/news/bunsho/2019/02/)
においては、
丸山穂高議員の分の使途報告はアップされていない。
そもそも丸山穂高議員が使途報告を提出していないのか、
それとも、
使途報告は提出されえたもののネット上にアップする際にミスが生じたのかは、
不明である。
(4)以下では、2018年1月以降(現在公表している月までの)
各月の「資金管理団体への繰入」を紹介するが、
上記の使途報告のない各月については、
最低金額を当てて推定額として記載することにする。
まず、2018年は以下のとおりである。
2018年1月分 78万9081円
(https://o-ishin.jp/news/bunsho/2018/images/be1aa80f7b16f7516314ae5fa7c0e900562b9ac1.pdf)
2018年2月分 79万6521円
(https://o-ishin.jp/news/bunsho/2018/images/26502973b8c2ffd73bf3966383273a339a59f9f3.pdf)
2018年3月分 80万4673円
(https://o-ishin.jp/news/bunsho/2018/images/f2a7c03baa96b03cba1b7ce4317a8216fe9df52e.pdf)
2018年4月分 83万6862円
(https://o-ishin.jp/news/bunsho/2018/images/3e54c7da8db82b1811d55fba5d3efafebdae764e.pdf)
2018年5月分 81万2788円
(https://o-ishin.jp/news/bunsho/2018/images/142365902472709a81f9d6e8a77df2f7f69ce27f.pdf)
2018年6月分 80万9658円
(https://o-ishin.jp/news/bunsho/2018/images/e03aa1541481e3cce084fa35dcdd70b722b0b7cc.pdf)
2018年7月分 78万4444円
(https://o-ishin.jp/news/bunsho/2019/images/c124c4be40b1b87d8e2f342ef2ce3ad1fef9130c.pdf)
2018年8月分 78万9516円
(https://o-ishin.jp/news/bunsho/2018/images/4ede21c9d8d25014a558d9bb3abb1c6b7f729d93.pdf)
2018年9月分 79万2284円
(https://o-ishin.jp/news/bunsho/2018/images/65cd8333853ccc0dd7f3c8bb48e61e7b6bca5f4a.pdf)
2018年10月分 82万8260円
(https://o-ishin.jp/news/bunsho/2019/images/a7159e271b35f1b270479ad72278d0c39df28d09.pdf)
2018年11月分 78万4444円(推定)
2018年12月分 78万4444円(推定)
合計 961万2975円(推定を含む)
次は2019年である。
2019年1月分 78万7174円
(https://o-ishin.jp/news/bunsho/2019/images/1304feb7f43c688d77a14e65d621feb3025906a2.pdf)
2019年2月分 78万4444円(推定)
合計 157万1618円(推定を含む)
(5)丸山穂高議員が2014年10月から「穂高会」に寄付した毎年の合計額
をまとめると以下の通りになる。
2014年 182万0051円(10月~12月)
2015年 986万7676円
2016年 981万0612円
2017年 961万4521円
2018年 961万2975円(推定を含む)
2019年 157万1618円(1月、2月。推定を含む)
合計 4229万7453円(推定を含む)
(6)以上のうち、2014年は、
「穂高会」の「事務所賃料」「駐車場代」及び「複合機リース費」
の3つに相当すると推定できるのが12月だけである。
丸山穂高 89万0260円 2014年12月20日
ここから「事務所賃料」(月5万円)・「駐車場代」(月1・6万円)
を差し引いて算出される、
2014年の「複合機リース費」は82万4260円になる。
同様に計算すると(年間計79・2万円を差し引くと)、
「複合機リース費」は、以下のようになる。
2014年 82万4260円(12月のみ)
2015年 907万5676円
2016年 901万8612円
2017年 882万2521円
2018年 882万0975円(推定を含む)
2019年 143万9618円(1月、2月。推定を含む)
計 3800万1662円
(7)以上のうち、
「穂高会」の「事務所賃料」「駐車場代」を「文書通信交通滞在費」で補填することは、
その目的外支出になり、違法である。
「穂高会」の「複合機リース費」を「文書通信交通滞在費」で補填することは、
2014年から2017年までは、
「穂高会」の政治資金収支報告書にその名目の支出がないので、
違法と評することができるが、
2018年以降は、「穂高会」の政治資金収支報告書の記載内容を確認していないので、
現時点では、違法と断定することはできない。
なお、かりにその記載があった場合でも、「文書通信交通滞在費」で補填することが
当然合法になるわけではなく、
「複合機」の使用実態の説明を受けたうえで
目的外なら違法と判断する可能性はある。
(8)「日本維新の会」はいわゆる「戦争」発言につき
丸山穂高氏を議員辞職させないまま除名し、「逃亡」させたため、
丸山穂高氏は、議員を辞職していない。
丸山穂高議員は、上記のように毎月100万円の「文書通信交通滞在費」の多くを
自己の資金管理団体に寄付してきたため、
議員を辞職しなければそれが続けられうることになる。
丸山穂高氏が議員を辞職しない理由はここにもありそうだ。
(つづく)