緑の党 Greens Japan(共同代表:すぐろ奈緒氏ほか)は、2013年7月4日(木)10時より、東京都千代田区の首相官邸前で、参議院議員選挙への第一声を上げた。緑の党の全候補者10人のうち、比例区候補6人が、この街頭演説に参加。選挙戦に向けて、それぞれの想いを訴えた。
(IWJテキストスタッフ・柴崎/奥松)
緑の党 Greens Japan(共同代表:すぐろ奈緒氏ほか)は、2013年7月4日(木)10時より、東京都千代田区の首相官邸前で、参議院議員選挙への第一声を上げた。緑の党の全候補者10人のうち、比例区候補6人が、この街頭演説に参加。選挙戦に向けて、それぞれの想いを訴えた。
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緑の党は、「原発ゼロ」「アベノミクスにNO!」「96条改正反対」を掲げ、今回初の国政選挙に挑戦する。新しい政党が選挙に参加するためには、比例区候補10人を立て、候補者1人あたり600万円の供託金が必要となる。緑の党では、この1年で個人からの寄付金6000万円を集め、首相官邸前で選挙戦初日を迎えた。
冒頭、司会の村松まさみ小平市議が「緑の党は、まだ国会に議席はない。今回がゼロからのスタート」と紹介。続けて、候補者たちが順番にマイクを握った。
緑の党の候補者の中には、福島からの避難者が2名いる。そのうちの1人、福島県双葉郡富岡町出身で、茨城県に避難中の木田せつこ候補は、「これまで、デモや集会に参加し続けてきたが、国は私たちの声を聞いてこなかった。安倍総理、あなたと直接話すために、国会に行きます」と官邸に向かって叫んだ。
福島県福島市から佐賀県に避難した木村ゆういち候補は、「自分は、原発事故のあと、歯が抜け、視力が落ちている。しかし、これは放射能が原因ではない、と新聞に書いてある」と批判し、「福島第一原発では、現場で被曝した労働者が死んでいる。南相馬市では、奇形の子が生まれている。この真実を伝えていく」と訴えた。
父親を自殺でなくした、自死遺族NPO代表の田口まゆ候補(山口県出身)は、「自殺は当事者だけの問題ではなく、社会全体の問題」と訴え、「大企業の肩ばかり持つのは間違っている」と主張した。
大野拓夫候補は「命を守るためにあるはずの政治が、私たちの希望を奪っている。今の政治に、挑戦状を叩き付けるために立候補した」と、力を込めた。
前アイヌ民族党女性局長、しまざきなおみ候補(北海道出身)はアイヌ語で挨拶し、「多民族、多文化共生の社会を作っていきたい」と述べた。
緑の党・共同代表で前杉並区議、すぐろ奈緒候補は「私たち緑の党は、命、暮らし、環境を最優先にして、新しい産業、雇用を作っていく。誰もが安心して暮らせる、地域で物とお金が回る、経済が活性化する提案を行っている。世界各国の仲間と共に、新しい社会を作っていく」と展望を語り、支援を呼びかけた。