2021年2月24日(水)、午後5時より、東京・千代田区永田町の衆議院第2議員会館にて、同日に先立って開催された立憲民主党第15回常任幹事会を受けての、福山哲郎幹事長の記者会見が行われた。
会見冒頭、福山幹事長より、エコ推進のため、立憲民主党は今後、会議等でのペットボトルの使用を自粛するという決定を再確認したこと、そして、常任幹事会での決定事項などについての報告が行われ、その後、各社記者との質疑応答となった。
質疑応答の中で、東京オリンピック・パラリンピックについて、「現状、開催方法については定まっていないが、立憲民主党としては、予定どおり、観客も入れて開催すべきか否か、もしくは無観客か、どういった形が望ましいとお考えか?」との質問があった。
これに対し、福山幹事長は、「今のところ党として議論はしているが、まさに、感染が現在進行形で拡大をしたり、いったん、感染の数が減少したりしている状況であるので、今のところ、決まった方針が党内で固まっているわけではない」と答えた。
また、緊急事態宣言について、政府が、首都圏の1都3県を除く6府県にて、3月7日の期限を待たず、今月末に解除する方向で調整に入ったとの報道について、「先行解除をすべきとお考えか?」との質問があった。
福山幹事長は以下のとおり回答した。
「近畿の、京都・大阪・兵庫で、知事がかなり綿密に話し合う中で、解除の要請をされたことについては、現場を預かる知事の判断として、私は一定程度受け止めたい。
だが一方で、京都は本当に医療関係者のご努力もあり、知事や京都市長のご努力もあって、かなり感染者の数が減少している理解している。
ただ、リバウンドがあったり、解除することで、また一気に人の往来が増えて、もう一度感染が増えて、病院がひっ迫するようなことは避けたいと、個人的には思っている。
それは、おそらく、知事や京都市長も同様だと思う。そのことも含めて、判断をいただいていると思うので、今のところ、それ以上でもそれ以下でもないが、先ほども申し上げたが、過度に解除を急ぎすぎることは若干、心配している」と述べた。
また、河井案里前参院議員の当選無効による参院広島選挙区の再選挙について質問があり、福山幹事長は、候補者は選定中だがと言いつつ、元検事の郷原信郎弁護士が候補に挙がっていることを明らかにした。
記者「今、郷原信郎元検事の名前が挙がっているが、郷原氏擁立についての進捗についてうかがいたい。また、郷原氏は組織には所属しない旨の話をされているが、無所属での野党統一候補という可能性はあるのか?」
福山幹事長「まず、郷原さんというお名前をいったん横に置いて、進捗状況としては、広島県連の方で、候補者擁立委員会ができており、候補者の選考をしている。
自薦・他薦も含め、何名かの名前が挙がっている。その中で、この補欠選挙の候補者の選定を行っている真っ最中であると聞いている。
郷原さんという非常に知名度の高い、そして、『政治とカネ』にも非常に造詣の深い、さらには、総務省のコンプライアンスの顧問までやられた方の名前が浮上していることについては、否定はしない。
しかしながら、本人の意思がまだ明確ではないということも含め、まだ現地の状況を注視をしている段階である。
ですので、『無所属統一候補』だとかいった、本人のステータスに対してはまったく何も出ていないため、コメントするのは適切ではないと考える」
福山哲郎幹事長の会見の一部始終は、全編動画にてご確認ください。