吉本興業をめぐる問題は社会問題のコングロマリットの様相を呈してきた。
その一つは、吉本興業の芸人と経営陣の間にある大きな意識ギャップである。
吉本興業の岡本昭彦代表取締役社長は7月22日、記者会見を開き所属タレントの反社会的勢力への闇営業問題に関して謝罪し、自身と大﨑洋会長を1年間の50%減俸処分にすると発表した。
▲ハイライト動画
▲【ノーカット版 5時間23分】吉本興業・岡本昭彦社長が会見 宮迫博之&田村亮に謝罪し処分撤回を明言
▲岡本昭彦代表取締役社長(2019年7月22日、IWJ撮影)
この会見の中で岡本社長は「タレント社員を含めて吉本興業は全員が家族、ファミリーであると考えています」と述べたが、この発言に吉本興業の多くの芸人が違和感と反発を表明している。
- 日時 2019年7月22日(月)14:00~
- 場所 新宿・CIRQ(シルク)(東京都新宿区)
吉本興業の岡本昭彦社長は「社長」ではなく「組長」!? ぜんじろうさんら、吉本所属の芸人が違和感を表明!
「タカアンドトシ」タカさんは、会見での岡本社長の発言に、自身のインスタグラムで「ファミリーって言葉を簡単に使うよなぁ。意味わかってんのかなぁ」と違和感を述べた(現在は削除)。
吉本所属の芸人で現在、インドで活躍しているぜんじろうさんは、この会見を踏まえて次のようにツイートしている。
「よしもとは芸人とはファミリーなんですってね。でしたら、僕は、法事の時に会って、気まずいみたいな、遠~い親戚くらい? と思ったんですがね。勇気ある宮迫君と亮君の会見でわかりました。会社と一部を覗く(原文ママ)芸人はファミリーでもなんでもないですね。今後、社長を『組長?』と呼ぶ事にします(笑)」
▲ぜんじろうさんのツイート
また、ぜんじろうさんは、岡本社長が記者会見を開く前に、ダウンタウンの松本人志さんが大﨑会長、岡本社長と緊急会談したことに触れ次のように述べている。
「松本さんが大崎会長、岡本社長と緊急会談。『大崎会長が辞めるなら僕も辞める』みたいなファミリー感覚、さすがの男意気です。でも、ファミリーでも遠~い親戚的な僕なんかは、そうやって上層部の暗黙の了解で物事が決まることに、闇営業と同じくらいのよしもとの闇を感じてしまうのですが(笑)」
▲ぜんじろうさんのツイート
公正取引委員会が契約書を交わさない吉本興業に対して、「優越的地位の乱用など独占禁止法上の問題を誘発しかねず、好ましくない」と批判!