日刊IWJガイド・非会員版「東京都の新規感染者数は2612人で減少傾向だが、重症者数は176人で過去最多! デルタ株は84.3%に! 隣接3県は1週間前より増加!」2021.8.11号~No.3254号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~東京都の新型コロナ新規感染者数は2612人で減少傾向だが、重症者数は176人で過去最多! デルタ株は84.3%に! 神奈川・埼玉・千葉は1週間前より増加!
■【中継番組表】
■スクープ! 大手メディアが報じない真実!! 「ワクチン接種完了者も油断禁物!! (前編)」ワクチンを2回接種してもデルタ株の感染率はきわめて高い! 英国では入院患者の34.9%が「ブレイクスルー感染」だった! 日本での「ブレイクスルー感染」の特徴は20代から40代までの若い世代と、女性が男性より圧倒的に多いこと!
■プロ野球中日ドラゴンズの木下雄介投手に突然の訃報。練習中突然の心肺停止に遺族は多くを語らず、一部では8日前に接種したコロナワクチンとの関連に疑念の声も
■<IWJ取材報告 1>「田村大臣は『中等症は原則入院』と明言したが、菅総理は入院制限発言の撤回を明確にはせず、閣内不一致状態」とのIWJ記者の質問に、西村大臣はどちらが正しいのかまったく答えず!~8.10西村康稔 新型コロナ対策担当大臣記者会見
■<IWJ取材報告 2>東京五輪閉会式当日、抗議市民を警察が根拠を示さず通行規制! JOC本部に近づけさせず!〜8.8東京五輪強行開催に抗議し、五輪廃止を求める閉会式アピール行動
■<新記事紹介>植松聖死刑囚の人物像に迫る中で見えてきた「強者が持つ被害者意識」。このことはヘイトクライム、ヘイトスピーチにも通底する!――8.1 津久井やまゆり園事件から5年~マイノリティの人権について考える
■<本日のタイムリー再配信>本日午後8時から、2015年収録「村山富市元首相、『村山談話』発表に至った経緯、『終戦』ではなく『敗戦』という言葉を選んだ橋本龍太郎元首相とのエピソードを語る」を再配信します!
■今年7月末に期末を迎えた第11期、1年間、皆さんご支援で活動し締めることができました。岩上安身とIWJスタッフ一同、心より感謝申し上げます! 厳しい状況下で新たなスタートを切った第12期もどうかご支援をよろしくお願いいたします!
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■はじめに~東京都の新型コロナ新規感染者数は2612人で減少傾向だが、重症者数は176人で過去最多! デルタ株は84.3%に! 神奈川・埼玉・千葉は1週間前より増加!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 8月10日火曜日の東京都の新型コロナ新規感染者数は2612人だったと、東京都が発表しました。

※新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(第2329報)(東京都福祉保健局HP、2021年8月10日)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona2329.html

 前日の9日月曜の2884人に続く2000人台で、それまで5日間続いた4000人台から減少しており、1週間前の8月3日火曜日の3709人に比べても1097人減少しており、第5波のピークは超えたようにも思われます。

 また、NHKまとめによる、10日午後6時半時点の日本全国の新規感染者数は1万574人で、こちらも9日の1万2071人に引き続き減少傾向にあります。

※日本国内の感染者数(NHKまとめ)(NHK新型コロナウイルス特設サイト、2021年8月10日)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/#graph–infect-death__infect

 しかし、まだ安心はできません。東京都の入院中の重症者数は176人にのぼり、1月20日の160人を上回って過去最多を記録しています。

※(情報提供)新型コロナウイルスに関連した患者の発生について【追加情報】(東京都福祉保健局HP、2021年8月10日)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona2329.files/2329-2.pdf

※重症患者数(東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト)
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/cards/positive-status-severe-case

 また、東京都で、感染力が強いデルタ株に特徴的なL452R変異は、3992件の変異株検査中3364件で、84.3%を占める結果となっています。この点も、甘く見ることはできません。

※変異株PCR検査実施状況(東京都福祉保健局HP、2021年8月10日)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona2331.files/2331.pdf

 また、都内の新規感染者数はピークアウトしたように見えるとはいえ、東京を取り巻く首都圏の3県では、そうではありません。

 神奈川県の感染者数は1572人で、前日9日の2166人より減少したとはいえ、前週の火曜日8月3日の1298人より増加しています。

 埼玉県も1166人で、前週火曜の1053人よりも増加しています。

 千葉県でも860人で、前週火曜の781人より増加しています。
 
 こうしたデータから、まだまだ第5波が収束に向かいつつあるとみなすのは、時期尚早であると思われます。

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◆中継番組表◆

**2021.8.11 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】11:00~「日本外国特派員協会主催 柳澤協二氏(元内閣官房副長官補)、半田滋氏(防衛ジャーナリスト)、猿田佐世氏(新外交イニシアティブ代表) 記者会見 ―内容:台湾有事は起こるのか?」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「日本外国特派員協会(FCCJ)」主催の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた安全保障関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/securitytreaty
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【タイムリー再配信 967・IWJ_YouTube Live】20:00~「村山富市元首相、『村山談話』発表に至った経緯、『終戦』ではなく『敗戦』という言葉を選んだ橋本龍太郎元首相とのエピソードを語る」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2015年5月に収録した、「総評退職者の会」主催の「『戦後70年』問題特別講演会 村山富市元首相を迎えて」を再配信します。これまでIWJが報じてきた村山富市氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%9d%91%e5%b1%b1%e5%af%8c%e5%b8%82

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/245969

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◆中継番組表◆

**2021.8.12 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 968・IWJ_YouTube Live】20:00~「村山談話を継承し発展させる会 『検証「安倍談話」戦後70年・村山談話の歴史的意義』に関する記者会見」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2015年10月に収録した、「村山談話を継承し発展させる会」による記者会見を再配信します。これまでIWJが報じてきた安倍晋三氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%AE%89%E5%80%8D%E6%99%8B%E4%B8%89

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/272306

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

入院制限の撤回をめぐるIWJ記者の質問に「少し説明の足らなかった部分など、厚労省が説明文書等を作り直し、丁寧に自治体に説明がなされている」と釈明!~8.10西村康稔 新型コロナ対策担当大臣記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495195

東京五輪閉会式当日、抗議市民を警察が根拠を示さず通行規制! JOC本部に近づけさせず!〜8.8東京五輪強行開催に抗議し、五輪廃止を求める閉会式アピール行動
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495161

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■スクープ! 大手メディアが報じない真実!! 「ワクチン接種完了者も油断禁物!! (前編)」ワクチンを2回接種してもデルタ株の感染率はきわめて高い! 英国では入院患者の34.9%が「ブレイクスルー感染」だった! 日本での「ブレイクスルー感染」の特徴は20代から40代までの若い世代と、女性が男性より圧倒的に多いこと!

 英国のイングランド公衆衛生庁(PHE)は、8月6日、ホームページで英国で確認された変異株の確定症例を更新しました。

※Confirmed cases of COVID-19 variants identified in UK(PHE、2021年8月6日)
https://www.gov.uk/government/news/confirmed-cases-of-covid-19-variants-identified-in-uk

 この中でPHEは、7月19日以降にデルタ株で入院した患者の34.9%はワクチン2回接種完了済みだったという衝撃の事実を明らかにし「ワクチンは100%の(感染予防の)効果があるわけではない」と述べています。

「イングランド公衆衛生庁(PHE)は本日(8月6日)、最新のVariant Technical Briefingを発表しました。

 これによると、英国では依然としてデルタ株が圧倒的に多く、感染者の約99%を占めています。

 本ブリーフィングには、デルタ株の入院データが更新されており、前回の更新日である7月19日以降、1,467人が遺伝子配列決定または遺伝子型決定によってデルタ症例が確認されて入院したことが示されています。

 このうち、808人(55.1%)はワクチン未接種で、512人(34.9%)はワクチンを2回とも接種していました。

 ワクチンは高い予防効果がありますが、100%の効果があるわけではなく、すべての人がCOVID-19に感染しないわけではありません。

 より多くの人がワクチンを接種するようになれば、それだけ入院中のワクチン接種者の相対的な割合は高くなると考えられます」

 ワクチンを2回接種しても、ワクチンの効果を突破(ブレイクスルー)して、感染してしまうことを「ブレイクスルー感染」と言います。

 日本の「ブレイクスルー感染」に関するデータは、国立感染症研究所が、7月21日に発表しています。

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■プロ野球中日ドラゴンズの木下雄介投手に突然の訃報。練習中突然の心肺停止に遺族は多くを語らず、一部では8日前に接種したコロナワクチンとの関連に疑念の声も

 一方、プロ野球中日ドラゴンズの木下雄介投手が8月3日に亡くなっていたことを、球団が8月6日、発表し、突然の訃報がファンや関係者らに大きな衝撃を与えました。

 木下選手は27歳。6日付け中日新聞は「7月6日午前9時半ごろ、ナゴヤ球場の外野でダッシュなどのメニューをこなし、その後トレーニング室へ移動。休憩中に突然意識を失ったという。

 心肺停止状態だったためトレーナーが自動体外式除細動器(AED)で処置をし、午前11時30分ごろに救急車で名古屋市内の病院に搬送された。翌日、より医療態勢が整う愛知県豊明市内の病院に転院。治療を続けてきたが、意識が戻らないまま亡くなった」と報じました。

※中日・木下雄介投手が27歳で死去 7月6日の練習中に倒れ意識戻らず 育成出身、右肩脱臼からのリハビリ中(中日新聞、2021年8月6日)
https://www.chunichi.co.jp/article/305843

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■<IWJ取材報告 1>「田村大臣は『中等症は原則入院』と明言したが、菅総理は入院制限発言の撤回を明確にはせず、閣内不一致状態」とのIWJ記者の質問に、西村大臣はどちらが正しいのかまったく答えず!~8.10西村康稔 新型コロナ対策担当大臣記者会見

 8月10日午前11時頃より、東京・中央合同庁舎にて、西村康稔新型コロナ対策担当大臣の記者会見が開催されました。

 冒頭、西村大臣は、新型コロナウイルス感染症の全国の感染状況について、「このところ1万数千人で継続しています。増減率が先週・今週比で1.5程度。まあ5割増し、50%増のような形で推移をしています。多くの地域で、まさに今まで経験したことがない、極めて高い水準の、桁違いの、感染の高い水準が継続しているということであります」と述べました。

 さらに、「とにかく、体調が悪くなったときは外に出ない、検査を受ける、ということで徹底していただきたいということであります」と、国民に対して、注意を喚起しました。

 最近のクラスター等感染拡大の状況についても報告があり、「帰省に伴うクラスター」、「大人数の会食におけるクラスター」、「学習塾におけるクラスター」、「スポーツ施設におけるクラスター」など、それぞれのクラスターについて具体的な事例に沿っての説明がありました。

 また、今後の方針として、「ワクチン接種と医療提供体制の確保に加え、人流・人と人の接触を極力抑えるための対策を3つの柱として、国民の皆様の命と健康を守ることを第一に、取組の徹底・強化を進める」と述べました。

 西村大臣からの報告後、各社記者との質疑応答で、IWJ記者は、以下のとおり質問しました。

IWJ記者「政府が示した、新型コロナウイルスの感染者が急増している地域での入院制限の方針について、当初、政府の方針に追随すると言っていた小池知事は、東京都医師会の猛反発を受け、中等症は従来通り入院と明確に発表し、田村厚労大臣も8月5日の参院厚労委員会で『中等症は原則入院』と明言されました。

 しかし、菅義偉首相は8月4日の夜、入院制限の方針の撤回を否定して以降、方針を撤回するのかしないのかについて、公の場で明確な発言をしておらず、現状、閣内不一致が生じたままの状態が続いているように見受けられます。

 自宅療養者のフォローアップ体制の拡充等、緊急時の体制への移行が進められている現状で、菅首相の姿勢は、状況の混乱を招いているように思われますが、大臣のご見解をお聞かせ下さい」

 これに対して、西村大臣からは以下のとおり回答がありました。

西村大臣「今回の大きな方針はですね、重症の方、中等症の方、軽症の方、それぞれの状況に応じてですね、必要な医療を受けれるようにするための措置ということで、先程も申し上げたように、若い方、20代から30代の感染が7割近くを占めている。

 その中で、多くの方が軽症で、無症状の方もおられますし、基礎疾患がない、また一人暮らしで、他の家庭内感染のリスクもないということであれば、自宅にいていただいていいわけですね。

 ただし、急変する可能性がありますので、いわゆるオンライン診療、電話診療を含めて、保健所の健康観察など、丁寧にやっていく。また、パルスオキシメーターを配って、常に血中酸素濃度を測ると。こういった対応をしてきているわけであります。

 そして、家庭内の感染リスクはある、つまり、高齢者が一緒にいるとか、40代、50代、お父さん、お母さんが一緒にいる、一緒に住んでる、という方は、宿泊療養施設に入っていただく。

 基礎疾患がある方、あるいは中等症以上の方は入院していただくということで、それぞれの症状に応じて、そして、状況に応じてですね、必要な医療を受けれるということを確保するための対応だというふうに理解をしています。

 そして、少し説明の足らなかった部分などですね、厚労省において、説明文書等を与党とも相談して作り直してですね、そして、丁寧に自治体に説明がなされているというふうに承知をしています。

 ですので、こうした体制…このことについては、昨日の知事会からも、何かこの方針について、課題や要請が示されたわけではなくてですね、むしろ自宅療養や宿泊療養を進めるための対応をですね、先程も申し上げた、人材確保であったり、あるいは、抗体カクテル治療薬をどういった形でそういった方たちにもとどけるのか。そういったことも含めてですね、大きな方針について何か問題点が示されたわけではありませんので、厚労省において、引き続き、丁寧に、関係者の皆さんに説明をしながら、そして、国民の皆さんにもですね、それぞれの症状や家族構成などに応じて、必要な医療を、必要な環境で、治療が受けれるということをしっかり確保していきたいというふうに考えております」

 IWJ記者の質問と、西村大臣の回答を、ほぼ完全に文字起こししましたが、記者の質問と大臣の回答がまったくかみあっていないことが、どなたにもお分かりいただけると思います。

 菅総理は、「中等症以下は入院ではなく入院ではなく自宅に」と言った2日の発言を、正式に撤回していません。医療現場も、国民も、菅総理の言葉が政府の方針なのか、田村大臣の言葉が正しいのか、よくわからないまま、不安を感じています。

 その点について、西村大臣はどちらが正しいのか、まったく答えず、曖昧かつ中身のない饒舌な言葉で、お茶を濁しました。

 問題なのは、それだけではありません。西村大臣の回答の中には、看過できない部分があります。

 まず第1に、西村大臣は一人暮らし世帯は若者ばかりのように述べていますが、都内の全世帯のうち、約半数の世帯が一人暮らしであり、その中には若者だけでなく、中年から高齢者まで、全世帯が含まれています。

 同じ一人暮らしでも、軽症であっても、若者からお年寄りまでいる。どういう条件で区分けして、宿泊療養施設に入れるのか、自宅待機なのか、その線引きが不明瞭です。基礎疾患がない場合、急変するリスクは同じはずです。

 また、第2の問題点として、自宅療養者にはパルスオキシメーターを配って、急変に備えるといいますが、この数値が低くても、コロナに感染している、ということを意味しません。

 一般的にはこのパルスオキシメーターで血中の酸素飽和濃度をはかって97~99正常とされますが、たとえば、IWJ代表の岩上安身の酸素飽和濃度は90程度しかありません。以前、この日刊IWJガイドでお伝えした通り、この数値が明らかになった直後にPCR検査をして陰性と判明、その後、精密検査を受けて睡眠時無呼吸症候群であることが判明。おそらくは慢性だったため、酸素飽和濃度が常時90程度でも意識を失わず、仕事も生活もできるように身体が適応してしまっていると診断されています。

 もちろん、この状態は放置できないので、CPAPという治療を受けてはいますが、睡眠時無呼吸症候群は、珍しい病気ではありません。岩上安身がそうであったように、本人が気づいていないこともしばしばです。

 第3の問題点は、一人暮らしの自宅療養者を病人としてしかとらえず、生活者である側面をまったく忘れている点です。

 一人暮らしの人間は自分の生活の面倒をすべて自分自身でやらなければなりません。多少熱があっても、お金が必要ならばATMへおろしに行くでしょうし、コンビニ等で食べ物も買うでしょう。生ゴミも自分で毎日出しに行かないわけにはいきません。

 軽症者どころか無症状者であれば、なおさら、行動しやすくなります。それを押しとどめることはできません。誰しも生活があるのですし、行政はそこまで面倒をみてくれないのですから。

 海外では、自宅療養者や隔離されている人に、行政が3食の食事を届け、生ゴミも出し、陽性者が部屋から一歩も外へ出ないで、すむように手配している国もあります。日本では、その点、何の配慮もありません。

 1400万人が暮らす世界トップクラスの過密大都市東京で、全世帯の半数が単身世帯であり、自宅に戻せば、一歩も外へ出ないというのは、ほぼ不可能であり、周囲に感染させてしまうおそれがある、ということを、この国の政府はまったく理解していないことに、驚きと恐怖を覚えざるをえません。

 西村大臣からの報告、ならびに各社記者と西村大臣の質疑応答については、全編動画にてご確認ください。

※「田村大臣は『中等症は原則入院』と明言したが、菅総理は入院制限発言の撤回を明確にはせず、閣内不一致状態」とのIWJ記者の質問に、西村大臣はどちらが正しいのかまったく答えず!~8.10西村康稔 新型コロナ対策担当大臣記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495195

■<IWJ取材報告 2>東京五輪閉会式当日、抗議市民を警察が根拠を示さず通行規制! JOC本部に近づけさせず!〜8.8東京五輪強行開催に抗議し、五輪廃止を求める閉会式アピール行動

 オリンピックの閉会式に当たる2021年8月8日、東京五輪強行開催に抗議し、五輪廃止を求める閉会式アピール行動が、国立競技場に近い新宿区霞ヶ丘町のJOC前で行われようとしていました。

 しかし、国立競技場周辺は閉会式のための交通規制が行われており、抗議アピール行動の主催者らは警察に行手を阻まれ、JOC本部に近づくことができませんでした。

 主催者側は警察に理由を聞きましたが、「皆さんに協力のお願いをしています」の一点張りで、結局、抗議アピール行動は、地下鉄外苑前駅から国立競技場へ向かう途中の秩父宮ラグビー場前あたりで行われました。国立競技場からは1kmほど離れており抗議の声は届きません。

 抗議アピール行動では、「オリンピックより医療を守れ!」「オリンピックはどこにもいらない!」とのシュプレヒコールが繰り返されました。

 また、7月16日の聖火リレーイベントで、誰もいない歩道で爆竹を鳴らしたことで逮捕・起訴された人物の支援者が、警察を前に「弾圧だ。オリンピックに抗議する人を犯人扱いするな!」と訴えました。

 詳しくは動画を御覧ください。

※東京五輪閉会式当日、抗議市民を警察が根拠を示さず通行規制! JOC本部に近づけさせず!〜8.8東京五輪強行開催に抗議し、五輪廃止を求める閉会式アピール行動
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495161

■<新記事紹介>植松聖死刑囚の人物像に迫る中で見えてきた「強者が持つ被害者意識」。このことはヘイトクライム、ヘイトスピーチにも通底する!――8.1 津久井やまゆり園事件から5年~マイノリティの人権について考える

 2016年7月26日深夜、神奈川県相模原市の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」に、元職員の植松聖(さとし)死刑囚(当時26)が侵入し、刃物で19人の入所者を刺殺、26人の入所者と職員に重軽傷を負わせました。

 日本中を震撼させた、戦後最悪のヘイトクライム、津久井やまゆり園事件から、丸5年になろうとしています。

 2021年7月20日(火)には、神奈川県、相模原市、社会福祉法人かながわ共同会主催の追悼式が行なわれました。

 一方、8月1日(日)、神奈川県相模原市のソレイユさがみにて、「津久井やまゆり園事件を考え続ける会」主催のシンポジウム「津久井やまゆり園事件から5年~マイノリティの人権について考える」が開催されました。

 「津久井やまゆり園事件を考え続ける会」は、障害当事者、津久井やまゆり園の元利用者の家族、障害者運動団体、施設関係者、学識経験者などから構成され、この事件を風化させることなく、考え続けていくことを目的とした団体です。

 IWJでは、これまでも会の主催するシンポジウムなどを取材してきました。会は、これまで一貫して、植松死刑囚の異常性だけを取り上げることなく、障害者を殺してもいいとする思想がどこで作り上げられていったのか? に着目し、社会全体で考え続けていこうと呼びかけてきました。

※「津久井やまゆり園は誰のものか?『検証委員会中間報告』を受けて利用者支援について改めて考える」―登壇:石渡和実氏(東洋英和女学院大学教授、元やまゆり園事件検証委員会委員長)ほか 2020.7.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478775

※「植松聖死刑囚の特異性ばかりが取り沙汰されているが、その考えはどこで育まれたのか? 事件と施設、社会は無関係ではない」――11.29 津久井やまゆり園事件は終わらない ~障害者施設の虐待について考える~ 2020.11.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/485560

 東京パラリンピックに際しては、相模原市が聖火を、やまゆり園で採火する方針を立てましたが、遺族や被害者家族などから中止の要望が相次ぎましだ。

 2021年4月21日、「津久井やまゆり園事件を考え続ける会」メンバーが、採火の撤回と中止を求める、木村賢太郎・相模原市長宛の要望書を市職員に手渡しました。

 同会の平岡祐二さんは要望書を読み上げ、「『聖火リレー』はナチスドイツがベルリンオリンピック(1936年)の演出効果のために発案実行したもの」「ナチスドイツは、植松死刑囚と同じ思想にもとづいて『T4作戦』を実行し、公式資料で7万人以上の障害者を殺戮した」「このことは、やまゆり園事件で誰もが想起させられた歴史事実」「その場所で『ナチス発案の聖火』の採火とは、身が震えるほどおぞましいこと」と指摘して、採火の撤回を訴えました。この模様は下記のIWJ記事で御覧ください。

 この後、5月6日に相模原市は、やまゆり園での採火を撤回し、別の場所に変更する方針を明らかにしました。

※聖火リレーを発案したナチスはT4作戦で7万人以上の障害者を殺戮! 津久井やまゆり園でのパラリンピック採火は撤回、中止を!~4.21「津久井やまゆり園事件を考え続ける会」による相模原市長への申し入れと囲み取材 2021.4.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491241

※東京パラ聖火 相模原市「津久井やまゆり園」での採火方針撤回(NHK、2021年5月6日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210506/k10013016151000.html

 シンポジウム当日、会場には19本のひまわりが用意されており、集会の始まりには、当会の世話人・杉浦幹氏の呼びかけにより、この5年の月日を風化させぬよう、参加者全員で19人の犠牲者の方々に黙祷を捧げました。

 登壇者には「津久井やまゆり園事件を考え続ける会」の堀利和氏、在日2世で人権講師でもある李春浩(リ・チュノ)氏、「反差別相模原市民ネットワーク」事務局長の田中俊策氏が並びました。

 今回の集会は、副題に「~マイノリティの人権について考える」として、障害者、在日外国人などの境界を超えて、社会の差別意識に焦点を当てることとなりました。

 はじめに堀利和氏は、植松死刑囚が、大森理森衆院議長(当時)宛に書いた手紙の中で、入所している470名の重度障碍者の抹殺を自分は「できます」「安倍晋三様にご相談」いただきたいと書いており、「そのように(※おうかがいを立て、許可を下してくれる存在に)、彼には安倍晋三氏が映ったのだろう」と指摘しました。

 また、堀氏は、植松死刑囚が事件を起こした動機について、「三位一体の原因説」を述べました。第1に、植松死刑囚個人の性格が持つ「自己愛性パーソナリティ障害」。第2に、津久井やまゆり園の入所者に対する処遇の実態が影響を与えて「障害者は生きていても意味がない」という考えに変質させたこと。そして第3に「優生思想」にもとづき、障害者は不幸をつくる存在だから、世界平和のために抹殺しなければならないという、極端でゆがんだ革命思想に傾倒していったことをあげました。

 一方、李春浩氏は、在日2世の立場から、「在日コリアンは植民地政策の落としもの」と述べ、自身の半生とこれまでの在日コリアンの歴史について語りました。

 田中俊策氏は、「ヘイトスピーチとは、憎悪にもとづく扇動表現で、特に在日外国人に対してのもの」と看破し、やまゆり園事件当時、犯人が朝鮮ルーツだと思わせるデマがSNS上で大量発生したことについても言及しました。

 質疑応答では、取材に訪れていたTBS『報道特集』の金平茂紀キャスターが、ジャーナリズムの取材によって、「植松という人の犯行動機を形成した施設の在り方が浮かび上がってきた」と指摘しました。金平キャスターが言及した雑誌『創』の記事では、「『障害者はいなくなればいい』と言っていたのは、植松ひとりじゃない」というやまゆり園の元職員の証言が紹介されています。

 さらに、金平キャスターは、「本当に問題が可視化してくるのは、パラリンピック」「本当にこんなことやっていていいのか?」と指摘しました。

 詳しくは、ぜひ下記の記事を御覧ください。

※植松聖死刑囚の人物像に迫る中で見えてきた「強者が持つ被害者意識」。このことはヘイトクライム、ヘイトスピーチにも通底する!――8.1 津久井やまゆり園事件から5年~マイノリティの人権について考える
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/494980

 また、これまでIWJがお伝えしてきた関連記事は下記を御覧ください。

※最悪の「ヘイトクライム」発生!相模原の知的障害者施設で19人殺害--容疑者は衆院議長公邸に「障害者は安楽死」求める手紙を持参した過去も 2016.7.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/321304

※ナチスドイツの「T4作戦」を連想させる、相模原障害者施設殺傷事件! 安倍総理はこの事件を強く批判して、障害者と家族を安心させるメッセージを出すべきでは? 2016.8.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/324764

※「『特異な事件』では片づけられない」相模原殺傷事件の「温床」となった現代日本とナチス・ドイツの不穏な共通点とは ~日本障害者協議会代表・藤井克徳氏インタビュー
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/326842

※【特別掲載!】30万人ものマイノリティーを虐殺した「ナチスの手口」を紐解く!相模原市のヘイトクライムの背景にあった「思想」とは!? 東大教授・石田勇治著『ヒトラーとナチ・ドイツ』を転載! 2016.8.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/328093

※「津久井やまゆり園」での事件に関して最首悟・和光大学名誉教授へインタビュー 2016.8.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/327843

※大西つねき氏「命の選別」発言に「恐怖」する木村英子議員を「クズ」呼ばわりする自称「れいわ支持者」!! なぜこれほど大西擁護者が多いのか!? 大西氏がどれほど言い回しを変えても「安楽死の4要件」を満たさない「命の選別」は犯罪としての殺人に他ならない! 2020.7.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478720

※れいわ新選組の公認候補である大西つねき氏がナチスも顔負けの「高齢者の命を選別すべき」と発言!! しかも「生命の選別しないと駄目だ」「その選択が政治」とまで言いきる! しかし、れいわ代表の山本太郎氏は大西氏を「除名しない」と声明!! 2020.7.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/477830

※「植松聖死刑囚の特異性ばかりが取り沙汰されているが、その考えはどこで育まれたのか? 事件と施設、社会は無関係ではない」――11.29 津久井やまゆり園事件は終わらない ~障害者施設の虐待について考える~ 2020.11.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/485560

※「津久井やまゆり園は誰のものか?『検証委員会中間報告』を受けて利用者支援について改めて考える」―登壇:石渡和実氏(東洋英和女学院大学教授、元やまゆり園事件検証委員会委員長)ほか 2020.7.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478775

※ALS患者嘱託殺人事件 大久保愉一容疑者が「高齢者を『枯らす』技術」と題したブログで優生思想的な主張を繰り返していた!! さらに、山本直樹容疑者は医師免許を不正取得か!? 松井一郎大阪市長は、なぜこの殺人事件を契機に「尊厳死の議論を」などと言えるのか!? 2020.7.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478789

※医師2人がALS患者に薬物投与し殺害!「優生思想」信奉者の「嘱託殺人」事件に「便乗」して「尊厳死」を呼びかける松井一郎大阪市長!「死ぬ権利」追及が難病患者や重度障害者をさらに「生きづらくさせる社会的圧力」を形成する!! 2020.7.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478700

※聖火リレーを発案したナチスはT4作戦で7万人以上の障害者を殺戮! 津久井やまゆり園でのパラリンピック採火は撤回、中止を!~4.21「津久井やまゆり園事件を考え続ける会」による相模原市長への申し入れと囲み取材 2021.4.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491241

※「はじめに~「全裸にしてグルグルに紐を巻いてオナニーさしてさ。ウンコ食わしたり」!! 東京オリパラ開会式の楽曲担当者・小山田圭吾氏は「いじめ」と称して障害者への許されざる暴行を笑いながらインタビューで語っていた! 倫理なき五輪を象徴! 彼を起用し、問題発覚後も擁護した組織委は責任を取れ!(日刊IWJガイド、2021年7月21日)
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20210721#idx-1

※「いじめ」と称して障害者へ暴行・虐待していたミュージシャン・小山田圭吾氏に続いて、開会式・閉会式の演出を担当するディレクター・小林賢太郎氏に「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」という「ホロコースト」を「お笑い」にしていた過去が発覚! 開会式前日に解任! にもかかわらず演出は変えないという!! 森前組織委員会会長から続く東京五輪関係者のスキャンダル辞任ドミノが止まらない! コロナ下で強行される五輪の腐敗の根はどこまで深いのか!?(日刊IWJガイド、2021年7月23日)
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20210723#idx-3

■<本日のタイムリー再配信>本日午後8時から、2015年収録「村山富市元首相、『村山談話』発表に至った経緯、『終戦』ではなく『敗戦』という言葉を選んだ橋本龍太郎元首相とのエピソードを語る」を再配信します!

 戦後76年目、日本社会の中で、戦争の記憶は薄れていく一方です。特に戦争加害者であった責任について、日本人は目を逸らし続けてはいないでしょうか。

 1995年8月15日、当時の自民・社会・さきがけ連立政権の村山富市総理(社会党)が「戦後50周年の終戦記念日にあたって」と題した談話(村山談話)を閣議決定し、発表しました。

 日本の戦後史で、加害の責任について最も踏み込んだ総理談話には、以下のように述べられています。

 「いま、戦後50周年の節目に当たり、われわれが銘記すべきことは、来し方を訪ねて歴史の教訓に学び、未来を望んで、人類社会の平和と繁栄への道を誤らないことであります。

 わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます」

※「戦後50周年の終戦記念日にあたって」(いわゆる村山談話)(外務省、1995年8月15日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/07/dmu_0815.html#:~:text=%E6%95%97%E6%88%A6%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%81%8B%E3%82%8950,%E3%81%AA%E3%81%91%E3%82%8C%E3%81%B0%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%80%82

 戦後70年となった2015年5月18日、村山元総理の特別講演会が行われました。本日午後8時から、この2015年の村山元総理の講演会を再配信します。

 村山氏は1994年に総理大臣として、ASEANの国々と韓国、中国を訪問した印象を、次のように語っています。

 「韓国はなんと言っても口では言いませんけど、36年間の植民地支配に対する怨念が根っこにあります。余程、日本の方が考えないと、このままじゃ収まらないなという印象でした。

 中国に行った時は、ちょうど天安門事件があった直後で、江沢民が国家主席になった時、法律を作って愛国教育をやったのですから、満州事変からずっと戦争の歴史を教えて、中国は酷い目にあったことを今、考えてご覧と。これだけ解放されて良くなったじゃないかと。これはやっぱり共産党の栄光の歴史だというようなことをずっと教えていくわけです。

 ですから日本への憎しみが倍加してくる。このままでは収まらないなという印象を受けました。

 ASEANの国を回りますと、全然、雰囲気が違うんです。むしろ私の顔を見たら『よく来てくれた』と日本に対してみんな敬意を払っている。

 『日本が敗戦の中から短期間の内に世界第2位の経済大国になって発展してきた。発展したおかげで、援助もいただいて我が国の開発は進んでいる。日本のおかげです。日本に期待している。もっとアジアに腰を据えてちゃんとやってほしい』と言っていた。当時はそうだった。
 だけど、腹の底では日本の国は戦争の後始末をしていない。戦争の反省もしていない。日本が再び過ちを繰り返さないかという不安な気持ちは持たれてた」

 戦争の後始末をきちんとつけないと、不安・不信が残っていくのではないかという印象を受けた村山氏は、内閣としての方針を出す必要性を感じ、談話を出すことを決めました。

 談話は、学者を集めて文案を作り、検討を重ねた結果、できたものだということです。

 当時、自民党で影響力を持っており、村山内閣の後、総理の座についた橋本龍太郎氏に、村山氏は文案の中身について電話をかけました。橋本氏に意見を求めると、「別に意見はありません。大変、よくできています」と返答したといいます。

 ただ一つだけ、文案の中に「終戦」と「敗戦」という言葉がそれぞれ存在していたため、「どちらか一つに絞った方がいいのではないですか」との意見があり、橋本氏は「敗戦」を使った方がいいと選択。村山氏もそれに同意して、談話では「敗戦」の言葉が使われたと、当時のエピソードを語りました。

 村山氏は、「談話が出された後、私の後継内閣は全て、村山談話を継承するということを世界に向かって発言してきていますから、約束してきているわけです」と、談話が世界に定着していると話しました。

 そして、歴史認識の問題が取りざたされていることについては、「普遍的に共通して歴史に対する理解と認識というものをしっかり持つ必要がある」と述べました。

 詳しくはぜひ、本日の再配信をご視聴ください。

 仮に、その日の都合で見れなくても、会員になっていただければ、一般会員なら2ヶ月以内、見逃し配信を自由な時間に見れますし、サポート会員ならば、いつまでも、いつでも好きな時にコンテンツを無期限で視聴できます!

※会員のご登録はこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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【タイムリー再配信 967・IWJ_YouTube Live】20:00~
村山富市元首相、「村山談話」発表に至った経緯、「終戦」ではなく「敗戦」という言葉を選んだ橋本龍太郎元首相とのエピソードを語る
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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※村山富市元首相、「村山談話」発表に至った経緯、「終戦」ではなく「敗戦」という言葉を選んだ橋本龍太郎元首相とのエピソードを語る 2015.5.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/245969

■今年7月末に期末を迎えた第11期、1年間、皆さんご支援で活動し締めることができました。岩上安身とIWJスタッフ一同、心より感謝申し上げます! 厳しい状況下で新たなスタートを切った第12期もどうかご支援をよろしくお願いいたします!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 IWJは8月1日より、新たな第12期が始まりました。第11期最後の7月31日まで、ご寄付・カンパの呼びかけにこたえてくださった皆さまに、岩上安身とIWJスタッフ一同、心より感謝申し上げます。

 赤字転落をまぬがれたかどうかは、支出の総額がすべて判明し、税金などの計算も終わらないと、第11期が赤字になったか、赤字をまぬがれたか、経理処理が進まないと、決定的なことはまだ、申し上げられません。

 また、第11期は、IWJ代表の岩上安身個人からIWJが993万5000円の緊急の借り入れを行い、まだ1円も返済できていません。もし岩上安身個人が、IWJにつなぎの運転資金を貸すことができなければ、IWJはその時点で倒産の危機に陥っていたかもしれません。

 第11期の収支につきましては、9月末までに経理が決算報告書をまとめ、監査を受けてから税務署に提出します。その結果はこの日刊IWJガイドやIWJのサイト上できちんと皆さまにご報告申し上げます。

 連日お伝えしてきましたが、IWJは前期の第11期に、まったく出口の見えないコロナ禍とコロナに伴う経済的危機の影響により、会員数が大幅に減少してしまいました。

 また、皆さまからのご寄付・カンパも目標額を大きく下回る月が続き、設立以来最も厳しい財政状態に立たされていました。

 そのため、代表である岩上安身は、自身の貯金を崩してIWJに緊急融資するだけでなく、自身の報酬を100%カットし、無報酬で職務にあたってまいりました。

 皆さまの温かいご支援に支えられ、IWJは12年目、第12期の一歩を、とにもかくにも踏みだすことができました。しかしながら、コロナ禍とともに不況は今後も長引く恐れがあり、IWJにとっては、経済的にはまだまだ険しい道のりが続くものと思われます。

 第12期にスタートにあたって、岩上安身は今期も1年間、無報酬で働くことを決めています。

 同じように皆さまもそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと拝察いたします。こうした状況で皆さまにご寄付・カンパのお願いを繰り返しお願いすることは、心苦しいことではあります。

 しかし、特定のスポンサーをもたないことで、縛られず、何者にも忖度しない、独立メディアとしての道を歩むIWJは、市民の皆さまの会費とご寄付・カンパをいただくことで支えられ、市民のためのメディアとして活動を継続していくことが初めて可能となります。

 今後も、市民の皆さまからのご支援がIWJの存続と活動には欠かせません。

 長引くコロナ禍とそれに伴う不況に、まだ出口は見えません。しかし今秋には衆議院選挙を控えており、その際には、報道と言論の力によって日本を変え、破滅への道からまぬがれることはできるはずだと信じています。

 現在与党政府は、このコロナ禍のただ中にもかかわらず、米国の盾となるべく、日本列島に中国のミサイルを「吸収」させる準備を推し進めています。改憲による緊急事態条項の導入も、実現すれば、ナチスと変わらない独裁内閣が実現し、どんな無茶な国民への「命令」であろうと、法律と同じ効力をもつ「政令」として出せるようになります。言うまでもなく、これは戦時ファシズムの確立のためです。

 今年の衆議院選挙は、日本という国、1億2000万の国民や、北海道から沖縄までの国土、そして民主主義と平和と日本国憲法を守れるかどうかがかかった、最後の、重要な選挙となるかもしれません。

 改憲勢力が大勝するようなことがあれば、報道の自由も言論の自由もなくなり、IWJの存続も不可能になると思います。

 一部の野党だけでなく、多くのメディアが既に権力に屈していることは、コロナ禍や東京五輪を巡る報道を観れば一目瞭然です。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、我々IWJの使命であると考えています。

 決して負けられないこの戦いに、IWJとともに、ぜひ皆さまにも一緒に参戦していただきたいと思います。前線には我々が立ち、売国的な権力に挑みます。皆さまにはぜひ、後方支援となる会員登録とご寄付・カンパをどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 12年目となるIWJへ、皆さまからの温かいご支援を、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

※会員ご登録はこちらからお願いします。
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※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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※ご寄付・カンパは「note」のページからでも可能です。「note」内でお読みになりたい記事をクリックしますと、「記事を購入する」欄の下部に「気に入ったらサポート」という緑のアイコンがありますので、そちらをクリックしますと、ご寄付・カンパ欄が表示されますのでそちらからお願いいたします。

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。(クレジットカードの場合は、上記URLからお入りください)

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、六反田千恵、浜本信貴、千浦僚、田上壮彌、城石裕幸、富樫航、村上良太、木原匡康、中村尚貴)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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