2018年7月14日、IWJ川上記者は宇和島市吉田町で取材をおこなった。
13日に安倍総理が視察に訪れた吉田公民館で避難生活をしている男性は、「被害が大きかった吉田球場(宇和島市吉田町御殿内)のあたりの自宅から避難してきた」とのこと。自宅は2階建てくらいの高さの土砂の波に飲まれ、その中から逃げてきた様子を克明に語った。
話を聞いた後、現場近くに行ってみると、瓦礫置き場となっている吉田球場には自衛隊の大型車両が何台も出入りし、また、豪雨で流されてきた泥が乾いていて、車が通るたびに激しく砂ぼこりが巻き上がっていた。
付近に住む50代夫婦、80代夫婦、高校2年の娘さんの5人で暮らしているという住民の方に話を聞き、比較的に小高い場所に建っていながら床上まで浸水したという家の中も見せてもらうことができた。
50代夫婦の二人によれば、「大きな地震が来たあとみたいに家具や家電がひっくり返っていた」という。また、災害に備えておいた非常持ち出し袋は1階においていたため、使えなくなったそうだ。「大事なものは2階に上げておけばよかった」と奥さんはつぶやいた。
ご家族の方々は、現在も断水が続いているため水の確保が大変で、風呂に入るためにも車で30分ほどかけて移動しなければならないそうだ。