【IWJ号外】「ジャニーズにあこがれを持ち、純粋な気持ちで入所した子どもに手をかけるなんてあり得ない!」~5.11「ジャニーズ事務所は性暴力被害者の声を無視しないで!性加害の検証と謝罪を求めます!」記者会見 2023.5.14

記事公開日:2023.5.14 テキスト
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 IWJ代表の岩上安身です。

 2023年5月11日、東京・新宿区で、ジャニーズファンら4名で構成される「PENLIGHT(ペンライト) ジャニーズ事務所の性加害を明らかにする会」(以降、「PENLIGHT」)が、記者会見を行いました。

 「PENLIGHT」は、記者会見で、大手芸能プロダクション「ジャニーズ事務所」の創業者、故・ジャニー喜多川氏(2019年死去)による所属タレントへの性加害の検証と謝罪を求める署名を集め、要望書とともにジャニーズ事務所に提出したと発表しました。

 当初、署名と要望書はジャニーズ事務所内で手渡しで提出する予定でありましたが、メディアが殺到することを懸念した事務所側から、郵送で送るよう変更があったことも明かされました。

 ジャニーズ事務所に対する要望書は内容証明付きで郵送し、署名で寄せられたコメントやファンらの声は記録の残る形で郵送。ジャニーズ事務所側からはその後、受領書が届き、要望書への回答は差し控えるが、代表と経営陣には確実に署名一式を届ける旨のコメントが添えられていたということです。

 署名は5月8日時点で1万6125筆集まり、第1次集約として5月9日に事務所側に郵送で提出しました。今後も引き続き、署名と賛同人を受け付けています。詳しくは以下の「change.org」サイトを御覧ください。

 「PENLIGHT」のメンバーの一人、高田あすみさん(仮名)は、今年3月に英国の報道メディア『BBC』によって行われた、故・ジャニー喜多川氏による性加害の報道と、その後、元所属タレントのオカモト・カウアン氏による性被害の告発(FCCJ、4月12日)と関連報道等にショックを受け、ジャニーズファンとして性加害の事実に向き合えないほどだったといいます。

 高田さんは強い拒否感を覚えたことを明かし、以下のように語った。

 「自分が応援しているタレントの所属事務所でそんな卑劣なことが行われていたのかと衝撃を受け、混乱しました。ジャニーズにあこがれを持ち、純粋な気持ちで入所した子どもに手をかけるなんてあり得ない」

 さらに高田さんは、「告発があったにも関わらず、今まで通りファンの活動を続けることは、現状の事務所の対応を受け入れることになり、性暴力を容認することになるのではないか」と、ファンを続けていくことを悩み、何事もなかったようなジャニーズ事務所のその後の対応や新聞・テレビが報じないことなどに、社会の空気を恐ろしく感じたと述べました。

 「ファンをやめようかとの思いもあったが、それは問題から目をそらすだけ」

 「タレントを応援したいが、事務所の後手の対応で、ためらってしまうこの状況を何とかしたい」

 高田さんは、同じ思いを抱く仲間とともに会を立ち上げ、ファンの立場から被害者の存在を中心に捉えて、ジャニーズ事務所に対応を求める署名を開始しました。

 当日、登壇したもう一人のメンバー古澤真人さん(仮名)は、「ジャニーズ事務所に対しては要望書への回答を求めていたが、『個別の回答は控える』という回答だった。残念に思う」と述べました。

 古澤さんは、今後も引き続き、署名活動を行い、事務所の対応に変化が見られない場合、さらに署名活動を続けていく意向を示しました。

 高田さんは「要望書の中で、再発防止策や被害者の回復のケアにつなげることについて触れているが、継続的に取り組み続けることが重要であるため、(ジャニーズ事務所が)適切な対応を取りつづけているかどうかを中長期的に注視する必要がある」と発言しました。

 高田さんはメディアに対しても今後、要望書を送付することを検討していると語っています。

 「今回の件は、各メディアがジャニー喜多川氏の性加害を報じず、報じたとしても芸能界における少年への性暴力を問うという姿勢ではなく、スキャンダルとして報じてきたことも問題であると考えています。

 そのためメディア、特にテレビなどへの働きかけが必要であると考えています。

 各メディアには、ジャニー喜多川氏の性加害問題について自社の過去の報道は充分であったか、十分でなかったとしたら、その原因は何かを振り返り、今後ジャニー喜多川氏の性加害だけではなく、性暴力そのものをきちんととらえ、性暴力を許さない社会のために報道していただきたいと思っています」

 今回ジャニーズ事務所に郵送された要望書の内容は以下の通りです。

―要望書―

PENLIGHT (ペンライト)ジャニーズ事務所の性加害を明らかにする会より、ジャニーズ事務所に対し、次の対応を求めます。

1. 性暴力被害者の声に誠実に耳を傾けてください。
2. ジャニーズ事務所として、第三者委員会等を設置し性加害の検証・実態調査を行ってください。
3. 性暴力被害を訴えた方々に対し、事実を認め謝罪してください。
4. 性暴力被害者がトラウマの影響から回復するために適切な支援を行ってください。
5. 今後、性暴力被害を生まないための再発防止措置を具体的に定め、実行してください。

 記者からの質疑応答を含めた会見の全容はIWJサイトで公開している全編動画を御覧ください。

 ハイライトはYouTubeでも御覧になれます。

 岩上安身

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