2020年4月3日(火)14時より、都庁にて小池百合子東京都知事 定例記者会見が行われた。
冒頭、小池知事は都内の新型コロナウィルス患者発生状況を報告。昨日までの累計患者数は684人、ここ数日の推移は78人、66人、97人であると述べた。
加えて、政府による緊急事態宣言が行われた場合の都の対応として、特別措置法にもとづいて外出の自粛を要請すること、都民の疑問や不安に答えるため、コールセンターを設置して相談体制を強化することを伝えた。
さらに小池知事は、新型コロナウィルス対策に関連し、密閉・密集・密接の3密を避ける行動や外出自粛を呼びかけるメッセージ動画の作成、夜の飲食店などでの集団感染が多発していることを受けた夜間の外出抑制を呼びかけるメッセージ動画とポスターの作成を発表し、原則毎日18時40分ごろに「東京動画」を中心に、YouTube等でライブ配信での情報発信を始めることを明らかにした。
また、新型コロナウィルスの緊急制度融資(新型コロナウイルス感染症対応緊急融資)への約1200億円の申し込みに応えるため、3月31日に補正予算を編成したことや、第4弾の緊急対策を前倒しで4月15日に予定していることなどを報告した。
医療提供体制については、新型コロナウィルスに対応できる750床のうち、昨日までに628人が入院しているが、大半は無症状または軽症者であり、宿泊施設などの一時滞在施設へ移転させることでより重症な人が病院の病床を利用できるようにする、との方針を明らかにした。
現在、休校措置を取っている都立学校については、島しょ部を除いてゴールデンウィーク明けまで臨時休業とすると公表した。
小池知事は報道各社の質問に応じ、不要不急の外出について「スーパーやコンビニへ買い物に行っていい、ただし買いだめなどせずに」と答えた。
さらに、知事が想定するロックダウンのイメージについて問われ、「日本ではお願いすることがベース、とはいえ、どこへ行ってもいいということではなく、感染拡大防止にご協力をお願いしたい」「若い方々の行動範囲が広く感染拡大につながっていることをより深く知ってもらい自分の行動がどうあるべきか判断してほしい」などと回答した。
このほか、ローカル5Gに関する取り組みとして都庁のある西新宿にスマートポールを先行設置すること、住宅政策として老朽マンション対策や宅配ボックスをモデル設置することの報告があった。