日刊IWJガイド・非会員版「日米開戦80年の前日、極右国会議員99人が靖国参拝! 財政危機も顧みず、政府は来年度駐留米軍『思いやり予算』を最高水準に引き上げ!!」2021.12.8号~No.3373号


┏━━【目次】━━━━━━━━━
■はじめに~日米開戦80年の前日、極右国会議員99人が靖国参拝! さらに安倍元総理の「台湾有事は日本有事」発言に岸防衛相が「国内にこうした考えがあることは中国に理解してもらう必要がある」と発言! 中国外交部は「日本国内に多くの考え方があるのは確かだ。日本の対外侵略の歴史と植民統治を否定し、美化しようとする人がいる」と批判!! しかも財政危機も顧みず、国防も米国頼みで政府は来年度駐留米軍「思いやり予算」を過去最高水準に引き上げ!!

■岩上安身より、皆さまへ緊急のお願いです!! 12月6日までのご寄付・カンパは月間目標額の7%にとどまっています!! 11月末までの累積の赤字は約628万円に! どうか緊急のご支援をよろしくお願いします!!

■【中継番組表】

■アウンサンスーチー氏に禁錮2年の有罪判決! 最高刑で104年!? ミャンマーの国民統一政府のササ報道担当は「我々の民主主義と自由の破壊です」とインタビューに答える! IWJは外務省にミャンマーへの資金援助について直撃取材!

■米大使館が「日本の警察から外国人が人種差別的扱いを受けた」と米国市民に注意喚起アラート!! 松野官房長官は「職質は人種・国籍で判断していない」と建前答弁!

■<IWJ取材報告 1>「3回目のワクチン接種は『2回目から8ヶ月以上』の経過を待たず、オミクロン株への効果等を見極め、優先度に応じ、モデルナ社のワクチンを活用しできる限り前倒しする」~2.7後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見

■<IWJ取材報告 2>自民党改憲案の『緊急事態条項』についてのIWJ記者の質問に「『改憲の必要ない。今ある法律でそれはしっかりとやれるんだ』という事実を一人でも多くの方に広めていく必要がある」と山本代表~12.6れいわ新選組 山本太郎代表 不定例記者会見

■<新記事紹介>WHO(世界保健機関)のオミクロン株最新情報をIWJが全文仮訳!「新型コロナ感染経験のある人」の方が感染しやすくなる可能性がある!? ワクチン接種者も「感染経験ある人」に該当するのか!?

■<本日のタイムリー再配信>本日午後8時から、2018年5月21日収録「今回の総選挙でついに全国民に差し迫った危機が!! いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21 岩上安身によるインタビュー 第872回 ゲスト 永井幸寿弁護士(2)」を公共性に鑑み全編フルオープンで再配信します!
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■はじめに~日米開戦80年の前日、極右国会議員99人が靖国参拝! さらに安倍元総理の「台湾有事は日本有事」発言に岸防衛相が「国内にこうした考えがあることは中国に理解してもらう必要がある」と発言! 中国外交部は「日本国内に多くの考え方があるのは確かだ。日本の対外侵略の歴史と植民統治を否定し、美化しようとする人がいる」と批判!! しかも財政危機も顧みず、国防も米国頼みで政府は来年度駐留米軍「思いやり予算」を過去最高水準に引き上げ!!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 本日12月8日は、日本が真珠湾攻撃を行った日です。1941年(昭和16年)12月8日未明(ハワイ時間では7日)、日本海軍はハワイの真珠湾にあった米海軍太平洋艦隊基地を奇襲しました。

 日本はほぼ同時に米英に宣戦布告し、英領マレー半島に侵攻し、連合軍との全面戦争に突入しました。

 しかし日本が中国との全面戦争を始めたのは1937年、さらに中国侵略のきっかけとなった柳条湖事件は1931年。現在、中国東北部にあたる満州を一挙に占拠する満州事変を起こしました。日本は14年以上も中国への侵略戦争を続けました。

 昨日7日、超党派の極右議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のうち、99人もの極右が靖国神社を参拝しました。

 7日付けNHKは、参拝したのは「自民党、日本維新の会、国民民主党などの衆参両院の国会議員」で、「このうち岸田内閣からは、内閣府の赤池副大臣や、環境省の務台副大臣ら、9人の副大臣と政務官が参拝した」と報じました。

※靖国神社に超党派議連の99人が一斉参拝 岸田内閣からは9人(NHK、2021年12月7日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211207/k10013377661000.html

 一方、安倍晋三元総理が12月1日に台湾で開かれたシンポジウムにオンラインで参加し、基調講演で「台湾有事は日本有事であり、日米同盟の有事でもある」と発言したことの波紋が続いています。台湾と中国との間で武力衝突が起きれば、日本は自らに売られた喧嘩(日本有事)と見なし、米軍とともに中国と戦争をする、と宣言したと等しい発言です。

※安倍元総理の「台湾有事は日本有事」発言に関する質問に、林大臣は「コメントする立場にない、対話による平和的解決を期待」とのみ回答! わずか6~7分の会見でIWJ記者は質問できず!~12.3 林芳正 外務大臣 定例会見 2021.12.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499833

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■岩上安身より、皆さまへ緊急のお願いです!! 12月6日までのご寄付・カンパは月間目標額の7%にとどまっています!! 11月末までの累積の赤字は約628万円に! どうか緊急のご支援をよろしくお願いします!!

 いつもIWJへのご支援、ありがとうございます。

 12月も最初の1週間が過ぎました。12月6日までのご寄付・カンパは、27件、31万700円です。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。

 IWJでは、第12期の年間の予算の見通しを立て、ご寄付・カンパの目標額を月額420万円(年間5040万円)とさせていただきました。

 12月6日までのご寄付・カンパの金額は、月間の目標額の7%にとどまっています。

 12月に入り、IWJの今期第12期も5ヶ月目に入りました。

 今期第12期は8月から始まり、11月で4ヶ月目を終えました。しかしながら、8月は月間目標額を87万900円下回り、9月は185万2600円下回り、10月は153万290円下回り、11月は202万5900円下回りました。

 4ヶ月間の累計の不足分は627万9690円となってしまいました。

 このペースで進んでいくと、IWJは壊滅的な打撃を受けてしまい、今期の途中で活動を極端に縮小するか、停止せざるをえなくなるかもしれません!

 すでにお伝えしている通り、私、岩上安身は、キャッシュフローが足りなかったIWJに対して1093万円を貸し込んでいます。私は富裕層でもなんでもなく、40年間働いてきて乏しい貯えがわずかにあるだけのもともとは一介のフリーランス、自営業者に過ぎません。

 個人が1000万円を超えるお金を会社に貸す、というのは大変なことです。第12期のスタートにあたって、前期の第11期の途中から無報酬で働いてもおりましたが、8月から始まった第12期も、1年間にもわたって、無報酬で働き続けています。

 これ以上は、私、岩上安身個人の力だけではいかんともしがたい苦しい状況です。私1人の力や、無報酬のため細る一方の私の貯えでは、627万9690円もの不足分を穴埋めすることはできません!

 どうか会員の皆さまのお力で、IWJをお支えください!

 IWJの会員数は現在3429人です。そのうちサポート会員は1196人です。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が1200円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが1人3500円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます。

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 コロナ禍は、日本のすべてを直撃しています! IWJも例外ではありません!

 同じように皆さまもそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと拝察いたします。こうした状況で皆さまに、会員登録のお願いとご寄付・カンパを繰り返しお願いすることは、心苦しいことではあります。

 しかし、特定のスポンサーをもたないことで、何者にも縛られず、忖度せずに、真実をお伝えしてゆくのが、独立メディアであるIWJの存在意義です!

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます!

 その会費と、ご寄付・カンパによって支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとしてその活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であるとています。

 決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

下記のURLから会員登録いただけます。是非、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
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※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ


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◆中継番組表◆

**2021.12.8 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】11:00~「社会民主党 福島瑞穂党首 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 社会民主党 福島瑞穂党首 定例会見を中継します。これまでIWJが報じてきた福島瑞穂氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%91%9E%E7%A9%82
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【タイムリー再配信 1034・IWJ_YouTube Live】20:00~「今回の総選挙でついに全国民に差し迫った危機が!! いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21 岩上安身によるインタビュー 第872回 ゲスト 永井幸寿弁護士(2)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2018年5月に収録した、岩上安身による永井幸寿弁護士インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた緊急事態条項関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%b7%8a%e6%80%a5%e4%ba%8b%e6%85%8b%e6%9d%a1%e9%a0%85

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/421982

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◆中継番組表◆

**2021.12.9 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 1035・IWJ_YouTube Live】20:00~「『ナチスの手口』『緊急事態条項』の正体に迫る!岩上安身によるインタビュー 第604回 ゲスト 升永英俊弁護士」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2016年1月に収録した、岩上安身による升永英俊弁護士インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた升永英俊氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/fellow/archives/tag/%e5%8d%87%e6%b0%b8%e8%8b%b1%e4%bf%8a

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/281877

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「円は今、1970年代のレベルまで安くなっているんです。日本は大バーゲンセール」! 第2のオイルショックとオミクロン株が厳冬日本を同時に襲う!? ~岩上安身によるインタビュー第1060回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499803

「敵基地攻撃の検討を行う」と表明した岸田総理の所信表明演説に「これまでの憲法解釈を180度転換することになる! 断固反対する!」と厳しく糾弾!~12.6日本共産党 志位和夫委員長 記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499928

自民党改憲案の『緊急事態条項』についてのIWJ記者の質問に「『改憲の必要ない。今ある法律でそれはしっかりとやれるんだ』という事実を一人でも多くの方に広めていく必要がある」と山本代表~12.6れいわ新選組 山本太郎代表 不定例記者会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499931

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■アウンサンスーチー氏に禁錮2年の有罪判決! 最高刑で104年!? ミャンマーの国民統一政府のササ報道担当は「我々の民主主義と自由の破壊です」とインタビューに答える! IWJは外務省にミャンマーへの資金援助について直撃取材!

 12月6日付BBCニュース日本語版によると、ミャンマーで今年2月の軍事クーデター以来、自宅軟禁状態に置かれていたアウンサンスーチー氏に対して、首都ネピドーの特別法廷が、社会不安をあおる行為を禁じた刑法違反、新型コロナウイルス対策の規則違反、自然災害管理法違反で、禁錮4年の有罪判決を下しました。

※アウンサンスーチー氏に禁錮4年の有罪判決 ミャンマー(BBCニュース日本語版、2021年12月6日)
https://www.bbc.com/japanese/59545736

 この判決の直後、ミンアウンフライン国軍総司令官の指示で、禁錮2年に減刑されました。

 この減刑は、国際社会の批判をかわす狙いがあると言われていますが、12月6日付CNNの報道によると、アウンサンスーチー氏はこのほかにも、1件につき最大で禁錮15年に相当する汚職罪数件や、最大で禁錮14年相当の国家機密法違反、トランシーバーを違法に輸入し所持した罪などに問われている、といいます。

※スーチー氏、禁錮4年の判決後に2年に減刑 ミャンマー(CNN、2021年12月7日)
https://www.cnn.co.jp/world/35180463.html?ref=rss

 12月6日付のBBCの報道では、「軍の幹部は彼女を104年間にわたり刑務所に入れようとしている。監獄で死なせようとしているのだ」と、ミャンマーの国民統一政府のササ報道担当は語ったと伝えています。合計すると、最高刑で100年を超えるというのです。

 この有罪判決に対して、ミャンマーの国民統一政府のササ報道担当は、12月6日、自らのツイッターで、ロンドンのスカイ・ニュースから受けたインタビュー動画を公開し、この中で次のように述べています。

※ここから先は【中略】とさせていただきます。御覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、ご支援ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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【中略】

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 世界、各国の、ミャンマー軍事政権への資金援助の現状も問われてくるでしょう。

 気になるのは、2月の軍事クーデター以降の日本のミャンマーへの資金協力のありかたです。日本の援助と直接投資が、クーデター以降、どのように変化しているのか、外務省南部アジア部ミャンマー班に取材しました。

 回答は明日の午前中になるとのことですので、回答があり次第、この日刊ガイドでお伝えします。

■米大使館が「日本の警察から外国人が人種差別的扱いを受けた」と米国市民に注意喚起アラート!! 松野官房長官は「職質は人種・国籍で判断していない」と建前答弁!

 12月6日、U.S. Embassy Tokyo, ACS(米国大使館東京アメリカ市民サービスセクション)が、次のように米国市民に向けた警告メッセージをツイートしました。

 The U.S. Embassy has received reports of foreigners stopped and searched by Japanese police in suspected racial profiling incidents. Several were detained, questioned, and searched. U.S. citizens should carry proof of immigration and request consular notification if detained.

「米国大使館は、人種プロファイリング事件の疑いで日本の警察によって止められ捜索された外国人の報告を受けた。何人かは拘留され、尋問され、捜索された。米国市民は、移民の証拠を携帯し、拘留されている場合は領事館への通知を要求する必要があります」

※U.S. Embassy Tokyo, ACSのツイート(2021年12月6日)
https://twitter.com/ACSTokyo/status/1467629914857816065

 このツイートについて6日午後の松野博一官房長官会見で、ブルームバーグ記者が「今朝米国大使館が、『日本の警察から外国人が、取り調べなどで人種差別的扱いを受けたと見られる事案が発生した』と警告を発しました。これに対して日本政府の受け止めをお願いしたい」と質問しました。

 この質問に対して松野官房長官は、以下のように建前を表明するにとどめました。

 「警察官による職務質問は、異常な挙動、その他周囲の事情から合理的に判断して、何らかの犯罪を犯し、また犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のあるものに対して、警察官職務執行法にもとづき、行われるものであり、人種や国籍等の別を理由とした判断によって実施されるものではないと承知をしております」

※令和3年12月6日(月)午後 内閣官房長官記者会見(首相官邸)
https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/202112/6_p.html

 名古屋入管に拘留されていたスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの死亡事件は、まさに人種差や国籍の別を理由として判断され、法執行官によって虐待死された「犯罪」だったではないでしょうか。

※暴力・虐待・死亡例が相次ぐ日本の入管は、現代のアウシュビッツか!? 世論の広がりで入管難民法改悪案を廃案に追いこんだ! 次は国民投票法を廃案に! ~5.22岩上安身によるインタビュー 第1041回 ゲスト 日本共産党・山添拓参議院議員 2021.5.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/492288

※「基本的人権をなくしたい」は自民党の本音か!? と問われて「人権に対して支持をする、しないという二つのグループに分けられるものではございません」と、はぐらかす!~6.1上川陽子 法務大臣 定例会見 2021.6.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/492686

※立憲民主党・石橋通宏参議院議員が怒る!「『因果関係わかりません、責任もわかりません。でも、改善します』って、それで改善できるわけがない!」~8.13第28回 難民問題に関する議員懇談会 総会 2021.8.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495260

※人権NGO代表らが出入国在留管理庁へ全データの遺族、代理人、国会議員への開示を要求!「徹底的な国会審議なしに真の意味の再犯防止は不可能」!~8.17ウィシュマ・サンダマリ氏の死亡事件調査報告書に対するNGO合同会見 2021.8.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495337

 11月22日にはハイチ系米国人男性が、東京入管に収容中、職員から暴行を受けたとして、東京地裁に損害賠償請求訴訟を起こしています。

※「入管で暴行、暴言」と提訴へ 米国人男性、3000万円請求―東京地裁(時事ドットコム、2021年11月22日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021112200715&g=soc

 古くは、関東大震災時の朝鮮人虐殺は、警察と軍が深く関与した人種差別にもとづく犯罪でした。

 松野官房長官は「職務質問は人種や国籍等の別を理由とした判断によって実施されるものではない」と言いますが、その建前が守られていないことを、外交の基軸である唯一の同盟国の米国から指摘されていることの重大さを、政府は認識できないのでしょうか? これで自由や基本的人権を共有している国として、日本は米国と肩を並べるポーズが、これからもできるというのでしょうか?

■<IWJ取材報告 1>「3回目のワクチン接種は『2回目から8ヶ月以上』の経過を待たず、オミクロン株への効果等を見極め、優先度に応じ、モデルナ社のワクチンを活用しできる限り前倒しする」~2.7後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見

 12月7日午前11時頃より、東京・厚生労働省庁舎にて、後藤茂之厚生労働大臣の定例会見が開催されました。

 会見冒頭、後藤大臣から以下のとおり発言がありました。

 「新型コロナウイルスについて、今年の夏の感染拡大を踏まえて、都道府県が策定しました、『保健・医療提供体制確保計画(※)』が取りまとめられましたので、本日追って、公表を致します。

※新型コロナウイルス感染症の保健・医療提供体制確保計画(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00056.html

 これは、各都道府県が構築方針を取りまとめまして、それに従いまして、11月12日に、全体像として、お示ししましたけれども、その後、各都道府県において、その体制の構築作業が完了したものでございます。

 全体像では、今後、コロナ患者の受入人数を、全国で今年の夏のピーク時の3割増、約1万人増にあたる3万7000人としておりました。これは感染想定にもとづく都道府県の方針でありますが、今般、医療機関等と都道府県が協議を行いまして、その結果として、医療機関ごとに積み上げた数値として、3万7000人を受け入れ可能体制を確保するという結果にまとまっております。

 臨時の医療施設、入院・待機施設、宿泊・療養施設、自宅療養者に対する必要な健康観察や治療の提供体制等についても、全体像に沿った、またはそれ以上の、それを上回る水準を確保することができております。

 こうした体制をしっかりと機能させることにより、今後感染拡大が生じた際の対応に万全を期して参りたいと思っております」。

※政府が示す「次の感染拡大に向けた安心・安全確保のための取り組みの全体像」!!「ワクチン確保・接種促進」については触れられているが、死亡事例など「健康被害」への言及は一切なし!~11.12後藤茂之 厚生労働大臣定例会見 2021.11.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499189

 続いて、後藤大臣と各社記者との質疑応答となりました。IWJ記者は質問を準備して臨みましたが、残念ながら指名されませんでした。

 各社記者からは、「ワクチン接種の前倒し」、「ファイザーワクチンの在庫数」、「ファイザーとモデルナ・ワクチンの今後の供給量」、そして、いまだ未配布となっている「政府調達の布マスク約8000万枚の活用法」などについて、質疑が行われました。

 日本経済新聞の記者は、「ワクチン接種の前倒し」について、以下のとおり質問しました。

 「岸田首相が昨日(12月6日)の所信表明演説の中でワクチンの前倒しに言及されました。できる限り前倒し、という発言だったのですが、具体的な時期と対象者について、現在の検討状況をお話し下さい」。

 これに対する後藤大臣の回答は以下のとおり。

 「今、ご指摘がありましたように、新型コロナワクチンの3回目の接種について、2回目の接種から8ヶ月以上経過した者に、順次、接種することを原則としておりましたけれども、感染防止に完全を期すという観点から、既存ワクチンのオミクロン株への効果等を一定程度、見極めた上で、優先度に応じ、追加承認されるモデルナ社のワクチンを活用し、8ヶ月を待たずにできる限り前倒しをするとの方針が、昨日の総理の所信表明演説において、政府の方針として示されております。

 オミクロン株に対するワクチンの効果、オミクロン株の特徴、こうしたものについては、今、専門家や製薬企業の間でも検証が進められていますが、そういったものを確認しつつ、これらに加えて、日本の感染の動向、それから、全国の自治体の準備状況、ワクチンの供給力を踏まえた上で、前倒しの範囲や方法をお示ししていきたい、そういうふうに考えております。

 いずれにしても、専門家のご意見をよく聞きながら、また、自治体と連携して、早急に対応したい、というふうに思っております。なお、追加接種では、ファイザー社のワクチンとモデルナ社のワクチンの両方を用いることとしております。2社のワクチンを合わせますと、1億7千万回の供給を受ける契約を締結致しておりますので、総量として必要なワクチンは確保されております。

 また、近く(3回目接種のワクチンとして)承認されますモデルナのワクチンを、ファイザー社のワクチンを接種した方へも、交互接種ということで活用することによりまして、優先度に応じて、一定程度の国民に、前倒しは可能であります。

 そのへんのところをしっかりと、今後、できるだけ早く詰めて、お示しをしていきたいというふうに思っています。ただし、ワクチンは、順次輸入されるものでありまして、現状で、全国民を対象に、接種間隔の前倒しを一律に行うというようなことは困難である。そういうワクチン供給量であるということもご理解を頂きたいというふうに思っております」。

 詳細は、ぜひ全編動画を御覧ください。

※「3回目のワクチン接種は『2回目から8ヶ月以上』の経過を待たず、オミクロン株への効果等を見極め、優先度に応じ、モデルナ社のワクチンを活用しできる限り前倒しする」~2.7後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499978

■<IWJ取材報告 2>自民党改憲案の『緊急事態条項』についてのIWJ記者の質問に「『改憲の必要ない。今ある法律でそれはしっかりとやれるんだ』という事実を一人でも多くの方に広めていく必要がある」と山本代表~12.6れいわ新選組 山本太郎代表 不定例記者会見

 2021年12月6日午後3時より、東京・衆議院第二議員会館にて、れいわ新選組 山本太郎 代表の不定例会見が開催されました。

 会見冒頭、山本代表より、「れいわ新選組 役員人事」および「れいわ新選組 次期衆議院及び参議院、自治体議員選挙の候補者公募(※)」について、報告・説明がありました。

 候補者の公募については、以下のれいわ新選組のHPを御覧になってください。

※【候補者公募!】れいわ新選組 次期衆議院及び参議院、自治体議員選挙
https://reiwa-shinsengumi.com/start2021koubo/

 役員人事については、代表・山本太郎氏、副代表に舩後靖彦氏及び木村英子氏、国会対策委員長・たがや亮氏、政策審議会長・大石あきこ氏、政策審議会長代理・高井たかし氏、選挙対策委員長・山本太郎氏、幹事長・高井たかし氏、衆議院会長・大石あきこ氏、両院総会長・舩後靖彦氏、参議院国会対策委員長・木村英子氏、参議院会長・舩後靖彦氏、という布陣でした。

 山本代表からの上記2つの報告後、山本代表と各社記者との質疑応答となりました。

 IWJ記者は、「自民党改憲案」の「緊急事態条項」について、以下のとおり質問をしました。

IWJ記者「現状、自民党改憲案の緊急事態条項に対する、野党の足並みはバラバラです。その危険性を一貫して訴えているのはれいわ新選組と共産党、そして、社民党だけです。

 立憲民主党は代表選候補者4名のうち、討論会のたびに、緊急事態条項の危険性をはっきりと繰り返し指摘したのは西村ちなみ氏だけでした。

 国民民主党の玉木代表にも緊急事態条項についての認識を質問しましたが、完全にはぐらかされました。

 自らの改憲案に緊急事態条項を入れている維新については、自民党と同じ考えであることは言うまでもありません。

 また緊急事態条項の危険性に触れることは、マスコミでは『タブー』となっているらしく、マスコミがその危険性を取り上げることも論じることもほとんどなく、そのため一般の国民の多くはこの問題の持つ危険性について理解できていないように思われます。

 山本太郎代表には、人並外れたアピール力があります。

 改憲勢力が大きく3分の2を超え、自民党が改憲に前のめりな今、緊急事態条項の危険性をより強く訴えていくことは今後考えていらっしゃるでしょうか?」

 これに対し、山本代表は次のように回答しました。

山本代表「ありがとうございます。総選挙において、『憲法改正』という部分の必要性については、おそらく、今、憲法改正を進めようとしている勢力たちは、ほとんど声を出してこなかったと思うんですね。

 政権選択選挙という場においても、憲法改正という部分、これをやっていく必要があるんだということを、ほとんど聞かれてこなかったのに、選挙で絶対的な多数を得た後に、『憲法改正だ!』と騒ぎ出すのは本当に品がない人たちだな、というふうに思います。

 一方で、まあ、議会という場を考えるならば、この、憲法について議論しようということに関して、逃げるということは、姿勢としてどうかと思います。ただし、『改憲のための議論』ではなく、『憲法のための議論』なんだということをはっきりさせないといけない。そうだと思います。

 で、一方で、その『憲法の改憲の議論を進めたい』とする者たちは、おっしゃるとおり、一番やりたいのは、『緊急事態条項』なんだろうな、と思います。他にも、自衛隊ということもしっかり条文の中に入れていくとか、他にも、教育についてとか、あと、合区という部分に関して、何かしら、憲法の議論が必要なんだっていう話をしてますけども、全部ダミーですね、これは。

 彼らの本当の狙いは何かというと、『緊急事態条項』。要は、国会がなくても、自分たちで法律と同じ力を持つ政令、要は、内閣だけで、そういう力のあるルールを決められる、財源についても、自分たちが好きなように色々とやれる。

 で、地方自治体に関しては、自分たちの下請けと同じような扱いができるっていうような。この『魔法の杖』。ある意味で、独裁体制を敷きたいと思う者にとっては、これを『魔法の杖』として、手に入れたいという考えに到るんだろうと、いうふうに思います。これは、絶対になんとしても止めなければならない。

 で、本丸が『緊急事態条項』であるならば、『緊急事態条項』一本に絞って勝負しろよ、ってことなんですよ。『緊急事態条項』以外にも、幅広に憲法の議論をするということは、逆に言えば、その、一番ヤバい『緊急事態条項』に対して、薄める役割、そういうことのためだけに、私は、それ以外のものも手を出そうとしているんだろうなと思います。

 (パネルが表示される)『コロナのピンチをチャンスに』と自民党の下村さんが、改憲をめぐり、共同通信で2021年5月4日におっしゃってることは何だったかということですけど、自民党が憲法改正案の4項目の一つに掲げる『緊急事態条項』の対象に、新型コロナウイルス感染症を含めるべきだという認識を示した、と。

 日本は今、国難だ。コロナのピンチを逆にチャンスに変えるべきだ、と強調した。という話。他にも佐藤さんですかね(中略:コロナ禍を理由に『緊急事態条項』創設の必要性を説く自民党議員の紹介が続く)ということなんですけど、本当に、『憲法とは何か』ということ自体を理解していないし、憲法の改正をしなくても、コロナ対策というのは十二分にできる、というですね、すでにそんな法律はあるんだということさえも、わかっていない。もしくは、わかっていないふりをしている、という。

 まあ、はっきり申し上げて、ただの泥棒です。火事場泥棒です。そういう者たちが、この『改憲』の機会ということを、このチャンスを絶対に逃さないぞ、と、力を合わせてやってくる可能性は十分にあるだろうと。

 ここに対して、憲法改正? する必要ないよ。だって、今ある法律で、それはしっかりとやれるんだ、という事実関係を一人でも多くの方に広めていく必要があるんだろうと。

 まあ、数の力としては押し切られる。十分に押し切られます。ただし、幸い、最終的な関門として、『国民投票』というものがあります。ここにおいて、しっかりとしたジャッジがなされる。多くの人々にとって、彼らがやっていることは正攻法ではない。

 今ある法律で、ちゃんとやるべきだ、という見解を示せるような人々が、一人でも多く増えるような活動をやっていく必要があるだろう、という話でした」。

 憲法改正については、他社の記者からも様々な質問が行われましたが、その一つ一つに、パネルを使って、山本代表から丁寧な回答がなされました。

 山本代表の冒頭報告、および、山本代表と各社記者との質疑応答の詳細については、ぜひ、全編動画にて御覧下さい。

※自民党改憲案の『緊急事態条項』についてのIWJ記者の質問に「『改憲の必要ない。今ある法律でそれはしっかりとやれるんだ』という事実を一人でも多くの方に広めていく必要がある」と山本代表~12.6れいわ新選組 山本太郎代表 不定例記者会見
https://www.youtube.com/watch?v=KEIjkPxY6-4

■<新記事紹介>WHO(世界保健機関)のオミクロン株最新情報をIWJが全文仮訳!「新型コロナ感染経験のある人」の方が感染しやすくなる可能性がある!? ワクチン接種者も「感染経験ある人」に該当するのか!?

 IWJでは、11月28日にWHO(世界保健機関)が更新したオミクロン株に関する最新情報の6項目を全文仮訳しましたので、御覧ください。

 最新情報の6項目は「感染力」「重症化」「再感染」「ワクチンの効果」「現行検査の有効性」「現行治療の有効性」などですが、もうひとつ注目すべき項目があります。オミクロン株が従来の変異株とはっきりと異なる点をあらわす項目で、それが「再感染力」という項目です。

 WHOは、「予備的なエビデンスによる」としながらも、オミクロン株は、他の「懸念すべき変異株」に比較して、「新型コロナ感染経験ある人」の方が感染しやすくなる可能性があると述べているのです。

 各種ワクチンの接種経験者も「感染経験のある人」に含まれるのでしょうか!? 大変気になる点です。

 また、WHOは、オミクロン株を含め、全変異株は「重篤な疾患や死を引き起こす可能性がある」として、「特に最も弱い立場にある人々にとっては、常に予防が重要」と警告しています。

 そのためにWHOは、ソーシャルディスタンスやマスク、ワクチンなどの各種の予防行動を改めて人々に推奨するとともに、各国に対しては、症例のサーベイランス(監視)とシークエンス(ゲノム配列の同定)の強化をはじめとする各種措置を推奨しています。

 詳しくは下記の記事を御覧ください。

※WHO(世界保健機関)のオミクロン株最新情報をIWJが全文仮訳! 「新型コロナ感染経験ある人」の方が感染しやすくなる可能性がある!? ワクチン接種者も「感染経験ある人」に該当するのか!?
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499992

■<本日のタイムリー再配信>本日午後8時から、2018年5月21日収録「今回の総選挙でついに全国民に差し迫った危機が!! いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21 岩上安身によるインタビュー 第872回 ゲスト 永井幸寿弁護士(2)」を公共性に鑑み全編フルオープンで再配信します!

 本日午後8時から、昨日日引き続き、2018年5月21日に収録した「いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21 岩上安身によるインタビュー 第872回 ゲスト 永井幸寿弁護士」の後半となる(2)を、公共性に鑑み全編フルオープンで再配信します。

 2017年に発表された自民党改憲4項目の「緊急事態条項」の危険性を検証するこのインタビューで、後半では、条文「第64条の2」について、永井弁護士にお話をうかがうところから始まります。

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 第64条の2
 大地震その他の異常かつ大規模な災害により、衆議院議員の総選挙又は参議院議員の通常選挙の適正な実施が困難であると認めるときは、国会は、法律で定めるところにより、各議院の出席議員の3分の2以上の多数で、その任期の特例を定めることができる。

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 この条文について、永井弁護士は次のように解説しています。

 「まず要件として、『大地震その他の異常かつ大規模な災害により』。繰り返しますように、この災害にはさっきの『武力攻撃災害』が入りますが、そういう『災害』によって、『衆議院議員の総選挙又は参議院議員の通常選挙の適正な実施が困難であると認めるとき』。認定権者は『国会』です。国会が災害等で『選挙の適正な実施が困難』だと認定したら、というわけですが、そうしたら何ができるかというと、任期の延長ができてしまうと。

 つまりは、国会自身が自分達の任期を延長することを決められる。国会の多数派が、自分達の利益のためにですね、任期延長を定められるということなんです。

 事実の如何は問わず、とにかく国会の多数派が『選挙の適正な実施が困難だ』と評価すればいいんです。例えば、災害が起きた時にたくさんの人が避難することはよくありますでしょう? そういう時にですね、多数の被災者が他県に移動していて本来の住所地で投票ができない。だから投票が難しいから『選挙の適正な実施が困難だ』なんていうこともできるわけです。

 事実、今でもですね、東日本大震災の被災者の方が6万8000人、避難しているんですが、条文にはその『災害』がいつの災害か、一切書いてありません。だから、『東日本大震災で多数の被災者が避難しているから、選挙の適正な実施が困難だ』などと言って、任期の延長ができるということになります」

 永井弁護士は、次のように続けます。

 「さらに、その任期延長の特例についてですが、期間の限定がないんです。

 さっきも言いましたように、衆議院議員の場合本来は4年、あるいは解散までです。参議院議員だったら6年なんですが、こうした期間の限定がないから、10年20年にできるし、あるいは『終身』ですね。その議員さんが亡くなるまで。そういう制度は、例えば大日本帝国憲法の貴族院議員は終身議員だったわけですし、現にあり得るわけです。いわば『お手盛り貴族化条項』ですね。

 任期延長論というものは、結局のところ、災害が発生した後に任期を延ばして対策の法律を作ろうという、そういう考え方を前提にしてるんですが、繰り返しますように、準備してないことはできません。つまり、平常時から災害対策のための法律を作っておくことが一番重要なのであって、こんなものはいらないということなんです。

 災害があっても、現行の制度でほとんどの対処はできるわけです。まず憲法の規定から言えば、参議院の通常選挙、つまり任期満了の時の通常選挙の時に大災害があって、選挙が難しくなった場合。この場合、非改選議員が参議院の二分の一います。で、国会の定足数は三分の一なんですね。だから、参議院で審議議決ができるわけです。

 現行憲法はよくできてます。それから衆議院の解散後ですね。衆議院がなくなっちゃった時に大災害等があって、総選挙ができなかった場合。そういう時は、さっきから言っているように、参議院の緊急集会、これで国会に代替できる。参議院の緊急集会が、法律、予算、審議議決できるということです」

 詳しくはぜひ、本日の再配信をご視聴ください。

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【タイムリー再配信 1034・IWJ_YouTube Live】20:00~
今回の総選挙でついに全国民に差し迫った危機が!! いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21 岩上安身によるインタビュー 第872回 ゲスト 永井幸寿弁護士(2)

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※(再掲載)いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21 岩上安身によるインタビュー 第872回 ゲスト 永井幸寿弁護士 2018.5.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/421982

 また、このインタビューは全文文字起こしし、詳細な注釈をつけて「IWJ特報」として、IWJサイトにアップしています。サポート会員様は無料で御覧いただけます。

※再掲載【第396-401号】岩上安身のIWJ特報!いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー(前編) 2018.11.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434774

※(再掲載)【第402-408号】岩上安身のIWJ特報!いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー(後編) 2018.11.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/437021

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、浜本信貴、城石裕幸、富樫航、中村尚貴)

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