2013年7月4日(木)10時30分から、東京都豊島区の巣鴨地蔵通り商店街入り口付近で「みんなの党 渡辺喜美代表 街頭演説」が行われた。みんなの党代表の渡辺喜美氏は、選挙区の候補者、桐島ローランド氏と松田公太氏とともに、参議院選挙への第一声を上げた。
(IWJテキストスタッフ・荒瀬/奥松)
2013年7月4日(木)10時30分から、東京都豊島区の巣鴨地蔵通り商店街入り口付近で「みんなの党 渡辺喜美代表 街頭演説」が行われた。みんなの党代表の渡辺喜美氏は、選挙区の候補者、桐島ローランド氏と松田公太氏とともに、参議院選挙への第一声を上げた。
■全編動画
渡辺氏は、日本経済が長く停滞したことの理由を、「国が財政に関して、官僚に丸投げの政治を行い、増税や金融引き締めを、やってはいけない時期に実施したことによるものだ」と批判し、「公務員改革とは、今の官僚制度を変えることだ。今の官僚制度は縦割りで、たこつぼシステム、年功序列、主権区分による身分制人事が行われており、実力主義とはほど遠い。若手官僚で実力のある人が出世を阻まれ、抜擢ができない。それが、国際的なイノベーションができず、日本だけが世界の中から取り残され、ガラパゴス化している理由だ」と述べた。
さらに、「日本の、岩盤のような規制が、自由な競争と成長を妨げている」とし、『既得権3兄弟』として、電事連、農協、医師会の存在を上げ、「既得権益に風穴を開ければ、新しいビジネスが続々と生まれてくる」とした。
続けて、「たとえば、原発が止まったら電気料金がどんどん上がっている。それはなぜか。競争がないからである。携帯電話は、競争が始まったら、料金値下げ合戦や、サービス向上合戦が起きた。電気は、電力会社を国民が選ぶことができない独占状態にある。そのツケは、すべて国民の税金に回されてしまう。みんなの党は、発電・送電の完全分離を実現し、新規事業が参入できる仕組みを作る」と語った。
最後に、「日本の歪んだシステムは、戦時中に作られたナチス・ドイツをモデルにした国家社会主義の形であり、日本はこの悪しきDNAと決別しなければならない」と語り、「みんなの党は『徹底した自由社会の追求』『徹底した民主主義の追求』をする。自由社会や民主主義を破壊する憲法改正は、絶対に認めない。『小さな政府で民間主導』『中央集権ではなく地域主権』『官僚主導ではなく民間主導』である。税金は国民の利益に戻るように、覚悟を決めて日本の歪んだ制度を改めていく」と、日本の制度改革に強い姿勢で臨むことを強調した。