「総理のご意向」などと書かれた文書を「怪文書」とまで呼び、「出所不明」として追加調査を拒んできた政府は一転、再調査に踏み切ったのは6月9日。その背景には、菅義偉官房長官に調査のやり直しを迫った東京新聞の社会部記者・望月衣塑子氏の存在がある。2017年6月16日、岩上安身がIWJ事務所にて、望月氏の単独インタビューを行った。
本来、官房長官会見に出席するのは政治部所属の記者だが、東京新聞は社会部記者の望月氏を会見に送り込んだ。その理由は官房長官に直接伝えたいことがあると、望月氏が強く要望したからだという。伝えたかったこととは何か――。
望月氏は、顔や身分を明かし、「総理のご意向」文書を本物だと認める記者会見を開いた前川喜平前文科事務次官と、元TBS記者で『総理』を著書に持つ山口敬之氏にレイプされたと実名で告発した詩織さんに、それぞれにインタビューしている。望月氏は2人への取材が自身を官房長官会見へ駆り立てたと話した。
望月先生、大ファンになりました。
岩上さん。いつになく前に出すぎです。望月さんに近づきたいのはわかります。・・・・・・が・・・・・。ディスプレーが見えません。
政治部記者の必要条件は社会部記者のキャリヤーを有すること。政府の主張を聞いてるだけの記者は必要ない。
非常に見ごたえのあるインタビューでした。権力に迎合する官僚やマスコミが殆どの中で、正義や信念を貫く前川氏、詩織さんに影響され、堂々と臆することなく官房長官に
食い下がる望月記者の行動に心から拍手を送りたいと思います。
これは全く知られてないことですが、今週国連本部で『米国が関与する中東での紛争に重大な影響を与える』ような領有権問題の交渉がもたれます。当事国はインド洋の小さな島国モーリシャスと英国(米国も参加)で、領有権が争われる島名は『チャゴス諸島』です。1965年に英国がモーリシャスから分離させました。チャゴス諸島には『ディエゴ・ガルシア島』があり、1966年から50年の租借契約で全島を米国が英国より貸与されています。(2016年12月30日に期限を迎えており、その後の契約は
定かではありません)ディエゴ・ガルシア島には、軍事戦略上要衝な米国海軍基地があり、5千人の米兵が駐屯していると言われています。湾岸戦争、アフガンb戦争、イラク戦争でこの基地から(4000m滑走路が1本あり)B-52 戦略爆撃機やB-2ステルス戦闘機が空爆に飛び立っています。近代の戦争では『制空権』を確保した方が有利になることは知られています。米国は1991年の湾岸戦争ではサウジアラビアの空軍基地を使い、2003年のイラク戦争ではサウジアラビアに拒否された為カタールの
空軍基地を使いました。(現在のカタール空軍基地には米兵が1万人いて中東最大の基地になっています)その当時でも、カタールが使えなかった場合にはディエゴ・ガルシアを使うつもりでいました。
6月初旬に発表されたのイスラム6カ国のカタールとの国交断絶は、トランプ政権のカタールへの対応の良し悪しに関らず、米国による中東諸国への空爆でカタールの空軍基地を使用することを難しくさせると考えられます。従い、今回のチャゴス諸島の領有権問題では、英国も米国も絶対譲歩できない立場にいます。それに対しモーリシャス政府は、真っ向から正当な理由のもとチャゴス諸島の返還を求め交渉に臨みます。
今年1月首相の座を息子に譲ったとはいえ、長年国をリードしてきた87歳で英国の弁護士資格をもつアヌルード・ジャグノート前首相が交渉団(約10名で構成)の団長として交渉に臨みます。彼の政治活動の集大成として、人口120万人の小さな国が英国と米国という超大国に挑むわけです。少しでも交渉に進展があれば、謎であるディエゴ・ガルシア島の様子がわかり、未だ痕跡すら見つからないマレーシア航空機の事故内容が分かるかもしれません。何しろ島には5000km以上カバーできるレーダーが備わっていると言われていますので。
今の日本の状況をみると惨めです。モーリシャスを見習ってほしいです。国というのは如何にリーダーによって影響されるのか。モーリシャスの交渉状況をウォッチしていきたいです。