2021年12月10日午後3時より、東京・衆議院第二議員会館にて、立憲民主党 泉健太代表 記者会見が開催された。
このたびの会見は泉氏の代表就任後初めての会見となり、今後、毎週金曜日 午前10時半で定例化されるとのことである。
泉代表は、冒頭の挨拶の中で、2月8日に自身が行った、衆院本会議での岸田文雄首相の所信表明演説に対する代表質問について次のように述べた。
泉代表「あらためて、立憲民主党の姿、『政策立案型政党』ということで、私自身も、国民の思い、国民の願いというものを政策提案のかたちにさせて頂いて、その提案をしている姿、これそのものを、国会内だけでなく、多くの国民の皆様にまさに知って頂きたいと。こういう思いで、一定の成果はあったのかなと、そう思っております。
これから、実際にもう、この短い国会ですが、始まってですね、法案も提出させて頂いて、ここからも追加的に法案提出というものが出てくると思いますので、短い期間ではありますが、まさに『政策立案政党』として国会をリードする、という立場に、今、あらためてなりつつあるのかなと思っております」。
その後、「10万円一括現金給付」法案の提出、新型コロナワクチンの3回目接種、文書通信交通滞在費(文通費)の問題、組み換えの補正予算案作成、マイナンバーカード普及のための1.8兆円、そして、防衛関係予算などの問題への取り組みについて概略を説明した。
続けて、泉代表と各社記者との質疑応答となった。IWJ記者は、来週、12月16日に開催される予定の「衆議院憲法審査会」について、以下のとおり、質問をした。
IWJ記者「国民民主党の玉木代表が昨日9日、憲法審査会与党幹事会合前に行われる与党幹事による懇談会に初めて出席されたようです。これまで野党で出席していたのは、日本維新の会だけだったとのことです。
このことについて、玉木代表は『審査会を開くな、議論するなという勢力とは一線を画したい』と説明されているようです。『憲法審を16日開催、自由討議で』という与党、維新、国民の提案を『立憲民主党は持ち帰った』と報道されています。泉代表は今後、どのように対応するおつもりでしょうか?ご教示下さい」。
この質問に対し、泉代表は次のように回答した。
泉代表「各政党それぞれお考えはあることなのかな、とは思いながらですね、名称が『与党協力会派連絡会』ですか。ですから、なんとなく与党臭というかですね、与党味の強い枠組みなので、そこに参加ということは、誤解を受けてしまうというところもあるのではないのかなと思います。
ですので、いわゆる、情報を得るとか、得ないとかについては、そういう枠組みに参加をせずとも、情報を得ることはできるのかな。そんなふうには思いますが、もちろん各党の考えというところはあるのかもしれません。
で、私たちはですね、憲法、それは、もちろん、環境が整い、必要性があるならば、当然、審査会が置かれているわけですから、そこで議論をするということは十分有り得ると思っています。
何にせよ、憲法審査会、これまでも、運営方法等々についても、与野党合意というものがあって、運営されてきたわけですね。
これに対してまた、与党・自民党が、どういうような、ちゃんとそこを遵守して運用していくというのが、私は最低限のマナーということであり、信義であるということであり、今後の信頼にもつながって行くというふうに思いますので。
聞くところによると、例えば、参議院で予算委員会を行っている場合に、衆議院の側で同時開催をするのか、ということについても、これまで積み上がってきたもの(ルール)があると。
そういうことであるならば、そういったルールは基本的には守ってもらわないとならない。このようにも思っております。まあ、現時点では、そんな感じですね」。
泉代表の冒頭発言、および泉代表と各社記者との質疑応答の詳細は全編動画にてご確認下さい。