ソウル・東京間を徒歩行進し汚染水放出反対を訴えた李元栄(イ・ウォニョン)氏「普通の知識人であれば汚染水がどれだけ危険か簡単にわかる」!~9.11 「経産省前テントひろば」12周年大集会 ~海を汚すな!核ゴミ増やすな!脱原発を! 2023.9.11

記事公開日:2023.9.12取材地: テキスト動画
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(取材、文・木原匡康、IWJ編集部 文責・岩上安身)

 2023年9月11日、原発廃止を訴える「経産省前テントひろば」(以下「ひろば」)開設12周年を記念しての集会が、東京都千代田区の経済産業省前の歩道で開催された。主催は経済産業省前テントひろば。

 「ひろば」は、2011年9月11日に経産省敷地の一角を占有して設営された。2016年8月21日、強制執行でテントは除去されたが、その後も、経産省前の歩道で毎日午後に座り込み抗議を継続している。

 12周年の集会では、8月に開始された原発事故処理汚染水の海洋放出反対に焦点が当てられた。

 韓国ソウルから東京まで、海洋放出反対の徒歩行進を行った、李元栄(イ・ウォニョン)前水原大学教授(都市工学)をはじめ、河合弘之弁護士、鎌田慧氏(ルポライター)、福島みずほ社民党党首、落合恵子氏(作家、メッセージ代読)や、福島県在住の方々、脱原発の活動に取り組む人々、多数の「ひろば」参加者等が登壇。また、スピーチの前後で脱原発等を呼び掛ける様々な音楽演奏も行われた。

 メインスピーカーとして登壇した李氏は、ソウル・東京間1600㎞を3ヶ月近くかけて踏破し、この日、東京に到着。国会を訪れ、徒歩行進中に日韓市民から受け取った放出反対メッセージを衆院議長あてに提出した。

 李氏は「原発で作られるもののうち、電気はごく一部で、大部分は核廃棄物。『核廃棄物生産所』と名前を変えるべき」「原子力村は分散型発電の太陽光でなく、集中型の原発を好む。エネルギー覇権の問題で、民主主義に敵対する」「汚染水の問題は、普通の知識人であれば、どれだけ危険か簡単にわかる。しかし今回の旅で、普通の知識人が、この問題をどれだけ無視するかを感じた」「皆さんで共闘すれば、汚染水放出を中断できる」等と訴えた。

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