【西日本豪雨取材報告】3.「これは天災じゃなくて人災じゃ思います」!危険水域を超えたダムの放水!下流を守るために大洲市が遊水地になった!? 2018.7.14

記事公開日:2018.7.16取材地: テキスト動画独自
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(取材・文 上杉英世 記事構成IWJ編集部)

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 愛媛県の大洲市(おおずし)では、住民が「普段はおとなしい川」と語る肱川(ひじかわ)が氾濫して、3000世帯以上の家が冠水した。肱川の上流には鹿野川ダムと、さらに上流の支流には野村ダムがあり、二つのダムからの大量放流が、甚大な被害を出した一因であることは間違いがない。

▲大洲市の浸水状況。最も青色の濃い(水深5m)あたりが菅田町

 2018年7月14日、IWJ上杉記者は肱川流域の被害の実態を川づたいに確認するため、車のダッシュボードにカメラを固定して、鹿野川(かのがわ)ダムから、肱川中流の大洲市菅田町(すげたちょう)までを撮影した。

 鹿野川からすぐ下流にある、道の駅「清流の里ひじかわ」では全店舗が休業し、従業員が、泥にまみれたテーブルや調理器具を表に出して掃除していた。店舗の裏手には、濁流に押し流された軽トラックや乗用車が引っくり返った状態で転がっていた。

 肱川沿いの国道197号線は、今も全面通行止めの区間がある。迂回路の山道から見下ろすと、大規模な路肩崩落と、道を塞いだ崖くずれの惨状がはっきりと見えた。

▲鹿野川ダムから菅田町にいたる国道197号線(Googleマップより)

 迂回路から国道197号線に合流してさらに下ると、青い色の橋が4つに寸断されて散らばり、巨大な鉄の塊が川の中に横たわっていた。

 民家が増えるにつれ、家から出した泥だらけの家財道具、そして上流から流れてきた大量のゴミの山が、道の両側に目立ち始めた。午前中に上流に向かって通過した時には、片付けに汗を流す多くの住民の姿が見られた。しかし、昼過ぎの一番厳しい日差しを避けて、多くの方が家の中で休んでいるのか、人影は少なくひっそりとしていた。

記事目次

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■ハイライト

  • タイトル 西日本豪雨被害・特派チームによる被災地レポート~愛媛・大洲市 肱川の上流から下流までの被害状況
  • 日時 2018年7月14日(土)13:00頃〜
  • 場所 肱川・鹿野川ダム〜大洲市菅田町(愛媛県大洲市)

「ダムの影響は多分にある。ダムは要らん、ないほうがええという人もいる」

 大洲市菅田町大竹小倉で82歳の住民男性に話をうかがった。以下はその男性の話である。

▲菅田町大竹(赤い部分)(Googleマップより)

 「定年退職して農業をぼちぼちやっているが、農地はほとんど水に浸かった。倉庫の屋根まで水が来た。ここら辺の住民は、2階に逃げて全員無事だった。戦後すぐに一度、今回よりも高い水位まで水が来た。平成14年ごろに、道路沿いまで水が来た。被害はほとんどなかったが。

 今回は、いっぺんに水位が上がった。国に対して(文句を言うようで)あれだが、ダムの影響は多分にある。ダムは要らん、ないほうがええという人もいる。一概には言えませんけど。

▲鹿野川ダム

 道はもう開通した。水害の初め2〜3日は、水道は出るが電気が来なかった。電気が来たら、今度は逆に水道が出なくなった。一回だけ、菅田公民館の給水所に取りに行った」

(…会員ページにつづく)

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「【西日本豪雨取材報告】3.「これは天災じゃなくて人災じゃ思います」!危険水域を超えたダムの放水!下流を守るために大洲市が遊水地になった!?」への1件のフィードバック

  1. @55kurosukeさん(ツイッターのご意見) より:

    【西日本豪雨取材報告】「これは天災じゃなくて人災じゃ思います」!危険水域を超えたダムの放水!下流を守るために大洲市が遊水地になった!? https://iwj.co.jp/wj/open/archives/427408 … @iwakamiyasumi
    「治水の役に立つ」と言われてきたダム安全神話の嘘が明らかになった。国は住民の安全よりダムの保全を優先した。
    https://twitter.com/55kurosuke/status/1018617476307771392

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