2021年11月30日(火)午後1頃から、東京プリンスホテルで、立憲民主党の新代表を決める臨時党大会が行われた。
代表選は、衆議院選挙の結果を受けて引責辞任した枝野幸男前代表の後任を決めるもので、11月29日までに地方議員、党員・協力党員が郵送・ネット投票を済ませており、30日の党大会場では、立憲民主党の国会議員による投開票が行われた。
代表選には、届け出順に、逢坂誠二元総理補佐官、小川淳也元総務政務官、泉健太前政調会長、西村智奈美元厚生労働副大臣が立候補しており、11月19日(金)から30日(火)の約11日間におよぶ選挙戦を日本各地で繰り広げていた。
臨時党大会では、参加した国会議員が、スマートフォンで記念撮影するなどしており、周りにいた記者からは、自民党のピリついた党大会の雰囲気と比較する声が聞こえた。
冒頭、4名の立候補者から、6分間の決意表明演説が行われた。その後に、立憲民主党の衆・参両議員による投票が行わた。
1回目の投票では、合計572ポイントの過半数に達したものはおらず、ポイント数が上位だった逢坂誠二氏と泉健太氏の2名による決戦投票となった。
衆・参国会議員と、47都道府県連の代表者各1名による決戦投票の結果、泉健太前政調会長が、立憲民主党の新代表に決定した。
泉健太新代表は、代表選後の決意表明演説の冒頭で、枝野前代表と、福山前幹事長が行ってきたこれまでの党運営、及び、共に選挙戦を戦った3人の候補に、感謝の意を示したうえで、以下のように述べた。
「47歳の新しい船長に就任いたしました。今回の4人の候補では最も若い。しかし、枝野代表は、官房長官の時に、まさにそのご年齢だったと思います。そして、小沢一郎先生は、47歳の時に自民党の幹事長をされていたと思います。ある意味、若すぎるということはございません。
しっかりと、立憲民主党、国民のために働く政党として、この日本の未来を明るくする政党としてそして、おかしな政治は許さない。あらためて国民の目線で、国民中心の政治をしていく、その政党として、困っている人に寄り添い、みなさんのために働く政党として、これから、全員の力で新めて歩んでいきたいと思います」。
泉代表は党大会終了後に記者会見を行った。その中で泉代表が、数回、質疑応答の場面で、自身が理解できなかった箇所を、記者に問い合わせるなどしながら、回答していたのが印象的だった。
泉代表は、共同通信の人事構想についての質問に、以下の通り回答した。
「今は、代表選挙に全力をかけてきたので、すべてが見えているということではないのですが、西村候補、小川候補、逢坂候補には執行役員にお入りいただくということを念頭に、構想を練ろうと思っています」。
IWJも泉代表の記者会見に参加したが、時間の都合上、指名されなかった。