日刊IWJガイド・非会員版「岸田総理が所信表明演説で敵基地攻撃能力の保有検討、改憲議論の喚起を表明! ハト派の仮面を被った『タカ派』の正体が露わに!!」2021.12.7号~No.3372号


┏━━【目次】━━━━━━━━━
■はじめに~岸田総理が所信表明演説で敵基地攻撃能力の保有検討、改憲議論の喚起を表明! ハト派の仮面を被った『タカ派』の正体が露わに!! コロナ対応では莫大なばら撒き予算額を羅列しつつも疑わしい国民への分配効果!! 企業・高所得者への応分の税負担増もなく「新しい資本主義」の実態は支出が増え、借金が積み重なるだけの放漫財政!?

■岩上安身より、皆さまへ緊急のお願いです!! 12月となりましたが、11月のご寄付・カンパは月間目標額の52%にとどまり、11月末までの累積の赤字は約628万円に! どうか緊急のご支援をよろしくお願いします!!

■11月のご寄付者様のご芳名を感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!

■【中継番組表】

■国内3例目! 日本人初のオミクロン株感染者を確認! オミクロン株は南アフリカ由来なのか!? 最初のオミクロン株検出の検体は南アフリカを訪問したヨーロッパの外交官から! オランダでも、南アフリカがWHOに新たな変異株を報告した11月24日以前の検体からオミクロン株を検出! 変異株の発生源の特定を誤るとその後の対処を大きく誤ることに!

■米国内の混乱止まらず! 民主党が支配的な州では治安が崩壊! ロスやサンフランシスコで多発する大規模窃盗「スマッシュ&グラブ」! カリフォルニアでは950ドル以下の窃盗は「微罪」!? 店側も怪我人への高額賠償をおそれて見ているだけ!! 民主党バイデン政権の支持率は急低下! 米国民は自衛のためさらなる銃への依存!!

■<IWJ取材報告>「敵基地攻撃の検討を行う」と表明した岸田総理の所信表明演説に「これまでの憲法解釈を180度転換することになる! 断固反対する!」と厳しく糾弾! IWJ記者は泉田裕彦衆議院議員の自民党県議からの裏金要求問題に関し「政治とカネ」について質問~12.6日本共産党 志位和夫委員長 記者会見

■<本日のタイムリー再配信>本日午後8時から、2018年5月21日収録「今回の総選挙でついに全国民に差し迫った危機が!! いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21 岩上安身によるインタビュー 第872回 ゲスト 永井幸寿弁護士(1)」を公共性に鑑み全編フルオープンで再配信します!
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■はじめに~岸田総理が所信表明演説で敵基地攻撃能力の保有検討、改憲議論の喚起を表明! ハト派の仮面を被った『タカ派』の正体が露わに!! コロナ対応では莫大なばら撒き予算額を羅列しつつも疑わしい国民への分配効果!! 企業・高所得者への応分の税負担増もなく「新しい資本主義」の実態は支出が増え、借金が積み重なるだけの放漫財政!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 岸田文雄総理は昨日6日召集された国会で、所信表明演説を行い、コロナ対応、経済回復、「新しい資本主義」、気候変動、分配政策、外交安全保障、災害対応、憲法改正などについて語りました。

※本会議(衆議院インターネット審議中継、2021年12月6日)
https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=53074&media_type=

 コロナへの経済対策について岸田総理は、「コロナ予備費を含めて13兆円規模の財政資金を投入し、感染拡大に備える」「新型コロナにより、厳しい 状況にある人々、事業者に対して、17兆円規模となる手厚い支援を行う」「デジタルや気候変動問題への対応に20兆円規模の財政資金を投入する」「総額55.7兆円の大規模な対策を、『コロナ克服・新時代開拓のための経済対策』と命名した」などと、大規模な財政出動をアピールしました。

 その上で、もはや決まり文句ともなった「危機に対する必要な財政支出は躊躇なく行い、万全を期します。経済あっての財政であり、順番を間違えてはなりません」との言葉を発し「財政健全化に向けて取り組みます」と表明しましたが、財政健全化の中長期ビジョンは不明のままです。

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https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■岩上安身より、皆さまへ緊急のお願いです!! 12月となりましたが、11月のご寄付・カンパは月間目標額の52%にとどまり、11月末までの累積の赤字は約628万円に! どうか緊急のご支援をよろしくお願いします!!

 12月になり、最初の週末を迎えました。IWJの今期第12期も5ヶ月目に入りました。

 IWJでは、第12期の年間の予算の見通しを立て、ご寄付・カンパの目標額を月額420万円(年間5040万円)とさせていただきました。

 前月11月の集計が確定しましたので、ご報告させていただきます。

 11月は、1日から30日までの30日間で、161件、217万4100円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。

 しかしながら、月間目標額である420万円の半分をわずかに超える、52%にとどまっています。

 今期第12期は8月から始まり、11月で4ヶ月目を終えました。しかし、8月は月間目標額を87万900円下回り、9月は185万2600円下回り、10月は153万290円下回り、11月は202万5900円下回りました。

 4ヶ月間の累計の不足分は627万9690円となってしまいました。

 12月も6日までの6日間のご寄付・カンパは、27件、31万700円と、目標額の7%にとどまっています。

 このペースで進んでいくと、IWJは壊滅的な打撃を受けてしまい、今期の途中で活動を極端に縮小するか、停止せざるをえなくなるかもしれません!

 すでにお伝えしている通り、私、岩上安身は、キャッシュフローが足りなかったIWJに対して1093万円を貸し込んでいます。私は富裕層でもなんでもなく、40年間働いてきて乏しい貯えがわずかにあるだけのもともとは一介のフリーランス、自営業者に過ぎません。

 個人が1000万円を超えるお金を会社に貸す、というのは大変なことです。第12期のスタートにあたって、前期の第11期の途中から無報酬で働いてもおりましたが、8月から始まった第12期も、1年間にもわたって、無報酬で働き続けています。

 これ以上は、私、岩上安身個人の力だけではいかんともしがたい苦しい状況です。私1人の力や、無報酬のため細る一方の私の貯えでは、627万9690円もの不足分を穴埋めすることはできません!

 どうか会員の皆さまのお力で、IWJをお支えください!

 IWJの会員数は現在3429人です。そのうちサポート会員は1196人です。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が1200円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが1人3500円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます。

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 コロナ禍は、日本のすべてを直撃しています! IWJも例外ではありません!

 同じように皆さまもそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと拝察いたします。こうした状況で皆さまに、会員登録のお願いとご寄付・カンパを繰り返しお願いすることは、心苦しいことではあります。

 しかし、特定のスポンサーをもたないことで、何者にも縛られず、忖度せずに、真実をお伝えしてゆくのが、独立メディアであるIWJの存在意義です!

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます!

 その会費と、ご寄付・カンパによって支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとしてその活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であるとています。

 決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

下記のURLから会員登録いただけます。是非、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

■11月のご寄付者様のご芳名を感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!

 11月は30日間で、161件、217万4100円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。

 ここに感謝のしるしとして、掲載の許可をいただいた方54名様につきましては、順に、お名前を掲載させていただきます。また、弊社ホームページにも掲載させていただくと同時に、ツイッター、フェイスブック等のSNSにて告知させていただきます。

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K.I. 様
徳山匡 様
松永保行 様
藤本ひさ子 様
M.N. 様
橋本あき 様
小田嶋義美 様
S.T. 様
金 盛起 様
S.I. 様
アイザワ 様
AKIRA TAKASAKI 様
永山直道 様
横山 美子 様
中川 琢士 様
塩川 晃平 様
N.H. 様
R.T. 様
炭谷克己 様
T.I. 様
小枝 様
檜垣順子 様
K.K. 様
井出 隆太 様

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 皆さま、コロナ禍の厳しい経済情勢の折、誠にありがとうございました。

 いただいたご寄付は、大切に、また最大限有効に活用させていただきます。

 今後とも、ご支援をよろしくお願い申し上げます。


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◆中継番組表◆

**2021.12.7 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch7】10:50~「後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch7

 「後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見」を中継します。これまでIWJが報じてきた厚生労働省関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8E%9A%E7%94%9F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%9C%81
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【IWJ・Ch5】13:00~「院内ヒアリング集会 放射能汚染水『海洋放出』は許されない! ~ 21年8月東電検討資料に基づく関係省庁ヒアリング~」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「経産省前テントひろば」主催の院内ヒアリング集会を中継します。これまでIWJが報じてきた海洋放出関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%b5%b7%e6%b4%8b%e6%94%be%e5%87%ba
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【タイムリー再配信 1033・IWJ_YouTube Live】20:00~「今回の総選挙でついに全国民に差し迫った危機が!! いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21 岩上安身によるインタビュー 第872回 ゲスト 永井幸寿弁護士(1)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2018年5月に収録した、岩上安身による永井幸寿弁護士インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた永井幸寿弁護士関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%b0%b8%e4%ba%95%e5%b9%b8%e5%af%bf

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/421982

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◆中継番組表◆

**2021.12.8 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 1034・IWJ_YouTube Live】20:00~「今回の総選挙でついに全国民に差し迫った危機が!! いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21 岩上安身によるインタビュー 第872回 ゲスト 永井幸寿弁護士(2)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2018年5月に収録した、岩上安身による永井幸寿弁護士インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた緊急事態条項関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%b7%8a%e6%80%a5%e4%ba%8b%e6%85%8b%e6%9d%a1%e9%a0%85

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/421982

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■国内3例目! 日本人初のオミクロン株感染者を確認! オミクロン株は南アフリカ由来なのか!? 最初のオミクロン株検出の検体は南アフリカを訪問したヨーロッパの外交官から! オランダでも、南アフリカがWHOに新たな変異株を報告した11月24日以前の検体からオミクロン株を検出! 変異株の発生源の特定を誤るとその後の対処を大きく誤ることに!

 日本人で初めてのオミクロン株感染者が12月6日、確認されました。6日午後の定例会見で、松野官房長官が共同通信の質問に答え、以下のように回答しました。

 「入国時の検査で陽性が確認されたイタリアに滞在歴のある入国者について、国立感染症研究所で陽性検体のゲノム解析を行ったところ、オミクロン株であると確認されたとの一報が厚生労働省からありました。30代の男性との報告を受けています。3例目の検出事例となります」

 また、感染者の同行者や同じ便の乗客はすでに把握しており、厚生労働省の方から詳細は報告させる、と述べました。

※令和3年12月6日(月)午後 内閣官房長官記者会見(首相官邸)
https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/202112/6_p.html

※新型コロナウイルス感染症(変異株)の無症状病原体保有者について(空港検疫)(厚生労働省、12月6日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_22602.html

 後藤厚生労働大臣は臨時に記者会見し、日本人初のオミクロン株感染者となった30代の男性は無症状ですが、医療機関に搬送中であることを報告しました。また、この男性と同じ航空機に搭乗していた41人全員を濃厚接触者として扱うと述べました。

 『NHK』によると、この男性は7月と8月の2回、モデルナのワクチン接種を受けていたということです。ワクチン接種2回完了者でも、やはりオミクロン株には感染することが、日本人の感染者が出たことで改めて再確認されたことになります。

※オミクロン株 国内3例目感染確認 イタリア滞在歴ある30代男性(NHK、2021年12月6日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211206/k10013376581000.html?utm_int=all_side_ranking-social_001

 日本ではこれまでに空港検疫で、11月28日にナミビアから入国した30代のナミビア人外交官と、ペルーから入国した20代の男性の2例を確認しています。また、11月28日に入国した10代未満の男児も、オミクロン株に感染しているかどうか解析中です。

※新型コロナウイルス感染症(変異株)の無症状病原体保有者について(空港検疫)(厚生労働省、12月4日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_22579.html

 イタリアから帰国した日本人がオミクロン株に感染していたことは、各国の素早い渡航制限にもかかわらず、すでにオミクロン株が欧州でも感染拡大しつつあることを物語っていますが、問題はそれだけではすみません。

 「南アフリカ由来」とされているオミクロン株ですが、実は欧州起源ではないかという指摘が出ています。

※オミクロン株、本当に南アフリカが発生源か?日本で報道されぬヨーロッパ起源説と毒性の弱さ=高島康司(MONEY VOICE,、2021年12月5日)
https://www.mag2.com/p/money/1132414

 WHOが南アフリカから報告があった新たな変異株「B.1.1.529」を「オミクロン株」と命名し、「VOC(懸念される変異株)」に指定したのは11月26日でした。

 同じ11月26日、ボツワナ共和国保健福祉省は、Facebookページで、「COVID-19(新型コロナウイルス)の新たな変異株に関する声明」というプレスリリースを公開しました。

 WHOへの報告は南アフリカからなされましたが、最初の発見は隣国であるボツワナ共和国で11月9日に採取された検体でした。

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■米国内の混乱止まらず! 民主党が支配的な州では治安が崩壊! ロスやサンフランシスコで多発する大規模窃盗「スマッシュ&グラブ」! カリフォルニアでは950ドル以下の窃盗は「微罪」!? 店側も怪我人への高額賠償をおそれて見ているだけ!! 民主党バイデン政権の支持率は急低下! 米国民は自衛のためさらなる銃への依存!!

 米国で治安の悪化が、大きな社会問題になっています。

 11月29日付けのテレ朝newsで、元ANNアメリカ総局長の名村晃一氏が、ロサンゼルスやサンフランシスコなどで多発している「スマッシュ&グラブ」という窃盗事件について報告しています。

※「スマッシュ&グラブ」窃盗が米で社会問題に(テレ朝news、2021年11月29日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000236547.html

 この事件は、20人から多い時で80人もの集団が、ハンマーなどでショーウインドーを破壊し、高級バッグや貴金属などを奪い去っていくというもので、逃走には多い時で10台以上の車が使われ、警察は組織的に犯罪がコーディネートされていると見ているとのことです。

 米国では類似の犯罪が11月ぐらいから増えてきているとのことで、サンフランシスコやシカゴ、ミネアポリスでもあったと、名村氏は解説しています。

 「スマッシュ&グラブ」の犯行は、店舗の営業時間中に行われることもありますが、基本的には人に危害を加えないとのことで、その背景について名村氏は次のように語っています。

 「今、アメリカの中では刑務所がいっぱいになってきてしまいまして、なるべく刑務所に送らないように、窃盗の部分は、重罪になる基準を緩和したんです。で、緩和をしたから、こういうことが増え始めて、そういうことも犯罪組織はわかって、こういうこと(人に危害を加えないような手口)をやらせてるんだと見られてるんですね」

 さらに名村氏は、次のように警察の士気の低下も理由にあげています。

 「警察官による黒人男性だとか黒人女性への暴行事件があって、警察という組織の予算付け自体を見直そうという動きが全米で起きてる中で、やっぱり警察官の士気も若干下がっているんじゃないか、そこにも問題があるんじゃないかという指摘があるんです」

 「スマッシュ&グラブ」については、11月24日付けのCNNも次のように報じています。

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■<IWJ取材報告>「敵基地攻撃の検討を行う」と表明した岸田総理の所信表明演説に「これまでの憲法解釈を180度転換することになる! 断固反対する!」と厳しく糾弾! IWJ記者は泉田裕彦衆議院議員の自民党県議からの裏金要求問題に関し「政治とカネ」について質問~12.6日本共産党 志位和夫委員長 記者会見

 12月6日、東京都千代田区の衆議院本館で、この日衆議院で行われた岸田文雄総理の所信表明演説を受け、日本共産党・志位和夫委員長による記者会見が行われました。

 演説の受け止めを問われた志位委員長は「新しい危険が表れてきた」と述べ「特に『敵基地攻撃の検討を行う』と初めて言明した」と指摘して、「他国に攻撃的な脅威を与える兵器の保有は、憲法違反だというこれまでの憲法解釈を180度転換することになる」「海外で戦争する国づくりへの大変危険な動きだ」「断固反対を貫く」と表明しました。

 さらに志位委員長は「今度の補正予算に7700億円を超える過去最大の軍事費が計上されている。当初予算と合わせると6兆円を超える」と指摘し「今日の演説では過去最大の軍事費積み増し(について)一言もない。防衛費という言葉自体がない」「(鈴木俊一・財務大臣による)財政演説でも防衛費という言葉すらない」「国民に何の説明もない、こっそりやってしまおうという姿勢だ」と、政府の姿勢を厳しく批判しました。

 IWJ記者は、自由民主党の泉田裕彦衆議院議員が先の衆院選で、星野伊佐夫新潟県議員に裏金を要求されたとする政治とカネの問題について、以下のように志位委員長の見解をたずねました。

 「新潟5区から自民党公認候補として出馬、比例復活で当選された泉田裕彦氏が選挙戦中、自民党の新潟県連会長だった星野伊佐夫新潟県議員に『2~3000万円の裏金を要求された』とツイッターで11月29日暴露し、証拠となる音声も明らかにして『政治と裏金』の問題に再び注目が集まっています。

 先日来、文書交通費と政党助成金をめぐって、維新と御党、日本共産党との間で激しいやりとりもありましたが、そんな中、維新の創設者である橋下徹氏が泉田氏の暴露と関連して、11月30日『僕は2008年大阪府知事選挙のときに自民党大阪府連から2000万円を要求され、値切って1000万円で話を着けた。選挙に入る前だが、表の金として自腹で自民党大阪府連に寄付した』とツイートしております。

 これはどう理解したものか、一般市民としては困惑しております。橋下氏は1000万円を寄付したことで大阪府知事に当選できたということなのでしょうか。法的には問題ないかもしれませんが自民党の要求に従って金を出さなければ、当選できない選挙というのは、モラル的におかしいのではないかと、市民感覚では感じます。

 この泉田氏の件、橋下氏の件、表も裏もあわせ、選挙資金のあり方について志位委員長はどのようにお考えかご見解をお聞かせください」

 これに対して志位委員長は、以下のように回答しました。

 「それぞれ関係者は、国民に納得いく説明が必要だと思います。

 個々の問題についてこれ以上は、今立ち入って言いませんが、それが私たちの立場です」

 詳しくは、ぜひ全編動画を御覧ください。

※「敵基地攻撃の検討を行う」と表明した岸田総理の所信表明演説に「これまでの憲法解釈を180度転換することになる! 断固反対する!」と厳しく糾弾!~12.6日本共産党 志位和夫委員長 記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499928

■<本日のタイムリー再配信>本日午後8時から、2018年5月21日収録「今回の総選挙でついに全国民に差し迫った危機が!! いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21 岩上安身によるインタビュー 第872回 ゲスト 永井幸寿弁護士(1)」を公共性に鑑み全編フルオープンで再配信します!

 昨日6日召集された臨時国会での所信表明演説で、岸田文雄総理は憲法改正について、以下のように呼びかけました。

 「憲法改正についてです。我々国会議員には、憲法の在り方に、真剣に向き合っていく責務があります。

 まず重要なことは、国会での議論です。与野党の枠を超え、国会において、積極的な議論が行われることを心から期待します。

 並行して、国民理解の更なる深化が大事です。

 大きく時代が変化する中にあって、現行憲法が今の時代にふさわしいものであり続けているかどうか、我々 国会議員が、広く国民の議論を喚起していこうではありませんか」

※本会議(衆議院インターネット審議中継、2021年12月6日)
https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=53074&media_type=

 自民党は2012年の改憲草案に続き、2017年に改憲4項目を発表しています。その中でも「緊急事態条項」という国家緊急権が最優先されると、茂木敏充幹事長は11月12日に読売新聞紙上で明らかにしました。「国会での議論が重要」と言う前に自民党は国民の誰ものぞんでいない国家緊急権を憲法になぜ書き入れようとするのか、その目的や思惑や理由も明らかにすべきです。国民は一度も自民党から、まともで誠実な説明も、疑念に対する回答も受けていません。

 IWJは自民党が憲法に組み込もうとする緊急事態条項の危険性について、警鐘を鳴らし続けてきました。

 そこで2018年5月21日に収録した「いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21 岩上安身によるインタビュー 第872回 ゲスト 永井幸寿弁護士」を前後2回に分け、本日と明日再配信します。本日は午後8時から(1)をお届けします。

 2017年案の「緊急事態条項」の危険性に気づき、最初に声をあげたのが永井幸寿弁護士です。永井弁護士は、「これは大変だ、みんな気がつかないが、旧案よりはるかに危険になっている!IWJで話させてくれ!!」と岩上安身に訴えたことから、こちらのインタビューが実現しました。永井弁護士はインタビューの冒頭で以下のように語っています。

永井弁護士「(2017年案は2012年案に比べて)滅茶苦茶危険になりました。にも関わらず、危険が収まったように皆さん勘違いしている。憲法記念日にさえ議論になってないんですよね。これはもの凄く大変な事です。メディアも取り上げない。だからもう、私は岩上さんに電話するしかなかったんですよ」

 永井弁護士は、岩上安身のインタビューの中で、2017年案の緊急事態条項の危険性について、「いつでもいつまでも」期間の制約なく、「なんでも」どんな内容であれ、無制限に内閣独裁を許すものになっていると指摘しました。

 「緊急事態条項」の歴史を振り返ってみると、明治憲法(大日本帝国憲法)には緊急事態条項がありましたが、悪名高い治安維持法の改正などで濫用されたため、戦後の日本国憲法では緊急事態条項が削除されたという経緯があります。

 2017年に発表された自民党改憲4項目には「緊急事態条項」が含まれています。

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【緊急事態条項】
 第73条の2
 (第1項)大地震その他の異常かつ大規模な災害により、国会による法律の制定を待ついとまがないと認める特別の事情があるときは、内閣は、法律で定めるところにより、国民の生命、身体及び財産を保護するため、政令を制定することができる。
 (第2項)内閣は、前項の政令を制定したときは、法律で定めるところにより、速やかに国会の承認を求めなければならない。
 (※内閣の事務を定める第73条の次に追加)
 第64条の2
 大地震その他の異常かつ大規模な災害により、衆議院議員の総選挙又は参議院議員の通常選挙の適正な実施が困難であると認めるときは、国会は、法律で定めるところにより、各議院の出席議員の3分の2以上の多数で、その任期の特例を定めることができる。

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 2017年案からは、2012年案の「我が国に対する外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱」「法律と同一の効力を有する政令」「(国の指示に)何人も従わなければならない」「(地方自治体に内閣は)指示できる」といった、戦争やナチ独裁を彷彿させるあの強権的な文言は条文案の表面上から消え去りました。

 かわって「大地震その他の異常かつ大規模な災害により、国会による法律の制定を待ついとまがないと認める特別の事情があるときは、内閣は、法律で定めるところにより、国民の生命、身体及び財産を保護するため、政令を制定することができる」と簡潔に、平易な言葉でまとめられています。

 2012年案では緊急事態条項専用に「98条・99条」を新設し、憲法の一大要素のように位置づけられていたものを、2017年案では内閣の事務を定める73条と国会の章の末尾にあたる64条という離れた二つの条文の、それも各々の追加項目として添えるという、ちょっとした微修正のようにも見える書き方をしています。

 しかし、2017年案は、内閣の独裁を無制限に許す条項になっています。

 「政令を制定することができる」とは、「法律の制定を待ついとまがない」「速やかに国会の承認を求める」と言っていることから、事実上、法律と同じ効力を有する政令を制定する、と言っているに等しいと思われます。大日本帝国憲法の緊急勅令と同じ、内閣による「独立命令」にあたり、内閣に強大な権力を付与する、内閣独裁条項とでもいうべきものです。

 2012年案では「内閣総理大臣が緊急事態を宣言」、「事前または事後の国会の承認」などの緊急事態宣言解除の手続きも一応書いてありましたが、2017年案では手続き規定がなくなっています。つまり、国民が知らない間に閣議で政令を制定を決定できるとも読めます。いわば「宣言なき国家緊急権」です。

 「大地震その他の異常かつ大規模な災害」は「自然災害」だけではなく、「無力攻撃災害」も含まれ、緊急事態条項が戦争に用いられる可能性があります。

 大日本帝国憲法の緊急勅令にさえ、緊急権発動の期間制限に「議会閉会の時」という限定がありましたが、2017年案には期間制限がありません。期間制限のない緊急権発動など、少なくとも先進諸国には、どこの国にもありません。「いつでもいつまでも」内閣独裁が可能です。

 また、2017年案には立法できる事柄に関する制限もありません。「なんでも」内閣独裁が可能です。

 つまり、2017年案の「緊急事態条項」とは、「いつでもいつまでも」「なんでも」無制限に内閣独裁を可能にするものです。

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今回の総選挙でついに全国民に差し迫った危機が!! いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21 岩上安身によるインタビュー 第872回 ゲスト 永井幸寿弁護士(1)

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※(再掲載)いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21 岩上安身によるインタビュー 第872回 ゲスト 永井幸寿弁護士 2018.5.21
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