朴槿恵大統領の機密漏洩事件で燃える韓国!独立メディア先進国・韓国でIWJも報道最前線!? どうかご支援をよろしくお願いします! 2016.11.19

記事公開日:2016.11.19 テキスト
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※本稿はIWJ会員に無料で発行している「日刊IWJガイド」2016.11.19日号から転載し、加筆したものです。

 IWJ記者の原佑介です。

 連日マスメディアも大きく報じていますが、ソウルが揺れに揺れまくっています。

 韓国の朴槿恵大統領が、私的な友人でしかない崔順実(チェ・スンシル)という女性に対し、国家の機密文書を渡していたとされる問題で、韓国の国民の怒りが大・爆・発。支持率はなんと5%にまで低下しました(若年層の支持率はわずか1%だとか!)。

 10月24日、朴大統領が崔氏に対し、演説草稿などの機密文書を渡し、助言をもらっていたことが報道された。崔氏は他にも国防や経済、外交など、多岐にわたる国家機密文書を閲覧。これらの行為は「大統領記録物管理法」に反する違法行為だそうです。朴大統領は来週にも検察の事情聴取を受ける可能性があり、これが実現すれば韓国史上、初の現職大統領への聴取となります。

▲朴槿恵大統領(ウィキメディアコモンズより転載)

▲朴槿恵大統領(ウィキメディアコモンズより転載)

 一方の崔氏は「朴政権の陰の実力者」と言われ、陰で国政を操っていただけでなく、崔氏の近親者や関係者に文化・スポーツ財団を次々と設立させ、その立場を最大限利用して政府や企業から約72億円という巨額の資金を集めていたともみられています。11月3日には職権乱用の共犯と詐欺未遂の容疑で逮捕され、11月20日には起訴されるといわれています。

▲崔順実(チェ・スンシル)氏(ウィキメディアコモンズより転載)

▲崔順実(チェ・スンシル)氏(ウィキメディアコモンズより転載)

 ひとつの国家をふたりで「私物化」していたようなものですから、そりゃ怒りも爆発するというものです。11月12日には首都ソウルで、朴大統領の退陣を求める大規模集会が行われ、約100万人(!)が参加。韓国での抗議集会としては1987年6月の民主化闘争後、最大規模となりました。

 IWJでは、11月12日の100万人集会当日、韓国の複数の独立メディアによるネット中継を視聴し続けた滋賀県立大学准教授の河かおる氏(朝鮮近代史)に緊急レポートをお寄せいただきました!現在、僕がキュレーションにあたっている最中ですが、IWJが経営難に喘いでいる間にお隣・韓国でこんな熱いことになっていたとは…日本の大手メディアの報道だけでは、まったく現実が把握できないことに、改めて気付かされました。くわしくは河かおるさんのレポートをぜひお読みいただきたいのですが、日本の大手メディアの報道、いいかげんすぎます!誤報だらけです!

 河さんのレポート、読みごたえがあります!大至急キュレーションを終えてアップしますので、ご期待下さい!

 河さんは2014年5月24日、「セウォル号事故」に関して岩上さんのインタビューを受け、韓国の大手メディアの腐敗っぷりと、対照的に奮闘するネットメディアの活躍ぶりなどについて語ってくださっていました。サポート会員の方は、いつでも御覧になれますので、ぜひこの機会に御覧になってください!

 独立メディア先進国ともいえる韓国では、「ニュース打破」、「国民TV」、「GoBalNews」、「Fact TV」など、独立メディアが日本と比較にならないほど浸透しており、なんと、GoBalNewsのセウォル号事故関連の動画の閲覧数は、瞬く間に4000万回(!)を超えたといいます。

 実は、IWJはこのテーマについてもアドバンテージがあります。先日、ソウル現地で取材にあたっているからです。

 李明博政権下で、政府・与党に有利な報道が増えたとして社長退陣などを要求し、韓国の2大放送局のMBCが1月に、同じくKBSが3月に、さらに報道専門チャンネルのYTNも3月にストライキに突入しました。このとき、岩上さんが韓国入りし、韓国MBC元記者で同社労働組合広報のイ・ヨンマ氏やKBSのイー・カンテク全国言論労組委員長らにインタビューしています!

 他にもまだ、記事化できていない貴重な取材映像が実は残っています。韓国の独立メディア、そして民主化運動の中から派生してきた、市民に寄り添う新聞記者らに取材しているのです!現在、大急ぎで記事化していますので、少々お待ちください!

 韓国で起きている事態を、日本の大手メディアとはまったく違う角度から照らし出し、立体的にお伝えする事ができるだろうと思います!

 また、昨日の日刊IWJガイドでもお報せしましたが、現在、IWJの熱血記者・安道幹が、「取材費は自腹でもいいのでソウルに取材に行かせてほしい!」と岩上さんに必死に直訴している最中です!在日コリアンでもある安記者としては、心に期すところがあるのでしょう。

 経営状況が苦しい真っただ中、直訴を受けた岩上さんも何とか韓国の現状を伝えたいと考えており、非常に悩んでおります。経営上のピンチを切り抜けるため、多くの方々にご寄付、カンパによるご支援を呼びかけたばかりで、支出は削減すると約束したのに、皆様のご理解を得られるか思案中です。

 他方、自腹を切ります!と大見得を切った安記者ですが、取材には当然、お金がかかります。(想像ですが)安記者の貯金はそんなに潤沢ではないでしょう(安さん、失礼)。本当に自腹を切って、自費のみで取材にあたれば、あっという間にスッカラカンになってしまうでしょう。

 日本を代表(?)する独立ネットメディアであるIWJが韓国に乗り込んで取材できるか否かは、やはり皆様からのご支援にかかっています!ご理解をたまわり、どうか分厚い韓国取材ができるよう、IWJへご寄付をお寄せください!何とぞよろしくお願い申し上げます!

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

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