韓国のMBCテレビが『PDノート(Producer Note)』という番組で、「安倍晋三元総理と銃撃犯と統一教会」という調査報道を2022年8月30日に放映した。
番組では、安倍元総理銃撃の場面について、山上容疑者の1発目の銃撃から、安倍元総理が倒れ込むまでの映像全体を放映した。日本のマスメディアでよく見られる部分的映像とは異なる。
また、山上容疑者の伯父や、統一教会の支援を受けたとされる北村経夫参議院議員や井上義行参議院議員に関する取材や、岸信介元総理まで遡って自民党との関係にも言及している。本格的な調査報道である。韓国の教団本部の天正宮博物館の映像も含まれている。
放送翌日に韓国の統一教会は、MBC前に4000人の信者によるデモ隊を送りこみ、抗議を行った。
番組では、日本の統一教会の献金問題の実態や政治との関係が、韓国社会では知られていないことを指摘。日韓外交の火種となることを危惧している。
他方で、前参議院議員でジャーナリストの有田芳生氏は、自民党の改憲政策への統一教会の関与を指摘している。自民党の進める改憲方針が、統一教会の意向を汲むものであれば、自民党は外国の「反日カルト」の望む通りに、憲法を変えようとしていることになる。事実であればとんでもないことである。外国の「反日カルト」の意向を色濃く反映した改憲は、「自主憲法の制定」などと誇れるのだろうか!?
その後、国政選挙で、統一教会が自民党議員に憲法改正を含む「政策協定」ともいえる「推薦確認書」への署名を求めていたことが、10月20日の朝日新聞のスクープで発覚した。これに対して有田氏は、両者の政策協定・合意書は「1980年代から始まっていた」と指摘した。さらに2022年の参院選では「『推薦確認書』を何十人もの議員に書いてもらった」「維新、国民民主にも、合意書はサインしてもらった」という現役信者の証言も紹介している。
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