2016年11月26日(土)、朴槿恵韓国大統領の退陣を求め、5週目となる大規模抗議集会が、ソウルなど主要都市で開かれた。ソウル中心地には12日の集会を上回る150万人が結集。1987年の民主化運動以降、過去最大規模となった。
この日、ソウルでは初雪を観測。集会後は、厳しい冷え込みの中、参加者たちはプラカードを手に「大統領は下野しろ」「大統領を拘束しろ!」とシュプレヒコールをあげながら、裁判所が認めた大統領府の200メートル手前まで行進した。最前線となるポリスラインでは、警察のバスやバリケードでふさがれ、機動隊がデモ隊とにらみあった。
IWJは、この26日の大規模抗議集会を生中継し、集会に参加した市民たちの声を聞いた。「インタビュー特集」をぜひ、ご覧いただきたい。
- 日時 2016年11月26日(日)14:00頃~
- 場所 韓国ソウル市内
朴槿恵大統領の退陣要求デモに至るまでの経緯については、以下の記事にもまとめている。この機会にぜひ、ご一読いただきたい。
また、この韓国取材では、現地で大きな影響力をもつインターネット独立メディア「ニュース打破」代表のキム・ヨンジン氏にも取材を行った。ぜひ、こちらの記事も合わせてお読みいただきたい。
以下、当日の様子をとらえた写真を掲載する。
▲11月26日(土)に行われた大規模抗議集会では、ソウル中心部に150万(主催者発表)が結集。1987年の民主化運動以降で最大規模となった。
▲光化門広場にメインステージが組まれ、それを映し出す巨大スクリーンがあちこちに設営されている。
▲スクリーンに観入る市民たち。
▲2014年4月16日に発生したセウォル号沈没事故について、犠牲者遺族の声や政府の責任を問う映像が流されると、涙を流す市民も。
▲カップルや友達同士で参加する者も多い。
▲親子連れの参加者も多い。ある父親はIWJ記者に「子どもに民主主義を教えるために、連れてきた」と語ってくれた。
▲韓国の伝統民謡パンソリで、朴槿恵大統領を風刺している
▲光化門広場に隣接する世宗文化会館に掲げられた巨大な看板。メッセージは、左「正しい民主主義の大韓民国」右「動くべき時に、動かなければ、何事も動かない」
▲韓国の芸大生たち。横断幕のメッセージは「時代が芸術を呼ぶ時、芸術は沈黙しない」
▲20時になると、150万人の参加者たちが一斉にキャンドルの火を消し、1分後に再びつけた。「光は、闇に勝つ」の合言葉を象徴し、朴槿恵大統領が退陣するまでは、抗議の火が消えることはないとの意思表示だ。
▲メインステージでの集会が終わった後、韓国の大統領官邸である青瓦台に向かって、行進を始める市民たち。
▲警察車両には、抗議の意志を示すステッカーが貼られている。
▲青瓦台付近。最前線となるポリスライン。
▲ポリスラインに向けて、シュプレヒコールをあげる市民たち。
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