7月14日、IWJのYouTubeチャンネル、「Movie IWJ」にアップしてあった動画、【2021.6.23 日本外国特派員協会主催 上昌広氏 記者会見 ―内容:政府の新型コロナ感染症対応が迷走した理由】が、YouTubeチームによる審査の結果、「誤った医療情報に関するポリシーに違反している」などと判断され、削除された。
そのため、チャンネル内での動画アップロード、投稿、ライブ配信などの操作が、7月14日から1週間できなくなった。IWJとしては大変困惑する事態である。
YouTubeチームが提示した理由は、下記のとおり。
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・お客様のコンテンツがポリシーに違反している理由
社会的距離や自己隔離に関する地域の公共衛生機関や世界保健機関(WHO)のガイダンスの有効性を明確に否定し、そのガイダンスに反した行動を人々に取らせる恐れがあるコンテンツは、YouTubeで許可されていません。
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該当動画は、世界中の記者が参加した、日本外国特派員協会(FCCJ)で行われた記者会見の全編動画であり、現在も、同じ会見の動画が日本外国特派員協会の公式YouTubeページにアップされており、該当動画は削除されていない。同じ会見なのに、なぜ掲載しているメディアによってYouTube側の対応が違うのであろうか。
IWJからFCCJに、YouTubeから類似の警告が来ていないか問い合わせたが、FCCJには警告が来ていないとのことであった。
FCCJからは、FCCJには警告は来ておらず、
しかし、先述した通り、IWJがYouTubeにアップした動画は全編動画であり、編集・加工は加えていない。
IWJは、従来より「編集を加えない全編動画」を中継し、公開することをモットーとしている。もちろん、ハイライト動画も必要に応じて編集するが、今回は、ハイライト動画をつくっていない。今回、削除されたのはFCCJ側がアップしているのとまったく同じ、記者会見の全編動画である。
記者会見の内容も、YouTubeのポリシーに違反しているとは思えない。
「WHOのガイダンスの有効性を明確に否定した」内容でもない。即刻、IWJ側からYouTubeに再審査請求を行った。16日現在、YouTubeチームからの返答はまだない。
IWJだけが警告を受け、動画を削除されるとは不公平ではないだろうか。FCCJは国際的な報道機関の特派員の集まりである。その動画を削除すれば世界中のジャーナリズムの注目を集める。そんな「配慮」があった上でIWJだけを狙い撃ちしたのだとすれば、公平でも公正でもない、不当な措置である。
2回目の違反警告を受けると、2週間コンテンツを公開できなくなる。90日以内に3 回目の違反警告を受けると、チャンネルはYouTubeから永久に削除されてしまう。今回の違反警告の有効期限は10月12日まで。しかし、どのような基準で「ポリシー」に反するのか分からなければ、いつサドンデスのようにチャンネルが削除されるか分からない。
該当の動画は、Vimeoの動画にさしかえてフルオープンでIWJサイトにある下記URLから御覧いただけるようにした。YouTubeチームの削除判断が正しいかどうか、FCCJの動画とも見比べた上で、ぜひ、多くの人々に見ていただき、確かめてもらいたい。
FCCJの動画はこちらから見ることができる。
なお、上氏の発言内容に対して、YouTubeが牽制してきたのだとしたら、言論の自由に対する著しい侵害である。上氏は、コロナの感染拡大が始まって以来、貴重な指摘や提言を行ってきた学者であり、臨床医である。その上氏の発言を封鎖するようなことは許されない。
IWJは、7月19日、岩上安身による上昌広医師に単独インタビューを行う。YouTube Liveは今回使用できないので、ツイキャス・チャンネル5で中継を行う。以下のURLでぜひ、多くの方に御覧いただきたい。
■岩上安身による上昌広医師に単独インタビュー中継(IWJチャンネル5)
https://twitcasting.tv/iwj_ch5