安倍首相「黒川さんと二人でお目にかかったこともない」しかし、2018年12月11日の首相動静で、二人の面会は明らか!改めて福島党首から安倍首相を追及して下さい!~5.20 社会民主党 福島瑞穂党首 定例会見 2020.5.20

記事公開日:2020.5.20取材地: テキスト動画
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(取材・文:浜本信貴)

 2020年5月20日(水)午後1時より、東京都千代田区永田町の参議院議員会館地下1階会議室にて、社会民主党 福島瑞穂党首の定例記者会見が開催された。

 「先日、検察庁法改正法案を今国会で成立させることを政府・与党が断念したことが、本当に良かったと思っている」福島党首は冒頭からいきなり本題について話し始めた。

 「ツイッターなどによる『みんなの声』が変えた。また、検察OBも含めた、検事総長を務めた松尾邦弘さんをはじめ、また、東京地検特捜部のみんさんはじめ、最高検の検事を務められた清水さんをはじめ、たくさんの人が声を出し、弁護士会も単位会ほぼすべて、これについての意見書を出し、様々な人が動いて、断念に追い込んだ。

 国会の中で、まったく途中の経過の中で、断念を決定するというのは、あまり、今まで、本当になかったので、これはみんなで、民主主義の力で、変えることができたと思っている。これをツイッターで始めたのは、30代の女性が一言つぶやいたことが、「そうだ!」と広がったわけだが、その意味では、『一人から始める民主主義』という形で、それを大事にしていきたいと思う。

 今後の課題だが、まず第一に、この『検察庁法改正法案』全体の国家公務員法改正法案の中に束ねられているわけですが、政府与党は、これを秋の臨時国会に『先送り』すると言っている。一括して先送りで、秋の臨時国会で審議をすると言っている。

 ですから、まず第一に、これは『先送り』ではダメだ。問題のある部分の削除をして、これは廃案にすべきである。検察官の個々の定年、特例定年を認めている部分について、問題の箇所を削除して、そしてこれは廃案にすべきだということが、一点。

 すでに野党は、そういう修正案をすでに国会に提出している。野党の修正案を可決すれば、問題はないわけですから、これは検察庁法改正法案は廃案にしなければならない。先送りして、秋には審議して、採決。そんなことは、絶対にさせないために、今、廃案にしなければならないと思う」

 福島党首からの報告に続いて、各社記者と福島党首との間での質疑応答となった。IWJからは、検察庁法改正案の問題について、以下のとおり、福島党首に「お願い」をした。

 「安倍総理は今月15日に櫻井よしこ氏の『言論テレビ』に出演して、『黒川さんと2人でお目にかかったこともありません』と発言しました。しかしながら、福島さんは2018年の『森友文書』改竄問題についての野党合同ヒアリングで、共産党が入手した文書『航空局長と理財局長との意見交換概要』の中に、官邸が法務省の黒川事務次官に、調査報告書の提出について「何度も巻きを入れた」ことを意味する文面があることを追及されました。さらに、2018年12月11日の首相動静で、2人(安倍首相と黒川氏)が面会したことも明らかになっています。この点について、改めて福島党首から安倍首相を追及していただきますようお願いします。

 福島党首は以下のとおり応じた。

 「はい。森友学園問題について、「法務省に何度も巻きを入れた」というふうに文書になっています。で、法務省の相手方、一体官邸がどこに「巻きを入れた」かというのは、その文書には書いてないのですが、当時法務省の事務次官は黒川さんですから、それは黒川さんである可能性が高いわけで、その意味では、森友学園、幕引きというかですね、その、官邸が法務省に「巻きを入れる」という事そのものもおかしいわけです。

 それに黒川さんが関わっている可能性が極めて強いと、事務次官ですから、そして二人で会っているという、私は首相動向をちょっと見ていないのですが、私はですね、総理が「二人であったことはない」と言っても、それは「ご飯論法」で、じゃあ、三人、四人、五人で会ってるかも知れませんし、まあ、あの、極めて、その文書の中でも、官邸が法務省に「巻きを入れる」ということそのものが変なわけで、法務省は法務省としてやらなければならないのに、そのときの事務次官が黒川さんだということが、とても大きいと思っています。ですから、これから何をするか、「検察庁法改正法案の廃案」、それから「閣議決定の撤回」、それからこの間の、「何が起きたのか」、しっかりと明らかにしてかなくてはならないと思っています」

■全編動画

  • 日時 2020年5月20日(水)13:00~
  • 場所 参議院議員会館 B105(東京都千代田区)

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