特集 TPP問題

 2013年4月10日(水)、東京都千代田区の参議院議員会館で、「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」主催の記者会見が開かれた。会見には、同会の呼びかけ人で東京大学名誉教授の醍醐聰氏ら6名が出席した。醍醐氏は、詰め掛けた多数の記者を前に、同会が発足した経緯を説明した。3月下旬からの呼びかけにもかかわらず17名の大学教員が呼びかけ人に名を連ねていることや、9日に安倍総理あてに提出したTPP交渉参加を撤回するように求める大学教員の署名が、839名に達したことなどを詳細に述べた。

 また、教員から寄せられたTPP問題に関するメッセージについて「私の予想をはるかに超えていた。TPP参加は『アメリカの属国』になるという意見や、TPPとは『日本の国家主権の上にアメリカの大きい外国企業を置く』、そういう本質を持つものだという意見が非常に多かった」と述べた。

  • 出席者
    伊藤誠氏、大西広氏、金子勝氏、鈴木宣弘氏、醍醐聰氏、萩原伸次郎氏
  • 日時 2013年4月10日(水)
  • 場所 参議院議員会館(東京都千代田区)

 醍醐氏は、詰め掛けた多数の記者を前に、同会が発足した経緯を説明した。3月下旬からの呼びかけにもかかわらず17名の大学教員が呼びかけ人に名を連ねていることや、9日に安倍総理あてに提出したTPP交渉参加を撤回するように求める大学教員の署名が、839名に達したことなどを詳細に述べた。また、教員から寄せられたTPP問題に関するメッセージについて「私の予想をはるかに超えていた。TPP参加は『アメリカの属国』になるという意見や、TPPとは『日本の国家主権の上にアメリカの大きい外国企業を置く』、そういう本質を持つものだという意見が非常に多かった」と述べた。

 その後の会見では、記者からの「TPP推進派との公開討論の予定はないのか」という質問に対し、醍醐氏が「反対派だけがこういうふう(反対集会等)になっていることは世の中としても良くないのではないかと思う。むしろ(推進派と)正面からぶつかり合う議論を是非ともやる必要があると思っている」と応じ、さらに「名前を挙げて失礼かもしれないが、私は自分の同僚だった伊藤元重さんとか農業の本間(正義)さんに、ぜひ公開討論会に一度来ていただき、その上でご自身が確信を持っていることを述べていただきたい。例えば、伊藤さんは『TPPに参加することによってGDPの半分ぐらいは押し上げる』と言っているが、私は彼に会ったら、『その根拠はどこから出てきているのか』ということをぜひ聞きたいと思っている」と、記者会見を通じて公開討論への参加を呼びかけた。

 また、横浜国立大学教授の萩原伸次郎氏は、「日本政府は、『聖域』について、どこまで守るのか、どの状況なら撤退するのかということまで具体的にきちんと詰め、TPP交渉に臨むスタンスを明らかにし、展開していくことが非常に重要」と述べたほか、「TPPは、すべての関税を撤廃するというのが基本である。一時的に『この分野で例外を認める』という話をしても、基本的には全部撤廃するという形で進んでいく。交渉に臨む安倍首相は、どういうところ、どこを守るのかということを、抽象的ではなく具体的にきちんと明らかにし追及していかないと、ずるずるとこのまま進んでいく危険性を持っている」と警鐘を鳴らした。

 その後も、TPPの問題点を指摘する様々な意見が出た。会見の要旨は下記の通り。

(IWJテキストスタッフ・久保元)

会見要旨

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