┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~米国主導の対露制裁が裏目に! もはや歯止めのかからない「脱ドル」への動き! これまで「米国の裏庭」扱いされていた南米で、ブラジルのルラ大統領が「BRICS内の貿易に使う共通通貨の創設」を提案、アルゼンチンが中国からの輸入をドル建て決済から人民元(幣)建て決済に移行すると発表! BRICS諸国はすでに購買力平価GDPでG7を凌駕!
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┠■IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 3月のご寄付件数は132件、175万5400円でした! 月間目標額390万円の45%に相当します! 4月は28日時点でご寄付の金額は203万8700円、月額目標の52%です。毎月、累積赤字が増え続けている状況ですが、4月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、残り48%、186万1300円のご支援をよろしくお願いします! また第13期に入って以来、8月から3月まで8ヶ月分の累積の不足額1479万9100円を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!
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┠■【中継番組表】
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┠■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その55)>第三部 権力のはらわた「第十章 ゴルバチョフの嘘? ―― 一九九二年二月、八月 ――」(part5)
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┠■<今週の新記事振り返り>
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┠■<今週の日刊IWJガイド振り返り>
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┠■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、公共コンテンツの取材のためのアポ取りや、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。
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┠■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません!
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■はじめに~米国主導の対露制裁が裏目に! もはや歯止めのかからない「脱ドル」への動き! これまで「米国の裏庭」扱いされていた南米で、ブラジルのルラ大統領が「BRICS内の貿易に使う共通通貨の創設」を提案、アルゼンチンが中国からの輸入をドル建て決済から人民元(幣)建て決済に移行すると発表! BRICS諸国はすでに購買力平価GDPでG7を凌駕!
ウクライナ紛争が始まって1年と2ヶ月が経ちました。
欧米諸国による果てしないウクライナへの武器支援、そして対露制裁の徹底が、米国にとって裏目に出ています。
2023年に入って顕在化してきた、グローバルサウス諸国の脱・米国依存、脱・ドルの動きはまるで「一斉蜂起」のようです。
「米国の裏庭」扱い、即ち、事実上の「植民地」扱いをされてきた南米では、ブラジルとアルゼンチンが新たな脱・ドルの動きを見せました。
『ロイター』(27日)は、ブラジルのルラ大統領が26日、BRICS(新興5カ国)間の貿易決済に使う共通通貨の創設を支持する考えを示した、と報じました。
ルラ大統領「欧州諸国がユーロを創設したように、BRICS内にこの国々の貿易通貨を創設することを支持する」
※BRICS共通通貨の創設を支持=ブラジル大統領(ロイター、2023年4月27日)
https://jp.reuters.com/article/spain-brazil-lula-idJPKBN2WO01M
すでにブラジルは3月、中国との二国間貿易を、人民元(幣)とレアルで決済することで合意しました。ブラジルは、南米最大の経済大国です。
※中国、資源で人民元決済拡大(日本経済新聞、2023年4月10日)
https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=1&n_m_code=011&ng=DGKKZO70037450Z00C23A4FF8000
アルゼンチンは、南米3位の経済規模です。
アルゼンチン政府も26日、中国からの輸入に対する決済をドル建てから人民元建てに変更すると発表しました。『ロイター』(27日)によると、アルゼンチン政府は、4月には約10億ドル相当、その後は毎月約7億9000万ドル相当を人民元建ての支払いに変更することをめざしています。
アルゼンチンのマサ経済相は中国大使や企業との会合後、この決定は「ドル準備高減少への対策」であると説明しています。アルゼンチンが輸入の人民元建て決済を進めれば、目減りし続けているドル準備高を温存できるというメリットがあります。
※アルゼンチン、中国からの輸入決済を元建てに ドル流出対策で(ロイター、2023年4月27日)
https://jp.reuters.com/article/argentina-economy-idJPKBN2WO03H
現在、BRICSグループはブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカによる5カ国ですが、さらに19カ国がBRICSグループへの参加に関心を示しています。イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンなどの中近東の国々や、南米のアルゼンチン、アフリカのアルジェリア、エジプト、東南アジアのインドネシアなど19カ国が正式・非公式に加盟を申請しています。
※【IWJ号外】日本政府は首の皮一枚残して、「米国の奴隷」であることを拒んだのか!? 日本とEUが、G7広島サミットに向けて米国が提案した「対露全面制裁」を「不可能」だと拒否! 2023.4.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515720
まだ、19カ国のすべての名前が表に出てきていませんが、仮に、今名前が出ている諸国がBRICSに加盟し、24カ国になると、その名目GDPは30兆ドルを超え、世界名目GDPの3割を占めます。2022年の実績で計算すると、以下の通りです。
※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!
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■IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 3月のご寄付件数は132件、175万5400円でした! 月間目標額390万円の45%に相当します! 4月は28日時点でご寄付の金額は203万8700円、月額目標の52%です。毎月、累積赤字が増え続けている状況ですが、4月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、残り48%、186万1300円のご支援をよろしくお願いします! また第13期に入って以来、8月から3月まで8ヶ月分の累積の不足額1479万9100円を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!
いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。
3月のご寄付件数は132件、175万5400円でした。月間目標額390万円の45%に相当します。
厳しい経済状況の中、ご寄付をお寄せくださった皆さま、誠にありがとうございました! しかし、3月は月間目標額の65%、214万4600円が不足となりました。
ぜひ、皆さま、今月4月こそは、まずは月間目標額を達成できますよう、どうぞ緊急のご支援をお願いいたします!
4月は、1日から28日までの28日間でいただいたご寄付は、116件、203万8700円です。これは月間目標額の52%にあたります。本日は29日、月末の30日まであと2日間、まだ月間目標額の48%、186万1300円が不足しています!
累積の不足額を少しでも削れるように、引き続き、どうぞご支援をお願いします!
IWJの内部留保も底を尽き、キャッシュフローが不足したため、私、岩上安身が、個人的な私財から、IWJにつなぎ融資をいたしました。
私がこれまでにIWJに貸し付けて、まだ未返済の残高は約600万円。これにつなぎ融資1000万円と合計すると、IWJへの私の貸し付け残高は約1600万円にのぼります。
私の貯えなどたかがしれていますから、この先も同様の危機が続けば、私個人の貯えが尽きた時、その時点でIWJは倒れてしまいます。
皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。
しかし、ご寄付が急減してしまうと、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。IWJの運営は会員の方々の会費(最近の流行語ではサブスク)とご寄付・カンパ(最近の用語でいえばドネーション)の両輪によって成り立っていますが、それが成り立たなくなってしまいます。
2023年、ウクライナ紛争と続き、「台湾有事」を口実とする米国の「代理戦争」の、「新たな戦争前夜」を迎えて、私、岩上安身とIWJは、少しでも正確な情報を皆さまにお届けできるように、その結果として、日本が戦争突入という悲劇に見舞われないように、無謀な戦争を断固阻止するために全力で頑張ってゆきたいと思います。
2月、ピューリッツァー賞を受賞した経歴をもつ、米国屈指の独立調査報道ジャーナリストであるシーモア・ハーシュ氏が、米国が、ノルウェーと協力し、ドイツとロシアを直接つなぐ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したという驚愕のスクープを出しました。日本の新聞・テレビなどのメインストリーム・メディアは、一切このスクープを報じませんでした。
IWJは、全文の仮訳を進め、全4回を号外でお送りしました。
※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!(その1~4)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%a2%e3%82%a2%e3%83%bb%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a5
私は、ロシア軍がウクライナに侵攻して1年となる2月24日の岸田総理会見で、ハーシュ氏のスクープについて岸田総理に直接、質問しました。
私が「日本政府は、このノルドストリーム爆破疑惑について、独自に検証や調査を行なっているのでしょうか?」と質問したのに対し、岸田総理は、「米政府は完全なるフィクションであるという評価をしております」「ノルウェー外務省もナンセンスと言っています」「多くの国においてこうした記事に関しては、否定的な評価がされている」とはぐらかし、日本政府・日本国総理としての独自の判断を示しませんでした。
※【IWJ代表:岩上安身質問】ノルドストリーム爆破疑惑について、日本は独自に検証や調査を行なっているのか?岸田内閣総理大臣記者会見-令和5年2月24日(Movie IWJ)
https://www.youtube.com/watch?v=9uUrTxr_Mss
※はじめに~岩上安身が岸田総理に対して会見で質問!~(日刊IWJガイド、2023年2月25日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230225#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51926#idx-1
このウクライナ紛争は、ロシアを弱体化させるための米国主導の戦争です。
ハーシュ氏のスクープが事実であれば、米国は、同盟国のドイツも多額の出資をしたノルドストリーム・パイプラインを爆破し、ドイツとロシアの仲を引き裂き、ウクライナを戦場にして、欧州とロシアの友好的な関係を完全に破壊し、欧州に天然ガスと石油を高値で売りつけて市場を奪い取ったということになります。
つまり、米国は「敵国」のロシアだけでなく、米国の重要な同盟国であるはずのドイツにも大損害を与えた疑いがあるのです。これが真実であるならば、同盟国への重大な背信であり、裏切りです。犠牲を払わされたドイツと同じく、同盟国とは言いながら、ジュニア・パートナー(主権のない従属国)扱いされている日本も、同じ目にあわされる可能性があります。
IWJでは、独自のIWJ検証レポートによって、ドイツとロシアを直接結ぶノルドストリームの建設を米国政府・議会が何度も妨害してきた事実、そして、完成はしたもののウクライナ紛争の勃発と対露制裁によって使用できなくなり、さらに爆破テロに見舞われるまでの経緯を、お伝えしています
※IWJ検証レポート!「米国が狙った独露間の天然ガスパイプラインノルドストリームの阻止!!」~2022.4.27
(その1) https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505188
(その2) https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508187
お読みいただければわかりますが、この経緯を知ると、ウクライナ紛争以前から、米国はノルドストリームの完成と開通を何としても阻みたいと思っていたという事実が明らかになります。
岸田文雄総理は、1月早々、昨年末に閣議決定した「改定版安保3文書」を携えて訪米、バイデン大統領と会談し、日本の軍拡をバイデン大統領から賞賛されて鼻高々でした。
国会での議論と承認がなされなくても、米国からの要請があれば、「安保3文書」を閣議決定し、軍拡のアクセルを踏んでしまう岸田政権は、日本の主権を米国に丸投げしたも同然です。米国を守るために日本が代わりに犠牲となり、日本は米中の「代理戦争」の戦場とされてしまいます。
上記の24日の岸田総理会見で、私は、「米国は誠実な同盟国なのかどうか、疑いの出ている中、日本の安全保障を米国に丸ごと委ねていていいのか」、「有事の際の自衛隊の指揮権まで米国に渡してしまっていいのか」と問いました。
岸田総理は「自衛隊及び米軍は、各々独自の独立した指揮系統に従って行動をする、これはいうまでもないこと」などと、自衛隊の指揮権はあたかも米軍から独立して存在しているかのように述べました。
しかし、この総理の発言は、事実と異なります。従来の幕僚長を事実上廃止し、新たに米軍との「統合司令部」を設置する「安保3文書」の改定は、自衛隊を米軍の司令下におく「2軍」にしてしまうものです。
自衛隊が米軍と司令部を統合してしまい、自身で状況判断するための目と耳(情報衛星他)をもたず、独自に判断する頭(内閣に直結し、米国から独立した司令部)をもたない、そんな日本が、安全保障において、米軍から独立した主権をもつ、といくら岸田総理が口先だけで言っても、自衛隊のおかれたリアルな現実を国民に説明していることにはなりません。
3月28日、「安保3文書」の改定を踏まえ、防衛費を大幅増額した2023年度予算案は、政府案どおり成立しました。
※令和5年度予算(財務省)
https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2023/fy2023.html
日本は、このまま米国追従を続け、米国の単独一極覇権を支えるために、日本自らは世界最悪の財政危機に直面しているというのに、米国の要請に従って、軍拡という重い財政負担を背負うのはあまりに愚かではないでしょうか!?
そもそも日本が依存している米国は、誠実な、信頼に値する同盟国といえるのでしょうか!?
4月12日の日刊IWJガイドの記事(※)も、ぜひあわせてお読みください。米国は、同盟国に対して、当たり前のように盗聴を仕掛けています。ドイツなどは米国政府に抗議しましたが、日本政府は、まったくしていません。
※『ニューヨーク・タイムズ』が報じた、ウクライナ紛争をめぐる米国とNATOの戦争機密文書漏洩事件! 漏洩文書に韓国政府内の議論が含まれていたことから、CIAによる韓国国家安保室盗聴が発覚! 謝罪を求めない尹政権に韓国与党も「卑屈極まりない」と批判! 2013年のスノーデン氏による盗聴暴露問題も再燃し、米国のダブルスタンダード、繰り返される同盟国への盗聴に韓国メディアが猛批判を展開! 日本も盗聴されているはずだが、沈黙し続けるのか!?(日刊IWJガイド、2023年4月12日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230412#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52117#idx-1
日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として立つべきです。同時に、エネルギーと食料の自給ができず、資源をもつ他の国々からの海上輸送に頼らなければならない「島国」であるという「宿命」を決して忘れず、国外にそもそも「敵」を作らない、多極的な外交姿勢をめざすべきではないでしょうか?
皆さまにはぜひ、マスメディアが真実を伝えない、こうした問題について、IWJが追及を続けてゆくために、どうか、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。
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城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
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口座番号 472535
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ゆうちょ銀行
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どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!
岩上安身
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◆中継番組表◆
**2023.4.30 Sun.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・エリアCh3・京都】10:00~「ウトロ平和祈念館 1周年記念式典」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach3
「ウトロ平和祈念館 1周年記念式典」を中継します。これまでIWJが報じてきた在日韓国・朝鮮人関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%9c%a8%e6%97%a5%e9%9f%93%e5%9b%bd%e3%83%bb%e6%9c%9d%e9%ae%ae%e4%ba%ba
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【IWJ・Ch5】13:30~「『市民とともに歩み自立したNHK会長を求める会』記録集 出版記念シンポジウム『公共放送NHKはどうあるべきか』―登壇:前川喜平氏(元文部科学事務次官)、森功氏(ノンフィクション作家)ほか」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5
「市民とともに歩み自立したNHK会長を求める会」主催のシンポジウムを中継します。これまでIWJが報じてきた前川喜平氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%89%8d%e5%b7%9d%e5%96%9c%e5%b9%b3
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◆中継番組表◆
**2023.5.1 Mon.**
調整中
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
GWに中南米5か国訪問予定の林外務大臣「法の支配にもとづく自由で開かれた国際秩序の維持強化のためにさらなる連携を図りたい」~4.28 林芳正 外務大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515733
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■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その55)>第三部 権力のはらわた「第十章 ゴルバチョフの嘘? ―― 一九九二年二月、八月 ――」(part5)
岩上安身は、1989年から1994年まで、29歳から35歳まで、足かけ6年かけて、崩壊前夜のソ連から、ソ連崩壊後の「民主ロシア」誕生の裏面まで、現地で取材しました。
現地取材をまとめた著書『あらかじめ裏切られた革命』(1996年、講談社、講談社ノンフィクション賞受賞作)は、当時のソ連・ロシアの実態を記録した貴重な資料ですが、残念ながら絶版となっており、入手困難な状況となっております。
ウクライナ紛争の長期化、そして西欧諸国が世界を支配してきた構造、米国による一極支配構造に揺らぎが見え始めた今こそ、改めて1991年のソ連崩壊前後に戻って、歴史を振り返る必要があると思われます。日刊IWJガイドで、『あらかじめ裏切られた革命』の復刻連載を進めていきます。ぜひお読みください。
下記URLから、初回の復刻連載(その1)をお読みいただけます。
※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その1)>序文「ゴーリキーパークの世界精神」(日刊IWJガイド、2022年11月20日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20221120#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51557#idx-4
直近の復刻連載は、下記URLからお読みいただけます。
※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その53)>第三部 権力のはらわた「第十章 ゴルバチョフの嘘? ―― 一九九二年二月、八月 ――」(part3)(日刊IWJガイド、2023年4月23日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230423#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52161#idx-4
※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その54)>第三部 権力のはらわた「第十章 ゴルバチョフの嘘? ―― 一九九二年二月、八月 ――」(part4)(日刊IWJガイド、2023年4月29日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230429#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52184#idx-5
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◆「勝利」の果てに自壊を始めたリベラル・デモクラシー
しかし、総括していうならば、西側に住む私達にいま突きつけられている真に深刻な課題は、エリツィン政権の閣僚人事や同政権の「右旋回」ではおそらくない。リベラル・デモクラシーという価値の普遍性そのものが問われている、そのことにある。
アメリカの政治学者のフランシス・フクヤマが「歴史の終焉?」と題する論文を書いて、「普遍的理念」としてのリベラル・デモクラシーの最終的勝利と、理念の闘争としての「歴史の終わり」を宣言したのは八九年のことだった。その後、彼の議論の先駆性を立証するかのように、冷戦は終結し、ソ連邦は崩壊して、同論文に加筆した彼の著書『歴史の終わり』は世界中でベストセラーとなった。
しかし九二年の夏に私達の視野に入ってくるものは、勝利したはずのリベラル・デモクラシーの、ことによれば根本的かもしれない限界を感じさせるような寒々とした光景ばかりである。民族主義の台頭も、アメリカの政治・経済の両面にわたる混迷も、その一断面に他ならない。それは、リベラル・デモクラシーが全世界にあまねく拡散し、浸透したがゆえに、かつてのようにその価値の普遍性を立証しようとする情熱と緊張惑が失われてしまい、惰性に流れはじめてしまった結果でもある。
たとえばそれは、先日の共和党大会におけるブッシュ大統領の演説に端的にあらわれている。冷戦に勝利したのは共和党政権の妥協しない対決姿勢があったからだと自負したあとで、今後は重点を外交から内政に移し、景気浮揚のために大幅な減税を行なうと公約した。
だが、あのロス・ペローが鋭く批判しているように、アメリカ経済の凋落をくいとめるには、貿易赤字と財政赤字の双子の赤字の改善が不可欠であり、そのためにはどうしても増税という苦い薬を飲むことが必要となる。それを回避しようとするのは、ひとえに有権者におもねっているためで、リベラル・デモクラシーの理念はここにおいてだらしないポピュリズムに堕してしまっている。
日本を含む西側先進国は、冷戦に勝利したなどと胸を張ることはできない。ソ連崩壊後のロシアの混迷は、西側のリベラル・デモクラシーの勝利をひきたてる反射板などではない。その逆である。混迷が続けば、西欧型のリベラル・デモクラシーの理念では、旧ソ連諸国に安定と平和と繁栄をもたらすことはできないのだ、という主張を生み出すことだろう。それは「普遍的理念」としてリベラル・デモクラシーが最終的な勝利をおさめたのだとするフクヤマの主張を根底から覆すことになる。さらには冷戦は終結したものの、勝者はどこにもいなかった、ということになるのではないだろうか。
彼らロシア人の不幸は、私逹自身をうつしだす鏡として目の前に置かれているのである。
―――
八月クーデター事件から五年になろうとしているが、あの事件の真相はいまだに解明されていない。
ゴルバチョフはなぜ、クーデターの発生を予見できず、予防することができなかったのか。彼は本当に何も知らなかったのだろうか。また非常事態委員会はどうして、あのような歯切れの悪い、腰砕けのクーデターを行なったのか。最後まで計画を完遂しようとしなかったのはなぜなのか。
エリツィンが、クーデターの際に拘束されなかったのはなぜか。彼は事前に情報を得ていたのだろうか。あの事件を機に、最高権力の座にまでのぼりつめることができたのは、単なる偶然なのか。そもそも、ゴルバチョフ、エリツィン・チーム、そして非常事態委員会という三者は、本当はいったいどんな関係にあったのか。そして、なぜ、クーデター事件の裁判は行なわれず、誰も裁かれないのか。
また、八月事件に先立ち、九一年一月には、リトアニアとラトビアで流血の弾圧事件が起こっている。「救国委員会」なるモスクワの愧儡組織の「要請」にもとづき、内務省部隊が武力行使を行ない、多数の市民が命を落とした事件である。この事件は八月の事件の「予行演習」といわれたが、ゴルバチョフは「武力行使は命じていない」と自分の関与を否定した。果たしてこの言葉は信じられるのか。
こうしたさまざまな謎が、今もなお未解決のまま残されているのである。しかし、この五年間に有名・無名を問わず、多くの人々があの事件のミステリーについて推理をめぐらせ、論じてきた。考えうる限りのシナリオはほぼ出つくしたように思う。ここで改めて整理し、検証してみよう。
1.ゴルバチョフが公式に説明してきた通りのストーリー。つまり、ゴルバチョフと非常事態委と工リツィン・チームの三者の間には事前の打ち合わせも裏取引も何もなく、あの事件は八人組が勝手に企て、実行したというもの。非常事態委が自滅したのは彼ら自身の愚かさと無能と臆病さが原因であり、ゴルバチョフの同意が得られず、民衆の反発にあって怖じ気づき、計画の遂行を自ら断念して放棄した。もちろん、九一年一月にバルトで起きた事件についても、ゴルバチョフは何も知らず、関与していない。
2.ゴルバチョフはクーデターの準備に関与していないし、承認も与えていないが、情報は得ていたし、一月のバルト事件についても、武力行使の準備がなされていることを知っていた。彼は同意はしなかったが、この動きを抑えるために厳しい処置をとらず、穏健な方法で対処可能と甘く考えていたため、結果的に大きな過ちを犯してしまったという説。真相を語ると、事前に知っていたのになぜ手を打たなかったのかと批判され、自分の首を締めることになるため、口をつぐんでいる。
3.非常事態委のメンバー逹は、九〇年末にゴルバチョフが大きく「右」へ舵を切った際に、取りたてられた人物が大半を占めている。この保守的な閣僚達は、ゴルバチョフの意を受けてソ連全土に非常事態を宣言するプランを練り、その予行浪習を九一年一月にリトアニアとラトビアで行なった。ところが、この強硬策は、逆に反体制勢力を勢いづけるだけの結果に終わってしまった。
ゴルバチョフは、この危険な賭けの失敗の教訓から、左翼との対話を再開し、新連邦条約の調印を本気で考え、真剣に取り組みはじめた。左へ再びすり寄ったゴルバチョフのこの変節によって、置き去りにされた保守派の閣僚達は、焦るあまり、棚上げにされた非常事態宜言のプランをボス抜きで実行した。既成事実さえつくってしまえば、ボスも首を縦に振るだろうし、万事うまくいくと考えた。
4.基本的には3.と同じだが、後半が違うヴァリアント。即ち側近逹から非常事態宜言の布告を求められたゴルバチョフは、成功すれば承認するが、失敗した場合は責任を彼ら自身がとるように言い渡した上で同意し、別荘軟禁の「狂言」を演じた。非常事態宜言が国民の大半の支持を得ることができた場合、その時点でゴルバチョフもこの「冒険」に参加し、反体制派を一掃する予定だった。要するに「二股軟膏」であるが、結果として情勢不利とみてゴルバチョフは非常事態委を切り捨てたというもの。
5.主として保守派の人間が表明している見解だが、事前にエリツィンとゴルバチョフの間で、共産党を廃絶するという秘密の約束がとりかわされていたというストーリー。ゴルバチョフは、非常事態委の計画を黙認していたが、実際には彼は共産党に見切りをつけていた。心理的に追い詰められていた保守派は、ゴルバチョフを信じて行動を起こしたものの、まんまといっぱいくわされ梯子をはずされてしまった。その後、予想をはるかに上回る国民の支持を得たエリツィンは、ただちに「次のゲーム」を始めた。即ち、ゴルバチョフの追い落としにかかり、そのためにソ連邦を崩壊させたのだ、という説。
6.突飛だが、エリツィン・チームが事件を仕掛けた、というもの。エリツィン陣営は、ゴルバチョフの側近の保守派がクーデターを計画していることを事前に察知していたが、その計画を暴露して不発に終わらせるのではなく、逆に相手に仕掛けさせてから、カウンター攻撃に出て、一気呵成に共産党を「始末」し、権力を手に入れようと考え、成功した、というストーリー。
さて、この六つのヴァリアントをそれぞれ検証してみよう。
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