維新副代表の吉村洋文・大阪府知事に文通費問題で特大ブーメランを直撃させるなど「維新キラー」の異名を持つ大石晃子衆院議員(れいわ新選組・比例近畿ブロック)が2月3日、「維新創業者」である橋下徹・元大阪府知事から名誉棄損で提訴された(※)。
同日のツイッタ―で「ちょ、待て 橋下徹 @hashimoto_loにうったえられたんだが」と題して、訴状の一部を次のように紹介したのだ。
- 大石あきこ議員のツイート(2022年2月3日)
「橋下徹氏より大石あきこの発言が『たびたび攻撃的な表現行為を繰り返している』として『名誉棄損行為、社会的評価を低下させる行為であり300万円を支払え』との訴状を受け取りました」
- 大石あきこ議員のツイート(2022年2月3日)
山本太郎代表は9日の会見で、大阪府知事だった橋下氏が、府職員だった大石氏を提訴したことを「昔の上司が昔の部下を訴えた話」と紹介したが、因縁の対決とはこのことだ。大石氏は13年前の橋下府知事(当時)との激突を振り返った上で、受けて立つと締め括っていたのだ。
「(府職員を前にして知事就任直後の朝礼で橋下知事に対し)『(府職員が)どれだけサービス残業やっていると思っているんですか?』と噛みついてから13年。本件に対しても然るべき対応を行います」
れいわと維新のバトルが、さらに激化するのは確実だ。一貫して大石氏は「維新はこういう問題がある」「橋下元知事にはこういう問題があった」などと批判してきたが、今回の提訴はこうした自らの言論を潰そうとするものととらえ、「屈するわけにはいかない」「ますます真実を明らかにする活動に力を入れる」と大石氏は意気込んでいるのだ。