2022年2月9日、東京都千代田区の司法記者クラブで東電刑事裁判の控訴審の第2回公判に臨んだ原告と原告弁護団が、公判を終えて記者会見を行った。
原告で福島原発刑事訴訟支援団の武藤類子氏は「前回、指定弁護士が現場検証と新しい証人の尋問を申請していたが、現場検証も新しい証人の尋問も取り上げられないという結果になって、大変がっかりした」と述べた。
続いて、武藤氏は「次の期日も決まりそこで採用される証拠もある」「(一審の)地裁判決の不当性を訴え続けていきたい」と、次回公判への期待と決意を語った。
さらに、告訴人弁護団共同代表の河合弘之・弁護士は、裁判官は「日本の歴史の中で最大の公害事件を引き起こした被告人たちの責任を、見極めてやろうという気迫が少しも感じられなかった」と述べた。
そして河合弁護士は「百聞は一見に如かずというが、現場も見ないで何を判断するのだ」と憤った。
次回公判期日は、4月29日、5月31日、6月6日のいずれかに決まる見込みである。