イスラエル軍がガザ空爆を開始した7月8日から、もうすぐ1ヶ月が経とうとしている。
8月3日には、2週間以上展開した地上軍部隊の大部分を撤退させたイスラエルだが、この間に行われた総攻撃で、パレスチナ側の犠牲者の数は1800人を超え、5年前の被害を上回る最悪の事態となっている。
5日、日本平和委員会の呼びかけで、イスラエルに対し、即時停戦と対話による解決を求める抗議行動が行われた。 「武力や報復では何も解決しない。憎しみが強まり、戦闘がエスカレートするだけです」
イスラエル大使館への抗議行動は、数メートル離れた日テレ前の交差点まで移動が求められる。原則としてトラメガの使用も禁止され、シュプレヒコールやスピーチは肉声で行われた。
「明日で広島に原爆が投下されて69年目となる。イスラエルは核兵器を持つ唯一の中東の国だ。日本は正々堂々と核兵器を持つのはやめようと言うべきです」
圧倒的な軍事力を持つイスラエルを支援しているアメリカと同盟を結んでいる日本。着々と進められている集団的自衛権行使に向けた法整備や武器輸出緩和について指摘した女性は、安倍政権が進める「積極的平和主義」を批判した。
別の男性は、「殺戮は新たな殺戮を生むだけだ。平和的枠組みを作り、話し合い解決が世界の流れ。イスラエルのやっていることはこれに反する」と、イスラエル大使館に向かって即時停戦を求めた。